KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

3.11が残したもの

【3.11が残したもの】

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2011年のアメリカ横断の翌年に走ったPEACE RUN2012(稚内〜鹿児島)は二度目の日本縦断だった。


それは、アメリカ横断にスタートする前から既に計画されていたプラン。太平洋沿岸を走ることで東日本大震災の津波の爪痕を北から南へたどる巡礼の旅でもあった。


青森県久慈市から走った記録はこちらから…(DAY28以降をご覧下さい)



陸前高田の海岸線を走りながら目にした風景は、ただ呆然と立ち尽くすしかできないものだった。



家があった場所もビルがあった場所も、まるで空襲で焼き討ちされたあとのように何もなくなっていて、鉄骨のビルの骨組みだけがわずかに残されているだけ。

3.11から1年と4ヶ月ほど経過していたにもかかわらず、辺りは津波の水が引いて直後の風景といってもいいくらい。

国道45号線はまだ工事中の箇所もあるものの、車の往来は何とか可能。

しかし、その国道沿いも仮設のコンビニとガソリンスタンドが営業している程度。

仮設住宅や役場は高台の方にあって海岸近くはひっそりとしたまま…まるで戦場痕のよう。

不思議な空気が辺り一面によどんでいて、僕は遠くの瓦礫(がれき)の山々に目を向け、まったくどうしていいか分からないまま、しばらくその場に立ち尽くすだけ。

3.11に起こった自然の猛威を想像しながら、いざ自分がその時その場面に出くわしていたら果たしてどうしていただろう…僕の頭に浮かんだのはそんなことくらいのもの。

その後も行く先々でいろんな方々と出会いお話を聞かせてもらった。

家は流されたものの幸いにも無事だった方、家族や親戚・友人を失われた方…周辺地域に住まわれていた方々は多かれ少なかれ何らかの形で被災された方々ばかり。

聞いた話をフェイスブックやツイッターに投稿したり、ブログに記載したりして、被災地からの詳しい情報を、被災しなかった方々にできるだけ克明に伝えるように努めた。

意外に知られていないのは、岩手や宮城、福島はもちろん多大なる被害を受けていたが、青森や茨城・千葉もあちこちで被災されていたということ。茨城で出会ったある一人暮らしのおばあさんは「何でうちのところにはボランティアが来ない」と嘆かれていた。

メディアの報道するものは全体で起きていることのあくまでもごく一部でしかない。

そんな風にして、自分の脚で走り、自分の目と耳で見聞きすることが大切だと思った。

百聞は一見に如かず…そのとおりだ。

もちろん、そうすることで得られたものを自分の口で誰かに伝えることも…。

2013年から2015年にかけて走ったオーストラリアとニュージーランドでも、たびたび東日本大震災の話題を現地の方々に伝える機会があった。

特に3.11の少し前に大地震があったニュージーランドのクライストチャーチでは現地在住の日本人の皆さんとの交流もあって、あらためて考えさせられることが多々あった。

震災や津波は、テロや紛争とは違って自然が引き起こすものであるがゆえに避けられない。

いつどこで、どんなタイミングで起きるかもまだ正確には分からない。

自然と共存するということを考えるならば、僕たちは極力自然な生き方を実践していくのがいいのだろうと思っている。


走ることでできることは少なからずある。だからこそ、今後も走り続ける。

走り続けることで、人々の心に少しでも安らぎが訪れるように…。



*想像してみよう…

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京都マラソンの参加者約1万5千人…熊本マラソン1万3490人、岡山マラソン約1万4000人…


それとほぼ同じ数の人々が5年前の3月11日、東日本大震災で亡くなられている。

スタートラインにおられたランナーの方々はスタート時の人の群れを思い出してみて欲しい。

その12倍の人々がいまだ避難生活をしており、さらにはその約6分の1の人々が震災後も行方が分かっていない。

数字はあくまで数字だ。

実際にその数が表わすものを目に見れば、あらためてその凄まじさ・恐ろしさを知らされる。

そして、日本の人口1億3千万人。

はたしてどれだけの人々が、あの日を思い出して、今日3月11日を過ごしたのだろうか…?

