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KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

超短篇小説「バレンタイン奇譚」

 【超短篇小説「バレンタイン奇譚」】

ある日のこと、友人Aに同じ職場のM子からメールが届いた。

「Aさん:いつもお世話になっています。チョコレートを送ります。気持ちだけですがよろしくお願いします」(ハートの絵文字もついていたらしい)

さっそくM子のメールの添付ファイルをクリックして開いてみると…


チョコ


チョコレートの画像であった…。


友人Aは思った。

「高度情報化時代に伴い、人間関係もだんだんドライで冷めたものになって行くのだろうな…」



その日、BCC(ブラインドカーボンコピー)で同じ課の男性全員に一斉にM子からのチョコメールが届いていたのだとか。

Aはさらに思った。

「ホワイトデーにはM子にホワイトチョコの画像を送ろうか…」

Aはつぶやいた。

「愛情というのも、結局のところ、データ化され圧縮され、情報として処理される、嫌な時代だ…」

47歳のAには妻が一人いる。子供はいない。

妻からもらうチョコが唯一のチョコだ。スーパーで売っているお徳用のピーナツチョコ(298円)を100均で売っている紙の箱に入れ、包装紙できれいに包み、リボンをつけてくれる。

「結婚生活23年、今もまだ、こうやって心を込めてチョコを…決して高級でもなんでもないけど…贈ってくれる嫁さんをもらえて俺は幸せだよ」



*******



もう7年も前になるだろうか。自分が結婚してた頃、我が家ではバレンタインは2月15日だった。

14日に売れ残ったチョコを妻がまとめ買いしてきて、自分にくれるのがその日だったのだ。

値段は半額になっていた。

まさか、愛情も50パーセントディスカウントされていたのでは…。

今となっては知る由(よし)もない。



*******



2月14日、M子と彼女の同僚Y美との会話(フィクションです…あくまで推測…)

M子の同僚Y美: ねぇねぇ、M子チョコどうした?

M子: あぁ、今年はメールで送ったわ

Y美: メールで?どうやって…?

M: 添付ファイルよ。実物じゃなくて画像で送ったの。それも一斉メール。もうバレンタインなんて早くなくなって欲しいわね。こんな馬鹿げた習慣いつまでも続けてちゃダメだわ

Y: そうね。高くつくし…。今年は本命にかなり高級なチョコ買ったから…ゴディバの4000円もするヤツ。8個で4000円よ、信じられる?1個500円のチョコ。チロルチョコなら何個買えるのかしら…。えーっと…えーっと…。

M: 他には…?

Y: 課長でしょ、それと係長のKさんとFさんには一番安い250円のヤツ。あと今年の新人6人には500円の少しましなヤツ。K係長は去年のホワイトデーに何もお返しなかったからやめようと思ったけど…そういうわけには行かないわね…。

M: そうなの…やっぱりあたしもY美みたいに実物買って贈るべきだったかしら…。

Y: うぅん。正解よ。男性だってホワイトデーのお返しを面倒だって思ってるのと同じ。あたしたちがチョコを贈らなければその必要もなくなる。あたしも来年はメールの添付ファイルで送ろうっと。



義理チョコ
*誤解のないように「義理」の二文字が書かれた義理チョコ(非売品)


(M子とY美の対話は実際にありえそうではありますが完璧なフィクションであり、ここに登場するM子とY美は実在の人物ではありませんし、そのモデルとなる女性も存在しません、念のため…)


* 「 RUN2024ヨーロッパランニングの旅PART2」サイトはこちら

*「PEACE RUN2023気まぐれぶらり旅:山陰道」旅のまとめはこちら


「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト



◆お知らせ

【講演・トークイベント】

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引き続き全国各地での学校・企業・ランニングクラブや走友会、個々の家庭を対象としたトークライヴや講演会のオファーをお受けしております。


「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦の生の声をお聞きいただき、生きる・走るモチヴェイションとしていただければ幸いです。

小学校高学年〜高校生くらいのお子様をお持ちの方には個々のご家庭を訪問することも可能です。

講演・トークの内容・時間等については柔軟に対応させて頂きます。

詳細はこちら


*3/10(日) 一本歯下駄ウォーク@じないまち雛めぐり(大阪富田林)

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さまざまな種類のひな飾りが古民家の軒先に飾られた早春の寺内町(じないまち)を一本歯下駄で歩きませんか?

 

フェイスブックイベントページはこちら

 

*一本歯下駄イベントについて

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一本歯下駄トライアル(体験会)など開催していただける方募集中!

皆さんの地域で、皆さんのコミュニティで一本歯下駄に関連したイベントを企画・開催してみませんか?

