FC2ブログ

KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

ナラボー回想

【ナラボー回想】

14203390_1122459714469696_4963405741788620643_n (1)


あれからもう7年以上も経ってしまった…。

2013年に僕が走っていたのはオーストラリア南西部にあるナラボー平原。

ノースマンからセデューナの1200キロ続く砂漠の平原をまるまる1ヶ月かけて走っていたのだ。

孤独なハイウェイでは、キャラバン(キャンピングカー)やロードトレインが通過する以外には誰もやって来ないし、一人で走っている時には風の歌しか聞こえてこない。

地平線が360度広がる砂漠の平原…。

昇る朝日も沈む夕日も、遮るものは何もなく、ほぼ毎日見ることができる。

100〜200キロ走ってやっとロードハウスというトラックストップにたどり着き、ようやく文明の恩恵をこうむることができる。

シャワーを浴びて、屋根と壁のあるモーテルのベッドに寝る。

それ以外の場所では、砂漠の、どこでもない所の真ん中でテントを張り、水と缶詰とナッツとドライフルーツとクラッカーを食し、寝袋にくるまって眠り、起きたらまた黙々と走り出す…。

どこまで行っても地平線には追いつけない。そんなことが分かっていても僕には走ることしかできなかった。

まるで、自分の夢を追い続けるかのように、何かに取り憑かれたかのように、僕は地平線の向こうにあるものを追いかけて走り続けるのだった。

文明から離れた世界へと、最小限の文明を持って入っていく。

知恵と勇気を振り絞って、その日その日を生き延びるために走り続ける。

明日のことなど分からない…分かっているのは、生きるためには走り続けるしかないということ。

苦難や試練なんて思わない。あらゆるものを快く心地よく受け入れ、あらゆるものと共存していく。

闘うべき敵はどこにもいない。弱い自分自身とさえ闘うこともない。

ありとあらゆるものを、ありのままあるがままに受け入れてしまえばそれでいい。


未来はまだ見えてこない…今この一瞬がすべて…。

コロナ禍で世界がカオスとなった2020年が間もなく終わり、新しい2021年がやってくるけれど、僕の人生の時間軸は何ら変わることなく、いつも通りに時間を刻み続けている。

どれだけ走ってもまだ足りない…だからこそ一歩ずつ、ゆっくりと一歩ずつ進んでいく。

砂漠の平原に昇る朝日と、沈む夕日を思い返してみる。

僕は、いつもその太陽に見守られながら無事にここまで生きて走って旅を続けてこれた。

無限に広がる宇宙の一点…地球という惑星の上で、僕は今日も生きて走っている。

与えられた命に感謝感激感動!

そして、2021年も、一本の道と二本の脚に魂を込めて、走り続けよう…。

幸せに満ちた平和な世界が必ず実現できるように、日々祈りながら…。


:*+:*+:*+:*+ Love× Laugh→Peace +*:+*:+*:+*:


IMGP2697_20200419213100df3.jpg


【お知らせ】

ecomarathon2021.png  

アドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦がアンバサダーを務めるエコマラソン、2021年の大会予定です。

今年はコロナの影響でどうなるかわかりませんが、関東方面にも出向くことが増えそうです。

 

1/10(日)第8回淀川エコマラソン(大阪)

1/11(月・祝)第20回鴨川エコマラソン(京都)

3/7(日)第1回足立エコマラソン(東京)

4/11(日)第8回二子玉エコマラソン(東京)」

 

詳細はエコマラソン公式サイトで…







アドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦インタビュー


◆ヨーロッパ最大のアウトドアフィルムフェスティバルE.O.F.T.!

現在、オンラインで視聴できます! 

 

ヨーロッパで最大規模のアウトドアフェスティバル「ヨーロピアン・アウトドア・フィルム・フェスティバル(E.O.F.T.)」は3都市4会場すべての会場での上映が中止となりましたが、12月11日より1月31日までの期間限定で、9作品中5作品のみこちらでご覧いただくことができます。

 

レンタル(5作品全て)500円

 

購入(5作品全て)1500円

 

*****

 

アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦が初めて字幕翻訳を担当した映画、ヨーローッパ各国の主要都市の400もの映画館全てで満員となるほどの人気ぶりという前評判でした。

 

作品詳細・プレビューは公式サイト

  

お問い合わせはこちら

 

*オフィシャルトレイラー(予告編)



スポンサーサイト



テーマ:思うこと感じること - ジャンル:ライフ

  1. 2020/12/30(水) 06:13:09|
  2. PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