僕たちは平和な時代・平和な社会にいるから走ることもできるし、旅を楽しむこともできる。

平和であることに感謝しながら、すべての人々が安全で健康な日々を送れるように…。

未来に夢を持って、いろんなことにチャレンジしていけるように…。

あの日の記憶を風化させないのはもちろんだけれど、今一度生きて生かされていることをあたりまえだと思わずに、心から感謝しようと思う。
 

3.11で亡くなられた方々のご冥福を今一度お祈りするとともに、被災された皆さんの一日も早い復興をお祈り申し上げます。



*東日本大震災メモ

東日本大震災により亡くなられた方 15,894人

行方不明者 2,561人

避難者 約174,000人



*お知らせ

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3/13 10AM〜PEACE RUN3.11@大阪城公園


詳細はこちら




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テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

  1. 2016/03/11(金) 18:28:46|
  2. 社会
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スポーツと社会

【スポーツと社会】

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スポーツで成功したとしても、人生で失敗しては元も子もない…そんな話を先日知人としていた。

スポーツを通じて何を学んだのか…ということだ。

人間誰しも弱さはある。肉体的な弱さは鍛えれば何とでもなる。

ただ、精神的な弱さや未熟さは、それぞれがそれぞれのやり方で克服していかなければならないもの。

自分に甘さがあれば人はいくらでも堕落するし、とことん転落していかなければわからないこともある。

スポーツを通じて技術や経験を身につけるのはもちろん大切。でも、もっともっと大切なことが様々なスポーツの現場で学べるはず。

指導者も、ただ「勝てばいい」ということだけを教えるのではなく、勝利に向かうためのプロセスとして、もっとメンタル面での指導に重きを置いてもらいたいもの。それも、封建的な主従関係ではなく、お互いをひとりの人間として尊重しあう関係がベースにあって欲しい。

負けても腐らず、勝っても天狗にならず。いつも謙虚な姿勢であること。



僕自身は、中学時代から20年ばかり剣道をやってきて、学生時代に自転車と出会い、教員になってからランニングやトライアスロンなどひとりでやるスポーツに取り組むようになった。もっと協調性のある人間であったなら何らかのチームスポーツに関わっていたかもしれない。

それでも、もともと体が弱く、いじめられっ子であった自分が、剣道はじめランニングなどの持久系スポーツと出会ったことで、幼い頃とは比べ物にならないくらいメンタルでは鍛えられてきたのだと思う。

根性至上主義という非合理で不条理な世界も学生時代には見てきたし、教員になってから指導者という立場でもスポーツと関わることが多々あった。



スポーツというのは、本来、もっと純粋なものであったはず。

個人的な理想だが、ビジネスやコマーシャリズムに左右されることなく、勝ち負けだけの結果にとらわれることなく、誰もが純粋に楽しめて満足できるものであって欲しい。



東京五輪まであと4年となった。代表選手の選考もこれからあるだろうし、いろんな悲喜こもごものドラマが生まれてくるのだろう。

スポーツが何かのための手段として利用されることもなく、いつもクリーンでフェアな舞台でスポーツが捉えられるように…。

スポーツに少しでも関わっている者ならばきっと皆そんなふうに感じていると思う。

今、現役でさまざまなスポーツで活躍しているアスリートたちには、将来を夢見る子どもたちに、もっともっと夢を与えられるように、クリーンでフェアプレーに徹することでいつもキラキラと輝いていてもらいたいものだ。



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「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト


テーマ:よく生きる - ジャンル:ライフ

  1. 2016/02/05(金) 23:59:59|
  2. 社会
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和をもって尊しとなす

【和をもって尊しとなす】

SWEEPERS (1)

ゴミを捨てる人を責めたくはない。

捨てる人がいるから拾う人もいる…それで世の中はバランスがとれているのかもしれない。

ただ、捨てる人が捨てなくなってくれて、その人がやがて拾う人になってくれれば世の中はもう少し良くなっていくような気がする。

今朝も、カラスがコンビニの袋に入ったゴミを漁っていたが、カラスに罪はない。

コンビニの袋を捨てた人に問題があるといえばそうだし、突き詰めれば、コンビニという文化を生み出した人間にも責任はある。

ファストフードやコンビニは80年代以降この国に自然に浸透していった。

便利さ、効率や合理性を追求した挙句、人々の心のあり方は変わった。

それも時代の流れなのかも知れない。

ただ、そんなことを嘆いていてもどうにもならないから、今一度、僕達が心のあり方・心の持ち方を変えられるようなアクションは必要だと思う。

平和とは、ただやみくもに誰かを責めたり何かに反対したり何かを批判したりすることではなく、今ある状況からプラス思考で、みんながハッピーになれるようにポジティヴな方向を目指すことだと考えたい。