初めて一本歯下駄を履く方がたくさんおられるのであれば「一本歯下駄トライアル(体験会)」、一本歯下駄をお持ちの方が集まるのであれば観光地での「一本歯下駄ウォーク(ハイク)」、健康志向の方が集まるなら「一本歯下駄健康サロン」、マニアックなものとしては一本歯下駄登山、一本歯下駄ランニング講習会などなど、いろんなニーズにお応えします。

旅費をご負担いただけるのであれば北海道でも沖縄でも離島でもこちらから出向いて参ります。

試し履き用の一本歯下駄多種多様あります。

詳細につきましては私のSNSへのコメントやメッセージ(こちらのブログの右側メールフォーム)でお願い致します。


一本歯下駄クラブ(フェイスブック公開グループ)


*エコマラソン
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・今後の大会スケジュール

2/23(金祝) 第12回富田林エコマラソン
2/24(土) 第2回武庫川エコマラソン
2/25(日) 第8回枚方エコマラソン
3/23(土) 淀川エコマラソン2024早春スペシャル
3/24(日) 鴨川エコマラソン2024早春スペシャル
4/07(日) 戸田橋エコマラソン
4/14(日) 二子玉エコマラソン
4/21(日) 金沢エコマラソン(予定)
4/28(日) 鴨川エコマラソン2024GWスペシャル
4/29(月祝) 第9回枚方エコマラソン
5/5(日) 淀川エコマラソンGWスペシャル
5/6(月) 第13回富田林エコマラソン

最新情報は
エコマラソン公式サイトで…


*走ることで被災地復興支援…RUN×10(ランバイテン)運動

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ランナーにも走ることでできる被災地への復興支援、それがRUN×10(ランバイテン)運動


RUN×10(ランバイテン)運動フェイスブックページ

 

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テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

  1. 2024/02/14(水) 05:07:18|
  2. 小説
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夢銀行のおはなし

【夢銀行のおはなし】

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ある日、夢博士はかわいい孫娘の夢子ちゃんから質問を受けました。

「ねぇねぇ、博士。あたし大きくなったらお姫様になりたいんだけどどうしたらいいの?」

「夢子ちゃん、素敵な夢だね。よしよし、教えてあげよう。

夢ってのはね、いったん頭の中にできあがると『夢銀行』ってところに自動的に預けられるんだよ。

預けられた夢は一度に引き出せない。少しずつ現実の世界に引き出していくしかできないんだ。

引き出した夢がひとつの形になるまでは時間がかかるし、夢を預かってもらう期間は預けた人が生きている間だけ。

だから、生きている内に全部引き出せるようにしないといけないんだよ」

「夢を引き出さないまま死んじゃったらどうなるの?」

「その夢はかなわないまま、その人の人生も終わっちゃうんだよ。

たいていの人はね、子供の頃に預けた夢を大人になるまでに忘れちゃうのさ」

「せっかく預けたのにそれじゃもったいないわ」

「そうだね。ただ、預けている間に利息ってのがつくよ。どんどん夢が膨らんでいくんだ。

夢が実現することを考えれば考えるほど大きくなるんだ」

「どうやったら預けた夢を引き出せるの?」

「それはね…わしにも分からないんだ。…夢をかなえるために今できることを一生懸命頑張るくらいのことだろうね。

大切なのはね…あきらめないことさ。これが自分の夢なんだって強く信じ続けることなんだよ…」


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*走ることで被災地復興支援…RUN×10(ランバイテン)運動

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大会詳細はランニングトウキョウドットコムの公式サイトで…



PEACE RUNTシャツ・スウェットシャツ・パーカオンデマンド受付

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PEACE RUNTシャツ・スウェットシャツ・パーカ(写真上)をオンデマンド販売しています。

売上はアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦の活動資金になります。

1月分のオンデマンド受付スタートしています。締切は1月15日、完成・発送は来年2月中旬になります。


*詳細はこちら



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講演・トークの内容・時間等については柔軟に対応させて頂きます。

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テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記

  1. 2018/12/29(土) 07:23:57|
  2. 小説
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ある愚か者の場合

【ある愚か者の場合】

夢の中でその声は聞こえてきた。

鼓膜に響く、低い、それもかなり低い、男の声だ。

「お前にしかできないことをやれ」

とその声は言う。

「直感を大切にして感じるままに生きろ」

とその声はなおも語りかける。

僕が声を出そうとすると僕の口は開こうとしない。まるで口をガムテープで固定されてしまったかのようだ。

「お前は話さなくていい。俺の話に耳を傾けるのだ」

以心伝心…テレパシーというやつか、どうやら声の主は僕の思っていることをきちんと理解しているらしい。

「目先のことにとらわれる必要はない。すべて最後はうまく行く。信じろ」

声は自信たっぷりげにそう言う。

「お前の最終の目的だけをしっかりとイメージしておくことだ。たどり着くべきゴールは見えているか?そこに至る道はすでにレールが敷かれているのだと思え。遠回りをするかしないかはお前次第。変に考え込むと回り道をすることになる。だから、あくまで直感を大切にしろと言っているのだ」