風のお話〜ナラボー平原での思い出

【風のお話〜ナラボー平原での思い出】

IMGP2433a.jpg


2013年のオーストラリア横断ランニングの旅で走ったナラボー平原。

たびたび僕の話の中で登場するのでこの名前は既に馴染みになっているかも知れない。

西オーストラリア州から南オーストラリア州にかけて、東西に渡り、約1200キロ続く砂漠の平原。

100キロから200キロごとに道の駅のようなロードハウスがある以外ただ原野が広がっている。

カンガルーの死骸が転がっていたり、生きたカンガルーがハイウェイをぴょんぴょん跳ねて横断していたり、エミューと言われるダチョウのような鳥が走っていたり…。

まるでハイウェイのモンスターとも思われるような、2両連結で全長20メートルもの18輪のトレイラー「ロードトレイン」が時速100キロ以上でぶっ飛ばしていたり…。

とかく日本の日常に慣れ切ってしまった人には全くの別世界というか異次元のようなところだ。

とにかく僕は丸々1ヶ月かけてこのナラボー平原をバギーを押して走っていた。


IMGP2601.jpg 


平原ではいつも風が吹いていた。

風が吹いていない時間は限られているのだ。

季節によって、あるいは時間帯によっても風の向きは変わる。

1995年の自転車でのオーストラリア横断の際には、偏西風が吹いているから西から東に走るのがいいとある方から教えられてパースからシドニーに向けて走ったが、追い風に助けられたという記憶は乏しい…というかほとんどない。

朝が追い風で午後が向かい風になったり、あるいはその逆もあったりする。

時には強烈な横風に煽られてバギーが持ち上げられそうになったりしたこともあった。

平原で遮るものがないから風も吹き放題。日本の台風で看板が剥がされるほどの風が大体風速20メートル以上だと思うが、そんなのはまだ序の口。

ある日、アウトバック(ブッシュ地帯)でテントを張ろうとしたら、猛烈な風が吹いていて、なかなかテントを地面に広げられない。ペグで止めながら作業をするけれど、そのペグさえもグランドシートが風で煽られ抜けてしまう。

大きな石を近くから集めてきて何とか設営するが、風でテントが変形するというのも初めて経験したこと。


IMGP2523.jpg 


ある晩、テントの中で寝袋にくるまって眠っている際に、風が誕生してやってくるまでの音を耳にした。

風ははるか彼方で誕生する。

それは、風の子供みたいな小さな塊みたいなもので、空中を移動している間に少しずつ大きくなっていく。

雪の玉が雪の上を転がっている間に大きくなっていく、あんな感じ。

最初「ピュー」という優しい音だったのが、テントに近づいてくる間に「ビュ〜〜〜〜」という音に変わり、最後には「ゴォ〜〜〜〜!!!」という激しい音になっていくのだ。


平原では朝夕と日中の気温差も激しいから、暑い時には温風や熱風にもなったりするし、寒い時には涼風や冷風にもなったりする。

湿度が高いと、風もあまり爽やかに感じられないもの。


IMGP2355.jpg 


走っていて感じる風は心地よいこともあるが、必ずしもそんな風ばかりじゃない。

例えば逆風、向かい風。

向かい風に不満を感じることは多い。

でも、追い風をありがたく思う機会は少ない。

それは、大抵の場合、追い風は吹いているのに気づくことが少ないだけ。


IMGP2619.jpg 


覚えているのは、ユークラというコミュニティに向かって走っていた時、風速20メートルほどの風が吹いていた。

そんな向かい風だとバギーを押して進めるスピードは時速1キロ程度にも減速する。

バギーが風で押し飛ばされないように一生懸命支えながら走るので腕や手足への負担はかなり大きい。


向かい風を苦と思わず、向かい風さえも楽しめるように…。

そういう意味では向かい風さえ味方になるってこと。

まあ、PEACE RUNには敵も味方もないんだけれど…。


逆境を逆境と思えば辛くなる…逆境がチャンスだと思えるようになれば怖いものはない。

追い風が吹こうが向い風が吹こうが気にしない。

泰然自若としてあらゆるものを受け入れられる人でありたい。


IMGP2860.jpg


風はただ吹くものだけど、風にだっていろんな思いがきっとあるに違いない。

じっと耳を傾けると何か意味があるように感じることさえある。

風が語るものは時に言葉であったり歌であったりするのかも知れない。

風の思いをちゃんと感じられたら、それこそ本物の風来坊、本物の旅人になれるのだろう。


dinner

テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

  1. 2020/11/28(土) 23:20:51|
  2. PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

空の青さよりも…

【空の青さよりも…】

C044D8B6-06A6-424B-A5F4-36C489E2F654_1_105_c.jpeg 


異国の地でたった一人走りながら、しばしば空の青さに心震わされる。

空が青いという理由で涙したこともある。

同じ空の下、同じ地球という惑星に70億の命が生きている…ただそれだけで感動する。

生まれてきてよかった。

生きていてよかった。

愛と平和に満ちた日々の暮らし…

旅の空の下でもそれは同じ…

みんながつながっている…

みんなとつながっているという幸せ…。






空の青さよりも何より君が好き

何も恐れるものなどありゃしない

二人でいれば

空の果てまで突き抜けてく君が好き

生きていくために必要な物は

愛だけなんだ



---天球ぴんぽんず「空」から



*CDの購入はこちらから


Happy Birthday, Piapi!



テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記

  1. 2020/09/09(水) 10:45:13|
  2. PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

オーストラリア横断ランニングの旅、スタートから7年

【オーストラリア横断ランニングの旅、スタートから7年】

21727974_1477868652262132_5398185354859084114_n.jpg


写真は2013年、「PEACE RUN2013 オーストラリア横断ランニングの旅」のひとコマ。


西オーストラリアマンジマップからウォルポールという町の間の何も(店も町も民家も)ない120キロ空白区間を2日かけて走破中の図。

日本では北海道を除いて何十キロも空白区間(町も店もないエリア)というのは珍しいけれど、オーストラリアやアメリカのような大陸ではそれが普通。

自動車なら時速100キロで100キロ移動するのは1時間で可能だが、毎日走るランニングの旅ならせいぜい1日60キロまで。山岳地帯ならもっと距離は短くなる。

原生林の中、雨に打たれ、雨中でのキャンプもあって、文明のありがたさを知らされる思いで走っていた。

電気もないガスも水道もない、ネットワークもない…そんな中でも命があれば生きていける…生きるのに必要な水と食べ物があれば人間何とでもなるということ。

原野の中に文明を創りだした人類は素晴らしい!

その叡智を、お互いを滅ぼすためにではなく、平和のために何としてでも活かしてもらいたいと思うばかり…。

平和であればこそ、旅人は旅を楽しめるし、ランナーは走ることを楽しめる。

共に生きて共に笑い共に走る…それが、今という時代しか生きれない私達がなすべきこと。

1174596_578307242218282_831675313_n_201909130444447ae.jpg 

原野の中で一人の時間を満喫する…ありふれた日常ではなかなか経験できない時間…


オーストラリアを走っての学びや気づき、出会いや発見はまさに僕の一生の宝物。

経験というのは目に見えないもの、形こそないけれど、後々の人生で大いにプラスになるものでもある。


ちょうど7年前の今日、僕は西オーストラリア州パースの街を出発。

そこから5200キロばかり東にあるシドニーを目指して走り出した。

1200キロ砂漠が続くナラボー平原を越えて、原野のアウトバックをひたすらにひたむきにひた走ったのであった。






テーマ:一人旅 - ジャンル:旅行

  1. 2020/09/01(火) 20:22:29|
  2. PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

真っ直ぐな心で

【真っ直ぐな心で】




偏見や先入観を持たず、曇らぬ瞳で物事を見つめているか?

正しいことを正しいと信じて筋を通せるか?

世のため人のため有為(うい)の人としてその役割を果たせているか?

真っ直ぐな気持ちで真っ直ぐな道をまっすぐに走ったあれらの日々を思い出せ。

曲がった根性を叩き直せ!

※写真…2013年、オーストラリア横断ランニングの旅で走ったナラボー平原。1200キロもの間、砂漠の平原が続く…写真はその中の90マイル(約146キロ)直線道路、オーストラリアで最長の直線道路

テーマ:よく生きる - ジャンル:ライフ

  1. 2020/08/22(土) 23:46:59|
  2. PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

FC2カウンター

プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、エコマラソンアンバサダー、エプソンTRUMEアンバサダー。

旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  

大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

メールフォーム

ご意見・ご感想お待ちしております。

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅

無料メルマガ「週刊PEACE RUN」

高繁勝彦 on facebook

高繁勝彦 on TWITTER

"THE SWEEPERS"

地球にいいことしませんか?

一本歯下駄クラブ

カレンダー

12 | 2021/01 | 02
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

カテゴリー

QRコード

QR

amazon.co.jp

楽天市場

PEACE RUN公式スポンサー

finetrack

Thule

MCMのめぐみ

MCMのめぐみ

TRUME

ALTRA

ALTRA

ALTRA

KLYMIT

Fun・Running関西

FunRunning関西

辻子谷龍泉堂株式会社

ARUCUTO

YMANOVA OUTDOOR COFFEE

ヤマノバアウトドアコーヒー

The Social Tea House

The Social Tea House

CACAZAN

CACAZAN

Gofield

Gofield

Progear Vision

Progear Vision

オートサイクルベンリー

ECOMARATHON

才能はかり売りマーケットごろっぴあ

うちのダンナは冒険家

#招福ハレルヤ

励まし屋

内田あや 青い空blog

JOBBB RADIOボラボラ大冒険

PEACE RUNプロモーションビデオ

PEACE RUNテーマソング "Go The Distance"

励まし屋"Go The Distance"

PEACE RUNテーマソング “Go The Distance”収録

PEACE RUNテーマソング“Go The Distance”CD絶賛発売中!!

PEACE RUN SUPPORT SONG "MY GOAL" PV

内田あや“My Goal”

PEACE RUNサポートソング “My Goal”収録

内田あや Long Road ~J country ver.~

濱守栄子【国道45号線】MV

RUN×10(ラン・バイ・テン)運動

runx10_logo

JACC 日本アドベンチャー・サイクリストクラブ

シール・エミコ支援基金

旅RUN×(kakeru)

旅RUN×

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード