【Day16 Taihape to Hunterville】
DAY16は午前4時40分起床。
風もなく穏やかな朝。気温は恐らく一桁であろうか。
今日は48キロ先のHuntervilleまで。名前の通り、狩人の村だったのか?
11月最終日。今年もあと1ヶ月。
写真は、オークランド滞在時に出会った写真家のVinesh Kumaranが撮影してくれたもの。
いつも笑顔で、頑張り過ぎない、楽しむ…をモットーに全力前進していきます!
いつも応援・サポートして頂いている皆さんありがとうございます!
感謝感激感動も忘れません!!
午前6時15分スタート。

2泊お世話になったサファリモーテル。オウナーのジェニーがいろいろと気遣ってくれました。
タイハペのダウンタウン
さほど激しい雨ではないが、5〜10分パラっと降って止んで晴れて…そんなのが3〜4回あった。レインスーツは着ていたものの不快感を感じる雨ではなかった。
ただ、夏なら涼しくなったろうが気温が10度程度だと寒くてかなわない。
今日のルート…プロフィールマップで見ても、全体では下っていながら、その途中にはいくつもアップダウンがあって、決して下りばかりではない。
ステイトハイウェイの勾配はせいぜい8パーセントまで。山岳地帯で時折10%を超えるところもあったりするが極めて稀だ。
時間はかかるが押して押して押し歩きで頑張れば何とか峠にはたどり着く。

放牧地帯が続くと、牛や羊さんたちにちょっかいを出したくなる。
牛は僕が近づくと、まず好奇心旺盛なので一斉に集まってくる。
じ〜っとこちらを見ながらしばらくフリーズした状態。


ところがヒツジは、たいていびっくりして走り去る。一頭が勢い良く走りだせば、周りにいるヒツジたちもパニックになって四方八方に走り去る。
中には訳も分からずにみんなの動きに反応して走りだすものもいる。
ヒツジの赤ちゃんはお母さんヒツジのおっぱいを求めに行くのだけど、おっぱいを飲んでいる間は小さなしっぽをクルクル勢い良く回すのだがその姿が愛らしい。



Mangawekaのカフェ…名前はMangaweka国際空港

Mangawekaのギャラリー



後半は結構な向かい風に悩まされたが、たいてい登坂路を走っている場面。
向かい風も前に進めないのだが、横風になるとバギーのコントロールも危うくなる。
川に架かる橋の上とか、突然横風が吹いて車道に押し出されたりもする。
山の中でも風向きはころころ変わるので油断はできない。



午後3時半、48.79キロ走ってハンターヴィルのモーテルで終了。
オークランドから549.43キロ。ちょうど東京〜京都間の距離くらいか。

今日も朝スタートしてからモーテルに到着するまでひとことも誰とも言葉を交わしていない。
特別な出会いがないとそんなもの。モーテルのレセプション(受付)で話す言葉も限られている。
いろんな場面で試されている。
パーマストン・ノースまであと2日。じっくり攻めていこう。
*本日の走行距離:48.79キロ
*オークランドからの累積走行距離:549.43キロ
*現在地情報は
こちら*本日の写真は
こちら
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- 2014/11/30(日) 13:53:20|
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【Day15 Taihape】
DAY15は午前6時起床でオフに決定。
山岳越えはじわじわと体に疲労が現れてくる。昨日は大したこともなかったのに…。
加えて2週間分の疲れもたまってきているのかもしれない。
首都ウェリントンでまとまった休みを入れよう。南島でガンガン走れるように。
前半は頑張り過ぎないことにする。

これまでたどったルート
天候が安定しないのが旅人には一番やっかいなこと。
ここから近いパーマストンノースの今日の天気は晴れ一時雨となっているが、今いるタイハペは朝から通り雨が何度も降っている。
気温も4〜15度でかなり寒い。日本の3月頃の気候を思わせる。南極から吹く冷たい南風は向かい風。ここは南半球だった。
タイハペでのオフ…町をぶらりと歩きながらいろいろ探索…


街角アート

タイハペの映画館…古典的な作りの建物

中古品の三輪バギーが置いてあった
ブラウンシュガーカフェスポーツというスポーツショップとカフェが一緒になっているお店がなかなか楽しめました。

オウナーの許可を得て店内を撮影させてもらいました。
本屋さんとカフェという組み合わせはよくあるけれど、スポーツショップとカフェというのは初めて見るケース。他の国ではどうなんでしょう?
日本と違うのは銃器の販売もあった点(ニュージーランドもライセンス制だそうな)。

裸足ランニングもやはり国際的な流行りなのか、Xero Shoesというアメリカのものが置いてあった。

59.90ドル。 *NZ$1=93円
ソールの厚さ6ミリ。5000マイル保証があるとか…。
シマノのサンダル

メレルの裸足系シューズ
ビブラムファイブフィンガーズがなかったのはなぜだろう?