今はただゴミを拾うだけかもしれないけれど、ゴミの元となるものを出さない社会に変えることだってきっとできるはず。

さらには、子どもたちに対しても、次の社会をどんな風にしていくべきなのかをきちんと考えさせられるような家庭でのしつけ・学校での教育もしていけるように…。

最終的には、途切れつつある人と人とのつながりが今一度大きな輪(和)となることなんだろうな…。


Prayer for Peace

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

  1. 2015/04/26(日) 20:09:57|
  2. 社会
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感性のチカラ

【感性のチカラ】

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感謝感激感動するのは感性のチカラ。

幼いお子さんをお持ちの親御さんは、できるだけこの3つを幼い内に教えてあげておいて下さい。

長年教育現場にいて、この3つを十分に身につけてこなかった子供たちが、あちこちでいろんな問題を引き起こしていたり、様々なトラブルに巻き込まれています。

本来は家庭で教えられていたことが、今は学校でもなかなか教えられていないのが現状。

社会が地域の子供を育てていた時代はもう遠い昔。他人の子供でも叱ってくれる大人がいたからこそ、どんな子供たちも社会にうまく順応していたのです。

ところが、今の時代、何かにつけて文句ばかり言う人間があちこちにはびこって、言ったもの勝ち的なことがまかり通るようにもなってきている始末。


義務を怠って権利ばかり主張するのは、感性の力が欠落している証拠。

不平不満を言うのは感謝の気持がないから。つまらない・面白くないと言ってるのは感激する力が衰えているから。感謝と感激が不足していると感動することもなくなってしまう。

何に対しても感謝できる。何をしてもらっても感激する。何を見ても感動する。

いくつになっても、子供のように素直に、純粋な気持ちでいられるように。


お子さんは、ご家庭で次の言葉のうちどれだけ日常で使っているでしょうか?

お子さんのみならず、親である皆さんはいかがですか?


・ありがとう[ございます(ました)]

・ごめんなさい(すみません)

・おはよう[ございます]/おやすみ[なさい]

・いただきます/ごちそうさま

・いってきます/ただいま



特に、日常のあいさつはコミュニケーションのきっかけともなるもの。

大学まで出て就職して社会人としてスタートしたのに、なかなか職場に馴染めない若者が増えています。

上司や同僚とうまくコミュニケーションを取れないで、今頃五月病になっている若者は、ひょっとしたら感性のチカラが衰えている可能性があります。

社会性を身につけるには時間がかかります。自分自身の性格の一部を変える必要も時にはあるかもしれません。


誰かが、この社会で孤立することのないように。

身の周りにいる誰かが、少しでもサポートしてあげてください。たとえ、おせっかいだとか言われたとしても、それは同じ時代に生きている仲間・同胞として私たちが取り組むべき課題でもあります。



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テーマ:癒しと潤いのある生活 - ジャンル:ライフ

  1. 2014/05/15(木) 19:34:53|
  2. 社会
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アナログ礼賛

【アナログ礼賛】

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時代は今、読み書き算盤ではなく、読み書きパソコンなのか。

パソコンのみならず、電車に乗ってもカフェに行っても、若い人たちはスマホやタブレットにうつつを抜かし、デジタルツールの小さな液晶に心を閉じ込められてしまったかのように無機的な表情を浮かべている。



便利なものが不便なものを凌駕し、不便なものは自ずと淘汰されていく。

しかし、時代がすぎれば、ただ便利なだけのものは隅に押しやられ、不便だと思われていたものの良さが見直されるもの。

デジタルだけがすべてではない。アナログの良さを知っている我々であるならば、アナログの価値を再度見直すことも必要なのだ。


物事の表面を見ているだけではいけない。

物事の本質を見抜く眼を持つことが何よりも求められているのが今という時代。

何ものにも翻弄されぬこと。

目に見えないものを観る眼、聞こえないものを聴く耳をいつも持っておきたい。

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

  1. 2014/04/10(木) 23:59:59|
  2. 社会
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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
冒険家:アドヴェンチャー・ランナー、NPO法人“PEACE RUN”代表、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー
旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。

大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト
「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」
“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。

プロフィール詳細はこちら

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断3,443kmランニングの旅「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。

2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。


2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。

現在まで3つの大陸で16,637キロ走破。残り三大陸で23,363キロを走ることになる。

東日本大震災から3日後に「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。

2013年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。

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