直感…感性のチカラか…。

「そうだ。感じるままでいることだ。頭で考えたことはすべて幻想なのだ。目に見えるもの、耳に聞こえるもの、ふれられるものはダイレクトに感じればいい。ただそれだけだ」

頭で考えたことはすべて幻想…

「幻想…そう、幻だ。実体の無いものだ。恐怖や不安がまさにそれだ。ないものを自分でかってに作ってそれにビクビク震えるのは愚者のすることだ」

愚者か、愚か者のすること…。

「お前は愚か者なんかではない。人はみな宇宙から生まれ、宇宙に帰っていく。この世界でのそれぞれの役割は既に決められている。だから、何を考える必要もないってことだ。ありのまま、あるがままの自分で、あらゆるものをすべて受け入れるのだ」

なるほど、一理ある。

「人は、考えるからいろんなものを拒んでしまう。拒否するということは一番ネガティヴな行いだ。辛く苦しいことは皆避けたがる。でも、それもすんなりと受け入れるべきもの」

つまり、人は、謙虚であるべきなのか…

「そうだ。そのとおりだ。謙虚であることが一番なのだ。生まれたての赤子のように、見るもの聞くもの肌にふれるものがすべて受け入れられれば、きっと目に見えない耳に聞こえない肌にふれられないものもきっと感じられるようになるはずだ」

謙虚、素直、生まれたばかりの赤ん坊なら当たり前だな。

「たとえばだ、お前は断崖絶壁に立たされている。一歩足を踏み出せば、高さ100メートルの崖っぷちから真っ逆さまに転落する…そんな状況をイメージしてみろ」

それは恐ろしい…

「恐ろしいに決まっている…それはお前が既に転落するイメージを考えてしまっているからだ」

じゃ、どうすれば…?

「一歩踏み出した時点でお前は橋を歩いている。橋の向こうにはお前の仲間が待ってくれている。橋を渡り切った時、断崖絶壁はお前のつくりだした幻想にすぎないということが分かるだろう。最初の一歩に精神を集中するのだ。今その一歩を踏み出す…それが今お前がなすべきことなんだよ」

???

「実体のないものについて考える必要はないのだ。お前たち人間はどうしてそう実体のないものにとらわれるのだ?邪念があるがゆえにいつもいつも無駄に神経をすり減らしている。今を生きて今を楽しめ。未来も幻想にすぎないってことがいずれ分かるはずだ」

そう言って声は僕の耳元でフェイドアウトされた。

未来も幻想にすぎない…

だとすれば、僕達は今という時間しか生きられないってことか…。














「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト







テーマ:よく生きる - ジャンル:ライフ

  1. 2015/06/22(月) 22:01:47|
  2. 小説
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小説「花池物語」

【小説「花池物語」】

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第1話 「理不尽さと不合理についての考察(1)」


1979年、僕は某私大に通う大学1年生で、キャンパスから徒歩15分のところにある「花池荘」という学生寮に住んでいた。

世の中はバブル経済のピークに向けて上り詰めていこうという時期、大して何も考えていなくてもものごとは自然にスムーズに流れていたし、新聞を賑わせるような凶悪事件や犯罪もそう多くはなかったから、ある意味では平和な時代だったのだろう。

僕は浪人することもなく大学に合格し、高2の夏から付き合っていた彼女は地方の国立大学に進学するため、必要に迫られて別れる羽目になった。



いつも一方的な彼女の性格に僕は最後まで逆らうことができなかった。

デートに行く時も主導権は彼女にあって、いつ・どこで・何を…5W1Hの選択権は常に彼女が握っていたから、こちらはただ言われるままに首を縦に振るだけ。


「ねえねえ、次の土曜の夜は映画見よう。前売り券2枚買っておいてね。で、映画の前にはピザ食べよう。そうそう、それとチョコパフェも。ずっと食べてなかったもんね。やっぱりチョコパフェは毎週末に食べなきゃ元気出ないわ。時間があればさ、新しいワンピース見ていいでしょ、ね?ね?ね?」


単にわがまま…といってしまえばそれまでなのだろうけど、彼女は人を説き伏せる独特のテクニックと、あらゆる人間の心理の微妙な変化さえ確実に捉えてしまう不思議な能力を持ち合わせていた。