その他、アウトドア関連のグッズ…バッグやウェア、テントなどのキャンピンググッズ。
釣りも人気で、フライフィッシングなどのロッドやリールも多数取り揃え。
冬にはスキーのコーナーも出てくるようだ。

近くのスーパーマーケットNEW WORLDへ食料を買い出しに行った帰り、モーテル傍のGum Boot Parkで短時間ながら拾活をして"THE SWEEPERS"の月例イベント「マンスリー拾活」に参加。
旅のさなかで時間的な制約があってこの程度しか取り組めないのが残念。
晴れると暖かくて本当に気持ちのいいニュージーランドの春。
明日も青空が広がってくれるといいな…。

*一本の道と二本の脚で…

趣味やスポーツとしてのランニング
健康づくりのためのランニング
競技としてのランニング
旅のツールとしてのランニング
ライフスタイルとしてのランニング
哲学としてのランニング
世界平和のためのランニング
これまでいろんな走りを経験してきたけれど、まだまだ求めるところは果てしなく遠い。
どこまで行けるかわからない。わからないからこそまだまだ走り続ける。
一本の道と二本の脚がある限り僕のランニング人生は続く。
今走っているこの道こそが夢をかなえる道。
今生きているこの人生こそがチャレンジ。
Just go for it!
*本日の走行距離:0キロ
*オークランドからの累積走行距離:500.64キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/29(土) 12:28:05|
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【Day14 Waiouru to Taihape】

昨夜9時半頃寝て、午前2時半に一度目覚める。
作業をあれこれして、5時頃再度ベッドへ…一時間ほど寝てからシャワー。
朝7時半ごろワイオウルをスタート。朝の気温が7度で寒かった。
路面が濡れていたが、夜中の内に一雨あったようだ。
途中に上り下りはいくつかあったが、400メートルほど標高が下ったことになる。



放牧地帯ではヒツジがたくさんいて、「オオカミ中年ごっこ」のいい遊び相手。
「狼が来たぞ〜!」と叫ぶと、たいていのヒツジは逃げていくのだが、中には反応の鈍いヒツジもいたり…。黙って近づいていくと、素早いヒツジがとっさに逃げ出すが、そのヒツジに誘発されて動き出すヒツジも多い。
子ヒツジの中にはお母さんヒツジのお腹の下に隠れようとして、お腹の下に頭を隠したまま走り去っていく。
ヒツジにもやはりそれぞれの個性があるのだ。

理想的な間隔で町があるのはありがたい


町に入る4キロほど手前のレストエリアでは、ハワードとジャンのご夫妻に声かけられ、コーヒーとブルーベリーマフィンをごちそうになった。
二人とも自転車と旅が大好きで、大いに話が盛り上がる。
東日本大震災復興支援義援金10ドルを頂いた。
メールアドレスを交換…うれしいことに、今後は二人も私の旅をフォローしてくれるであろう。
午後1時過ぎ、29.17キロ走ってタイハペの町のモーテルにチェックイン。
2週間で500.64キロ。何とか月1000キロペースを維持できそう。
オウナーのジェニーがあれこれ話を聞いてくれて80ドルのところを50ドルにしてくれた。
さらにありがたかったのは、チェックイン直後に土砂降りの雨。
まさにジャスト・イン・タイム!もう少し遅かったら全身びしょ濡れ…。
必要な時には必要なことが自ずとやってくる…まさにそんなことを体感させられた一日。
モーテルでシャワーを浴びて、たまった洗濯物をいっきに洗濯。
雨がなかなか止む気配がない。
傘をさしてスーパーマーケットにお買い物。
本当にいいタイミングでこのモーテルにたどりつけたものだ。
気温10度未満の冷たい雨…この雨に打たれ、シューズ内も浸水して走ることを思えば何とラッキーだったことか。
一年前のナラボー平原では砂漠の集中豪雨の中でキャンプをしていたことがあったが、テントも浸水する中で、ぞうきんでテントの中の水を絞り出しながら一睡もできなかったことを思い出す。
幸せだなぁ…と思える瞬間を一日に何度体験できるか…。これはまさに自分自身の心のあり方次第。
実際に、自分自身を守ってくださる守護神がいるということさえ確信できる。
何を見ても、何を聞いても、何にふれても、すべてハッピーだと思えればそれで完結する。
ここ数日、そんな日々が続いている。それだけで人生はもうハッピーそのもの。
今ここで走らせてもらって旅をさせてもらっている自分はこの上なく幸せものなのだ。
あらゆる人と物に感謝感激感動!

