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KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

静寂の響き

【静寂の響き】

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完璧なる静寂の中に身を置かれたことはあるだろうか?

街に暮らしていれば、完全に防音効果の効いたマンションに住むとかは別として、恐らくそんな経験をすることは難しい。

旅先でキャンプをしていれば、静寂の響きが聞こえてきそうなくらいの無音の中で眠ることも時にはあったりするもの。

何度かそんな静寂の響きに耳を傾けながら眠りについたことがある。


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一番印象に残っているのは1991年、自転車でアメリカ横断をしていた際に立ち寄ったニューメキシコ州グレンヴィルでの夜。

街全体がゴーストタウン化していて、人も殆どいない。店もシャッターがしまったところが大半。

僕は廃屋となったレストランの中にこっそり入って、カーペットが敷かれたフロアにテントを張った。


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日が沈んで、そこには想像を絶するような完璧な暗闇が訪れた。

誰もいない、風も吹かない、月も星もない漆黒の夜、完璧に真っ暗闇の中で、目を閉じなくても目を閉じたように何も見えない…。


完璧な暗闇の中で僕が次に気づいたのは音のない状態だった。

音が消し去られたのではないかと一瞬不思議に感じてしまった。

ふと自分が声を出してみると、その声までも闇と静寂に吸収されてしまいそうなシチュエーション。

光と音が奪われた…僕がそう感じるのもごく自然なことだった。

自分の心臓の鼓動が聞こえてきそうだった。

あるいは「僕はまだ母の胎内にいたのか…?」と思わされるような空間。



そこでもうひとつ僕が学んだことは、人は完璧な静寂の中で、我に返ることができるということだった。

おおよそ、人はその人生の中でそんな時間と空間にいられるということは極めて稀(まれ)なのだろう。



サイモンとガーファンクルが歌った「サウンド・オブ・サイレンス」は「静寂の響き」という意味なのだろうけれど、

それはどこか矛盾した表現…

でも、それはここグレンヴィルのゴーストタウンのつぶれたレストランでは十分にあり得ることだと思った。

異次元空間にもつながりそうなこの暗闇と無音の世界。

究極の平和な世界では、こんなことも当たり前なのではないかとも思わされる。


完璧な静寂の中で、静かに祈りを捧げるのであれば、神はその思いを感じ取ってくれるのではなかろうか…?


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個という意識を棄てて、自分自身もまた宇宙の一部となってしまった…

僕は確かにこの宇宙を構成する一要素なんだと思った。

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  1. 2020/08/11(火) 23:43:59|
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旅人の想い

【旅人の想い】

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日々移動し続ける旅人は、旅そのものが日常であり、あらゆるものが変化する中で生を全うしている。

それゆえに恐れることなど何もない。

言い換えるならば、旅人というのは、それが自分にとって不利不都合なことであろうと、どんな変化をも寛容に受け入れられることができる人なのだと思う。


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楽観的に物事を見る眼、あらゆるマイナスをプラスに受け止められるポジティヴ思考、逆境を順境に切り換えられる才能、旅を通じて身に付けるべきスキルともいうべきものがある。

旅を長く続ければ続けるほど、まともな世界からは遠のいていってしまうのかもしれないが、行き着く先に桃源郷とでも呼ぶべき新世界があって、僕がたどり着くのを待ってくれているような気がしてならない。


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日々移動し続ける中で、様々な出会いと発見、気付きと学びがある。

大自然の懐(ふところ)に抱かれて、本来の、ありのままあるがままの自分を生きることの意味と大切さを考えさせられる。

それは、旅に出なければ得られることのなかった経験。

生きることの意味が、旅をすることの意味といずれ重複するべき時が来るのだ。

現実逃避と人は言うかもしれない。

だが、どんなに現実から逃避しようとしても、逃避した先にあるのもまた紛れも無い現実。

ただ、理想を現実に近づけるために、僕は旅をしているに過ぎない。


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今たどっているこの道こそが、自分自身の夢をかなえる道。

飽くなき夢を追い続けて、旅人(=Traveler)は時に夢想家(=Dreamer)となる。

世の中に、そんな職業がひとつくらいあったっていいんじゃないか…と思うが如何なものか?


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テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

  1. 2020/07/30(木) 23:49:09|
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旅にあれば

【旅にあれば】

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旅にあれば「走る」「食べる」「寝る」が生活のベース。

そこに「出会う」「学ぶ」「気づく」「発見する」が加わり、

さらに「感じる」「考える」がプラスされる。

「生活する」ことに加えて、「生きる」ことの要素が重視される。

同じ「走る」ことをしていても、そこには「競う」ことも「争う」ことも「闘う」こともない。


いとも単純な走り旅も、いろんな要素が加わっていくから面白い。

毎日何が起こるかわからない。

わからないからすべてを運にまかせるしかない。

何が起こってもその意味や理由を考える。

それ以前に、そこから感じ取るものを大切にする。


そうしていると、人はいくつになっても「成長する」人でいられるのだと思う。



目に見えるすべてのことはは自分自身が引き寄せていること。

ユーミンが「やさしさに包まれたなら」で歌っていたが、

「やさしさに包まれたなら 目に映るすべてのことはメッセージ」

は確かなことなのかも知れない。



「生きる」ことの意味は、単なる現象だけでとらえていては決して見えてこない。

だから、考えることも必要だし、それ以上に感じるものを大切にすること。

旅人はいつも、感性のチカラを使って、生きて走って旅をするのである。


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  1. 2020/07/23(木) 23:39:48|
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自由人の旅

【自由人の旅】

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身軽さを再優先するならば、理想は何も持たない旅…お金さえも…。

必要な物はすべて与えられるという信仰に基づくのであれば、それは決して不可能じゃない。

PEACE PILGRIMのように、誰かに与えられるまで水も飲まない何も食べない。

着の身着のまま移動し続ける旅は果たして可能か?





ヴィーガンの暮らしさえなかなかできない今の自分にはハードルは高い。

托鉢僧のような旅にも憧れる。

スナフキン的スローライフは所有することを好まない。

あらゆる欲望から解き放たれているから、持たなければ持たないだけ幸せ…

今の我々の暮らしの真逆を行く考え方だ。

持てば持つほど不幸かつ不自由になる…


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言い換えるなら、

手放せば手放すほど自由になれる…

そんなことに目覚めたら、世界は変わるし変えられる…

まずは自分自身の意識のあり方から…。


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  1. 2020/07/18(土) 23:14:19|
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回想:初めての富士(マウンテンバイク)登山

【回想:初めての富士(マウンテンバイク)登山】

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1984年夏、マウンテンバイク(MUSASHI号)で富士山に登った。

僕にとっては初めての富士登山がマウンテンバイクによるもの。

当時はまだマウンテンバイクも珍しく、自転車で富士山頂まで行くのは余程の酔狂ものと思われた時代。

多くの登山客に珍しがられ、「凄いね」「えらいね」と声をかけてくれて励ましてくれて、こちらからも大きな声で他の登山客にあいさつをして、同じペースで登っていく人たちともお話しするように努めた。

富士山頂を目指すという同じ目的があって、みんながみんな同じ時代の同じ空間を共に生きる同胞という思いがそこにはあった。

「山を歩く人」と「山を走る人」に分けてしまえば二つのグループになるけれど、

「山を楽しむ人」と一括りにすれば、みんなひとつのグループにうまく収まることができる。

何かひとつでも共通点があれば、お互いシェアできるものもあるし、お互いに理解できることも多い。

結局は、みんなちがってみんないい…ってこと。

違うからダメ…じゃなく、違うから面白い…ということなんだね。


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御殿場口から山頂富士山剣ヶ峰まで登り約8時間。

よく調べておけばよかったのだが、実は御殿場口は登山口から山頂までの距離が一番長いのだとか…。

舗装路はペダルを踏めるが、登山道では押し歩き、最後のがれ場はマウンテンバイクを担ぎ上げる。

酸素が希薄になると、前に数歩進んでは息をゼイゼイ言わせる。

動いているよりも停まっている時間の方が長い。

よくまあ高山病にならなかったもの。


下りはブルドーザー道をたどる。

実は、今回のチャレンジの目的は富士山登頂ではなく、富士山頂からのダウンヒルだったのだ(笑)。

マウンテンバイクは本来山を下って走る乗り物…

日本の山は急峻なところが多く、それも木段(木の階段)があちこちにあるため

登りは担ぎ上げを強いられるのであまりマウンテンバイクが楽しめるフィールドが多くない。



ブルドーザー道は火山灰の道でがれ場がないので走りやすいが、ほんのちょっと前ブレーキをかけただけで前輪がロックする。

マウンテンバイクに一本背負いを食らうようにして二度ほど転倒した。

慣れないと怖いのはスキーも同じだが、微妙なブレーキングコントロールのテクニックがわかれば面白い。

スキーの上級者コースをパラレルで滑降するかのように、

マウンテンバイクでのターンもうまく車体を傾けてスピードをコントロールすれば自由自在。

火山灰の中に顔から突っ込んだりもしたけれど幸い怪我もなく約40分で下山。

駅のトイレで鏡を見たら顔が火山灰で真っ黒になっていた。


今は自転車での登山は禁止されているけれど、当時23歳の僕は怖いもの知らず。

好奇心の赴くままにいろんなチャレンジを試みていた時代。

この数年後には乗鞍岳(3026m)を同じくマウンテンバイクで登頂した。

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さらにこのMUSASHI号は1991年の北米大陸単独横断自転車旅行で11628キロを走った。


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ちなみに、過去二度登った富士山の二度目の登頂は2004年、ランニングによるものだった。


あの頃のハングリー精神旺盛な自分を今再び探しに行こう!

テーマ:自転車旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2020/07/07(火) 06:13:49|
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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

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