【読書の秋】

今日10月27日から11月9日までの2週間は第73回読書週間。
キンドルなど電子書籍も既にあって、デジタルが日常のツールとして当たり前になりつつありますが、時にはアナログ、紙のメディアにふれてみませんか?
読書週間の歴史について調べてみました…
* 公益社団法人 読書推進運動協議会のサイトから引用
「終戦まもない1947年(昭和22)年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。
そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました…」
つづきは
こちらで…
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村上春樹の小説で図書館がしばしば登場するけれど、その内のひとつはこれ…

本を借りようと図書館にやってきた主人公は、なぜか地下室に連れて行かれて、老人に牢屋に閉じ込められてしまう。老人は新月の日だけ眠るので、この日を待って、羊男と美少女と一緒にこの地下室を脱出しようと計画する…という非条理なお話。
初出は短編集「カンガルー日和」だが、いくつか絵本になって登場している。
そして、図書館が登場するもう一つの作品は、村上春樹にとって最初の長編小説。彼の作品群で個人的には最も好きな作品…

「ハードボイルド・ワンダーランド」の章と「世界の終り」の章が交互に進行し、それぞれ世界を異にする一人称視点(「私」と「僕」)で描かれる。
この「世界の終わり」の章で、図書館が登場する。そこで古い夢を読む僕を補佐するのが司書役の少女だ。彼女は「街」の他の人々と同様「心」を持たない。
さまざまな謎が謎を呼ぶ、冒険的な物語ではあるけれど、そこにはいろんな比喩や風刺が含まれているのだろう。
第21回谷崎潤一郎賞受賞作品。
久々に紙の本を手にとって読んでみたい秋の夜…みなさんも如何ですか?
今般の台風19号で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
被害に遭われた皆様の日常が一日でも早く戻りますようお祈りしています。
*走ることで被災地復興支援…RUN×10(ランバイテン)運動
ランナーにも走ることでできる被災地への復興支援、それがRUN×10(ランバイテン)運動・RUN×10(ランバイテン)運動 tweetviteページ
・RUN×10(ランバイテン)運動フェイスブックページ・RUN×10(ランバイテン)運動 JogNoteページ
*第6回弥富チャリティマラソン
今年もゲストで走らせていただきますスポーツエントリーでエントリーできます。公式サイトはこちら*エコマラソンを走ろう*講演会・トークライブ
引き続き全国各地での学校・企業・ランニングクラブや走友会、個々の家庭を対象としたトークライヴや講演会のオファーをお受けしております。「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」を走るアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦の生の声をお聞きいただき、生きる・走るモチヴェイションとしていただければ幸いです。小学校高学年〜高校生くらいのお子様をお持ちの方には個々のご家庭を訪問することも可能です。講演・トークの内容・時間等については柔軟に対応させて頂きます。詳細はこちら
*メルマガ「週刊PEACE RUN」
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*一本歯下駄健康サロン
一本歯下駄を使ったトレーニング教室(ランニングクリニック)・健康サロンもやっております。大阪富田林のぴんぽん地球ス(テラス)にお越しください。
詳細はこちらぴんぽん地球ス(テラス)内のんき屋では一本歯下駄の販売・メンテナンス・試し履きができます。不定期営業ですので事前にアポが必要となります。*PEACE RUN Tシャツ
PEACE RUNTシャツ・スウェットシャツ・パーカをオンデマンド販売しています。
売上はアドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦の活動資金になります。オンデマンド購入は随時受け付けています。締切は毎月15日、完成・発送は翌月中旬になります。*詳細はこちら
他にも、ぴんぽん地球ス(テラス)では一本歯下駄・アドヴェンチャーカフェ(ネパールコーヒーの試飲)もできます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌
- 2019/10/27(日) 07:11:34|
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【森の中を歩くように僕は本を読む】