*本日の走行距離:29.17キロ
*オークランドからの累積走行距離:500.64キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/28(金) 14:09:57|
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【Day13 Turangi to Waiouru】
DAY13は午前4時起床。昨夜もかなり早く寝た。
メキシコ先住民の人たちが皮のふんどしで登場してきたり、再び教壇に戻ったりする夢がまたシッチャカメッチャカだった(笑)。
今日の予定は千メートル級の峠をひとつ含む62キロだけど、全部走れるかどうかは行ってみないと分かりません(笑)。
午前5時、キッチンに行くと、何人かが既に朝食をとっていた。
スイス人のカップルが昨日ハイウェイで僕の姿を目撃していた。
釣りに行くキウイのおじさんや、トレッキングに行くデンマーク人の若い女性も…。
バナナ1本、ミューズリー大さじ3杯、プレーンヨーグルト80グラム、トースト(ピーナッツバター&ベジマイト)、コーヒー(ミルクのみ)、キウイフルーツ1個が朝食メニュー。
ささっと準備を済ませて日の出とともに…午前5時50分スタート。

デザートロードのロードサミット(最高地点)まで登り基調。
ステイトハイウェイ1号線、路肩は概ねバギーの幅。勾配は恐らく6〜8パーセント。
10パーセントを超える箇所がなかったのは幸い。
朝日を浴びながら走ると自然にランナーズ・ハイを感じる。
訳もなく嬉しくなって涙があふれ出てくるのだ。
国立鱒センターなんてのがある…トンガリロ川は世界的に有名なマス釣りのメッカでもあるらしい。
マウンテンバイクのコースも初級から上級まで幅広くある。

トンガリロ国立公園も世界遺産なのだそうだ。その他、カヤッキング、ラフティング、クライミングやゴルフ、スキー、エアライフル…さまざまなアウトドア・アクティビティが楽しめる場所。
残雪で白くなったトンガリロ山の眺めが見え始めた。


クラクションを鳴らして激励してくれる車も多くなる。
途中でドイツ人サイクリスト二人組が追い越していった。


落石注意!
ニュージランドには砂漠はないとたかをくくっていたが、今日走ったのはデザートロード(砂漠の道)。確かに、灌木のような木が生えているだけ。

この60数キロの間、店も町もない。レストエリアが数カ所あったが、ゴミ箱とピクニックテーブルだけ。
デザートロードになってからは、羊も牛も馬も山羊も見られなくなった。
砂漠ということを納得させられたのは砂嵐。火山灰のような砂が道路の両側で堆積したまま、常に風が吹き荒れていたが、大型トラックが通る度に砂嵐が起こる。
後ろから来たトラックが通りすがりに大量の砂を巻き上げるのだ。
おかげで今日は目・鼻と耳の穴が砂でザラザラ。あとから気づいたが、バギーの中にも砂がたまっていた。

デザートロードのロードサミット(最高地点)1074mに午後2時半頃到着。
トゥランギからちょうど42キロほど。8時間半かかった。
そこからワイオウルまでの21キロ、下りだけかと思ったら結構登りもあった。

ニュージーランドのミリタリーの演習場がこの砂漠一帯に広がっている。
立入禁止の札があちこちに立っているが、「昼夜を問わず演習で火器を使用しているため、打たれたくなければ中に入らぬように…」という内容。
実際、軍のトラックやジープも往来していたし、ワイオウルの手前数キロのところでは迷彩服を着用した兵士たち10数名が銃を持って歩いてた!
ワイオウルの町には軍の兵士たちのための宿舎やその他の施設があるようだ。

標高1000mの高原の冷たい風がずっと吹き荒れていてかなり寒い一日。
汗をかくことは全くなかった。

走っている間は、あれこれいろんなことを考える。
生まれてから今までにあった楽しかったことを順番にひとつずつ思い出したり…。
生まれてから今までに出会ってきた友だちの顔と名前を思い出してみたり…。
生まれてから覚えてきた歌を順番に歌ってみたり…。
結構こういうことをやっているとわりとはやく時間は流れていく。
登りで息が上がったら深呼吸…これをこまめにやることで疲労回復は多少早まるように感じる。
走っている間に口にしたもの…シリアルバー2本、ピーナッツ入りチョコレートバー1本、マフィン1個、いちごジャムのタルト(小)2。
寒かったけど喉は渇くもので、ミネラルウォーター1.5リットル1本がほぼ空になった。

午後6時前、トゥランギをスタートしてからほぼ12時間、実走時間は10時間半、63.85キロ走ってやっとこさワイオウルのモーテルにチェックイン。
長い一日だった…前回の62キロも12時間近くかかっているが、今日の方がはるかに中身は濃かった。50キロ超走った翌日…しかも峠越え…心と体が浄化された思いだ。
足腰は大丈夫だけど精神的に参った。ひとりただ黙々と山岳地帯と砂漠を12時間走り続けるなんて常人のすることではないのかもしれない。
休憩は立ったまま。時折風景の写真を撮るくらいのもの。
オーストラリアのナラボー平原を思わせる砂漠の荒涼とした風景が妙に懐かしく感じられた。
オークランドから471.47キロ。15日で500キロ走れば上出来だろう。
さあ、北島も残りわずかだ!
*本日の走行距離:63.85キロ
*オークランドからの累積走行距離:471.47キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/27(木) 23:15:40|
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【Day12 Taupo to Turangi】
DAY12は午前4時起床。
物をなくしたり道に迷ったりする変な夢で目が覚めた。
昨夜9時に寝たが、結構湿度と温度が高かったのかな?
今日は約50キロ、トゥランギまで登りがずっと続く。
トンガリロ山の勇壮な眺めを楽しめるだろうか?
午前6時頃スタート。曇りがちな空。肌寒い。
朝はスクールバスと出会うことが多く、乗車している子どもたちや運転手が手を振ってくれたりして励まされる。
今朝は、通勤バイク(自転車)のジョンが声をかけてくれた。
「ニュージーランドには海外から来るサイクリストは圧倒的に多いが、ランナーのツーリストは初めて見たよ」
あれこれ旅の話をしながら5分程度の会話。
二本脚で移動するのであれば、ランナーもウォーカーもサイクリストも皆同じ。

高級住宅…メゾネットというのかな?
ステイトハイウェイ1号線をずっと南下。タウポ湖畔の道は風光明媚。

まるで琵琶湖畔を走っているような感覚。
路肩が狭いのだけが難点。
時折雨がぱらつき、向かい風が吹くも後には青空が広がった。

絵葉書をポストに投函

植林地帯…アラスカを思わせる
孤立した電柱

テカポ湖畔
小川にかかる小さな橋



レストエリアが結構たくさんあったのでありがたかった。
ピクニックテーブルも完備。
芝生が広がるレストエリアがあるだけで心和む。

ただ、こういったレストエリアもキャンプやキャラバンのオーバーナイトステイは禁止されているようだ。日本の道の駅とはちょっと訳が違うのだ。

レストエリアでマフィンを食べる。カナダでは12個入りのセットがあったけど、こちらではマフィンの6パックが標準。
10キロごとに休憩をとる。気温がそう高くないのであまり喉も渇かないし、ちんたら走っているのでそうお腹が減ることもない。


お昼までに35キロ走っておくと後が楽ちん。残り10キロからのカウントダウンが楽しみ。
1キロペースアップで1キロリカヴァリージョグ…まるでインターヴァル。

午後3時前にはトゥランギの町へ。

スポーツマンロッジという名前のモーテルにチェックイン。
ニューワールドというスーパーまでお買い物、モーテルから500m圏内だった。

モーテル近くの通り…アホドルこと村上三奈さんにぜひ来てもらいたい
登りのピークは明日になりそう。1000mの峠がひとつ。
おまけに明日はワイオウルまで一気に62キロ…
登り基調のルート…行ってみないことにはわからない。
*本日の走行距離:50.25キロ
*オークランドからの累積走行距離:407.62キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/26(水) 13:52:06|
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【Day11 Taupo】

こまめにオフを取っているものの、いろんな作業があって、走ってばかりもいられないのも困ったもの。
昨日ポストショップ(銀行・郵便局が一体化)で買った絵葉書、何枚かを手書きで書くというのがまずひとつめ。
年賀状や暑中見舞い…
昭和の時代にはこういう、いかにもアナログ的な手作業が当たり前だった。
ボールペンで書くのは力のいる作業…一枚仕上げるのに早くて5分。
文字を書くのがこんなに大変だったとは…(笑)。
そして、毎週水曜配信のメルマガ
「週刊PEACE RUN」編集。
現地からの最新情報…特にブログやツイッター、フェイスブックでは書かないような内容をまとめる。
毎週水曜配信だけで既に138号。旅に出ている間も、配信日がズレたりしても休みなしに発刊している。
明日の午後に送られるように予約配信をしておく。
このメルマガも、教員時代に学級通信などをこまめに出していた名残かもしれない。
B4のわら半紙にインクで刷ったプリント、学校というところではそれもアナログ時代の頃から今も変わっていないのだろうな。
デジタルが世界を便利にしたのは恐らく間違いないのだろうけれど、デジタルがすべての人を幸せにしているかどうかといえばYESとは言えまい。
便利なことが必ずしもいいという訳でもないし、便利なものにただただ依存するだけでは人間らしい暮らしを営むのは難しくなってくる。
肌のぬくもり…体温が伝わるようなコミュニケーションが一番大切だし、急がなくても、多少時間がかかってもいいから、気持ちや思いを伝えることばは必要だと思う。
単なる文字や絵文字・顔文字で伝えられない微妙な思いというものがきっとあるはず。
今の若い世代の人たちは、そのあたりでいろいろと葛藤(ジレンマ)に悩まされているのではないだろうか。
アナログとデジタルの両方を知っている世代だからこそ、それぞれの良さを使い分けられるようでありたいし、アナログのいい部分は絶やさないようにしていきたいと思う。
*最新動画
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」DAY6タウランガの海岸での動画です。 音楽:「ネオリズム」by Q[ku:]
*本日の走行距離:0キロ
*オークランドからの累積走行距離:357.37キロ
*本日の写真は一枚だけです(笑)
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- 2014/11/25(火) 14:01:08|
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【Day10 Golden Springs to Taupo】
DAY10、日本を出て二週間目。あっという間にもう残り1週間の11月。
午前5時半起床。
キャビンが道路に面して建っていてやはり夜中震度3程度の揺れが…(笑)。
大型トレイラーだと震度4レベル…騒音も凄い。ベッドそのものが縦揺れするのだから。
かつてアメリカでの空港滑走路の傍のキャンプを思い出させた。
東日本の皆さんはこんな感じで地震に慣れてしまっているのでしょうか?
今日も爽やかな青空が…。新たな週の始まり…皆さんにとってもすてきな一週間となりますように…。
午前7時頃出発。

ステイトハイウェイ5号線の旅は続く。

焼却場か何かか?




時折路肩は狭くなるものの、交通量は少なめ。

レストエリアにて

地熱発電所があった

ワイラケイからあと10数キロ。

ヘリコプターでのフライトは99ドル
フカフォールズに到着。

フカフォールズからの遊歩道は山のハイキング…自力で押して登れる限界勾配だ。



わずか数キロのトレイル…バギーを押しながら、シューズが地道でスリップしてバギーごと土砂崩れ…(笑)。
勾配が15パーセント程度になるとかなりあぶない。しかもフェンスもガードレールもなく、右側はワイカト川の渓流。
命からがら町に出てこれてホッとした。



ゴールまであと2キロばかり。
午後2時、タウポ市内のモーテルにチェックイン。
今日も日差しがきつく暑かった。
スタートしてからまだ雨具を使うような雨は降ってない。
明日再びオフにして旅のルート練り直し。
買い物に行って少しはまともな食事もたまにはいい。

タウボ市内のラウンドアバウト(ロータリー)…なぜか自転車が…


20年前、バンジージャンプをした場所を訪ねてみた。
今はもう足がすくんで43mの高さから飛び降りることはできない。
それでも、勇猛果敢に飛び降りようとする若者たちにエールだけは送りたい。
のどかな牧草地帯、そして地熱発電所など…日本ではなかなか見られないものが日々見れる楽しさ…。
見るもの聞くもの感じるもの、すべてが素晴らしいと思える。
地球人として、この地球を移動し続けることに価値を見出した旅人の思いを、どう言葉で表せばいいのだろう?
*本日の走行距離:36.18キロ
*オークランドからの累積走行距離:357.37キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/24(月) 15:31:26|
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【Day9 Rotorua to Golden Springs】