自分が優柔不断な人間だからだろうか。自分には無い彼女のそんな強引さに僕は魅せられてしまったのかもしれない。

どういうわけか、最初に付き合ってほしいといったのも彼女だったし、別れようと申し出てきたのも彼女だった。


「今までとても楽しかった。いつまでも変わらない友達でいましょうね…」


最後にもらった手紙の末尾に書かれたその言葉にはいったいどんな気持ちが込められていたのだろう。



* * * * * 



大学というところに、多かれ少なかれ希望や期待を持っていなかったといえば嘘になるだろう。

それでも一般社会とは一部閉ざされた世界で、理不尽さや不合理さがまかり通るということを知らされるには、19歳という年齢は決して早くは無かったのだろう。少なくとも今はそう思う。


「押忍(おす)」

ということばを一日にどれだけ発したことだろう。

「押すべし、忍ぶべし」

大学の体育会剣道部に入部してまず覚えさせられたのがこの2文字だった。



2回生統制部長補佐の土田先輩が1回生の我々を集めて話してくれたのはこうだ。


1)50メートル前方に先輩の姿が見えたら大声で「オーッス」とあいさつするように。

2)先輩の話には必ず「オス」とあいづちをうちながら聞くこと。

3)何かごちそうしてもらったら「オス、ごっつぁんです」と礼を言うこと。

4)先輩からの命令は絶対服従である。

5)組織の一員として忠実であれ。先輩・同級生を裏切るようなマネを決してしないこと。



その当時1回生男子部員は自分を含めて4名いた。我々は土田先輩の話しに、教えられたとおり「押忍」を何度も連発した。

入部した翌日からはガクラン(学生服)の上下を着用し、革靴を履き、ポケットには常にマッチを2箱忍ばせておいた。先輩がタバコをくわえられたらすぐさま体の後方でマッチを摩って火をつけ「押忍、失礼します!」でその火を差し出すわけである。

先輩によっては「おい、タバコ持ってるか?」と言われた時のために、常時マイルドセブンやセブンスター、ハイライトなど1回生4名で買っておいて数本ずつタバコの空箱に入れていつでも出せるようにしておかなければならなかったのである。

木下先輩はハイライト、東先輩と吉田先輩はマイルドセブン…という具合に、3・4回生の先輩方のタバコの好みまで自然と覚えさせられるまでにいたった。


ある時、剣道部で一番恐れられている4回生の上谷先輩に、1回生で一番おとなしく気が弱いと見られている内海が呼び出された。


「おい、内海。タバコ買ってきてくれるか?」

「押忍、1回生内海、喜んでタバコを買いに行かせて頂きます!セブンスターでよろしかったでしょうか?」

「おう、セブンスター3箱な」

「…」

「どうした?…あ、金か。金ね…。ちょっと待てや」



そういうと上谷先輩はポケットから手帳を出し、メモ用紙を一枚ちぎってペンで何かを書き始めた。


「1-0-0-0で1000。よっしゃ、これ」

「…これは…?」


「ちょっと今手持ちがないから1000円の小切手や。それで買うといでや。釣りはとっときな」

「…お、押忍。ごっつぁんです…」



内海はダッシュでタバコ屋に向かい、自分の財布から金を出して上谷先輩に渡すセブンスター3箱を買ってきた。

聞くところによると、この上谷先輩は自分の金でタバコを買ったことがないという。飯を食いに行く時にも財布を持ち歩かないし、大酒飲みで知られているが自分の金では酒を飲まないということで有名なのだそうだ。

一日の大半をパチンコ屋で過ごし、パチンコ屋が休業の日には学校の図書館で寝ているという。


「何か、とてつもなく大変なところに足を踏み入れてしまったな…」



剣道部入部2週間目にして、僕は、まるで巨大な渦のような何か見えない力に飲み込まれようとしている自分に気づいた。





(つづく)


*この物語は事実に基づいたフィクションです。登場する人物や設定は一部を除き架空のものです。

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2012/11/20(火) 19:34:19|
  2. 小説
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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダーYAMANOVAコーヒーアンバサダー、エコマラソンアンバサダー、エプソンTRUMEアンバサダー。ふるさと富田林応援団アンバサダー。

旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 この後もアジア、アフリカ・南米と旅は続きます。

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。2023年10月「気まぐれぶらり旅:山陰道937キロ走破。

2024年にヨーロッパランニングの旅PART2を計画中。

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、フェイスブック上の公開グループ、走りながらゴミを拾う「拾活(しゅうかつ)」に取り組む平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすフェイスブック上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
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2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 この後もアジア、アフリカ・南米と旅は続きます。

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。2023年10月「気まぐれぶらり旅:山陰道937キロ走破。

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、フェイスブック上の公開グループ、走りながらゴミを拾う「拾活(しゅうかつ)」に取り組む平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

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