高校時代は「本の虫」と言われるほど、次から次に濫読を繰り返した。
年間百冊を越えたこともあったが、そのジャンルも、ニーチェにフロイト、松本清張に星新一、司馬遼太郎に吉川英治、夏目漱石に三島由紀夫…と多岐に渡る。
それらの大半は学校の図書室や町の図書館で借りたもので、時々本屋に出入りしてはささやかながら自分の小遣いで気に入ったものを買って読んだ。
電車の中で読み、公園のベンチで読み、河辺の堤防に腰を下ろして読み、はてはまたトイレで読んだ。
今思えば、あれだけ活字に触れておきながらよく目を悪くしなかったものだ。ありがたいことに老眼の兆候もなく、視力は今も1.5〜2.0の間でまだ衰えていない。
安上がりな趣味と言われれば実際そうかも知れないが、読書にはそれ以上に様々な魅力が秘められていると思う。
探偵になって凶悪犯を見つけたり、王子様になって美しいお姫様と結婚したりすることは、自分の身には実際起こりえないことだけれど、物語の世界ではそれが可能なのだ。
イマジネーションを膨らませれば、僕たちは極地探検にだって行けるし、スペースシャトルで宇宙旅行もできる。日常のありふれた世界からワンダーランドに飛び出せる、それが物語の世界だ。
ありふれた日常を非凡なものにするために、活字を目で追いながら、僕たちはしばし現実逃避の旅に出る。
図書館という場所は僕にとって「森」のような存在だった。
うっそうと茂った木々のように、本はずっとそこにあって僕が現れるのを待っている。
そこではいろんな知識が眠り、誰かがページをめくればいつでも物語の始まりを知ることができる。
図書館の静寂に包まれたあの独特の雰囲気が僕は好きだ。
書架と書架の間を走る、人一人がやっと通れる幅の通路に僕は立ち、年代ものの辞典が放つクラシカルな匂いもかぐわしく、気まぐれに取り出した一冊の本を手に取ってみる。
森の中をさまよい歩きながら無作為に選んだ一本の大木に触れるように、何か運命的な出逢いを感じる瞬間、あるいはこれは単に僕の「デ・ジャヴ(既視感)」なのだろうか。
ページをめくるたび、そこには未知の世界が広がっている。
そのような世界に通じる扉をひとつずつ開いていく行為は、僕にとって何よりも贅沢であった。
街の図書館であれ、学校の図書室であれ、僕はこのささやかな贅沢を自分なりに満喫していたものだ。
社会人になって、本を借りるということをしなくなった。
借りてきた本がすごく面白いものであったり、感動するような素晴らしい作品であった時に、その感動までが借り物だというふうに思いたくなかったから、たいていの本は自分の手元に置いておくために、いつしか本屋で買うという習慣がついてしまった。

デジタルの時代、今はキンドルや電子書籍が出回っている。アナログ世代の人間である私にはやはり紙のメディアがいい。紙の麗しい薫りや手ざわりもさることながら、面白い小説の1ページ1ページをめくるワクワク感というのはやはり捨てがたいものがある。
たいていの情報はインターネットで手に入るようになってしまった。
時折、気になる小説を探したりするために古本屋に立ち寄ることはあるけれど、もう昔ほど活字に飢えることも濫読するということもなくなった。
若い頃は、ただやみくもに本屋に入っては、目に付く本を買いあさり、それらが自分の部屋の机に積み重ねられているのを眺めているのがある意味贅沢な時間でもあったのだ。

時々僕は、あれらの森のことを考える。
森は深く、木々の一本一本がいつも僕に何かを語りかけていた。
僕はそんな森の中を歩くように本を読むのだ。
*読書の秋

10月27日から11月9日までの2週間は読書週間。
デジタルが日常のツールとして当たり前になりつつありますが、時にはアナログ、紙のメディアにふれてみませんか?
読書週間の歴史について調べてみました…
* 公益社団法人 読書推進運動協議会のサイトから引用
「終戦まもない1947年(昭和22)年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。 そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました…」つづきは
こちらで…
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「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト
テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2015/10/29(木) 22:23:07|
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