DAY9は午前5時起床。
シャワーを浴びて、軽く食事をとって出発準備。


ホステルオウナーのあきらさんに、前の晩にでもあいさつしておけばよかったが…。
オフィスは閉まったまま…残念ながらそのまま失礼することになってしまった。
だが、ありがたいことに、あとからメッセンジャーでメッセージを送って頂いた。
ニュージーランドに旅に来られる方は、ぜひロトルアのスパロッジバックパッカーズホステルへ!!とても居心地のいい宿です!!
午前7時前スタート。
どんより曇り空からじわじわと青空が広がる。


ロトルアの周辺は間欠泉があちこちで噴き出している

ステイトハイウェイ5号線に並行した舗装されたトレイルをたどる。

ところどころでトレイルは地道になったり、5号線からはずれたりもしたが、概ね静かな道。放牧地帯が一面に広がるエリアだ。





後半はステイトハイウェイの狭い路肩を走ることになった。アップダウンの連続はあったが、さほど険しい道もなくてありがたかった。
景色を楽しむ余裕ができてくると、写真をあちこちで撮ったり、フェイスブックやツイッターに写真を上げたり…。
ワイオタプのカフェでお昼休憩、午後ものんびりペースでゆったりまったり。
午前中はそうでもなかったのに、ニュージーランドに来て、初めて暑いと感じた一日。
日差しが少し背中に突き刺さる感覚…まさに初夏の陽気だった。
午後4時前終了。
ロトルアから46.4キロ、ゴールデンスプリングスのキャラバンパークのキャビンにチェックイン。オークランドから319.21キロ。

オウナーのメラニーがまたいい人で、町のフードマーケットが3時に閉まっていたので、チーズやパン、卵を分け与えてくれた。
出会う人がみんないい人ばかり…ありがたや!
ハイウェイに面した部屋で、大型トラックが通ると震度4程度の揺れを感じる。
キャビンが平行四辺形になっているような感覚(笑)。
明日はタウポまで40キロ未満の距離だろうか。
*本日の走行距離:46.40キロ
*オークランドからの累積走行距離:319.21キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/23(日) 15:08:10|
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【Day8 Rotorua…いい夫婦の日に】
いつも心のどこかに隙間があった。
隙間には空虚な風が吹いていて、その風を止めることも、隙間を埋める術(すべ)も僕には分からなかった。
でも、なぜだろう?
気がつけば、その隙間がいつの間にか埋められ、風も止んでしまっていた。
それは、人を信じることを教えられたから…。
それは、人を愛することを学んだから…。
それは、いつどんな場面でも笑顔をキープすることを心がけるようになったから…。
どんな寒さの中でもすっぽり自分を包み込んでくれるような、春の日差しのような暖かさと、あらゆるものを受け入れられる、広々とした草原のような大らかな心を持つことで、自分自身は変わったし変えられた。
人生とは、辛い経験をただ絶えるためにあるのではなく、楽しいことをとことん楽しむためにあるのだということを教えてもらった。
僕らは夫婦というよりも、ソウルメイト、あるいはライフタイムパートナー。
恐らく僕たちは前世でもつながっていた。そのつながりを再発見できたことに感謝。
そして、現世だけでなく来世でもつながっていたいと思う。
彼女の名は、ぴあぴ。
ミュージシャンであり、良き母であり、さまざまな才能を持った個性的な私の妻。
これからもいろんなことを教えられるだろうし、二人でこの世界のいろんなことを学んでいこうと思う。
旅に出ている間は、離れ離れではあるけれど、いつも心はつながっている。
残り三大陸で3万キロを走る…その走りをいろんな場面で支えてくれるのは彼女にほかならない。
ありがとう。そしてこれからもよろしく。

…ニュージーランド、ロトルアにて
2014年11月22日(「いい夫婦の日」)
アドヴェンチャー・ランナー 高繁 勝彦
*本日はロトルア滞在…本日の写真は
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テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記
- 2014/11/22(土) 14:07:30|
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【Day7 Tauranga to Rotorua】
午前4時起床。早めのスタートに備えるが、前夜にお願いしておいたアーリーチェックアウトなのにレセプションには誰もいない。
鍵を置いて玄関から出ようとするとドアは半分だけ開けられるも、もう半分は南京錠が…。
このままでは荷物を積んだバギーは出られない。
午前6時出発予定が40分経過。宿直の誰かがいるだろうと思ったがわからぬまま。
結局、バギーの荷物をいったんすべて下ろし、バギーも折りたたんで半開きのドアを通過。
ドアの外でバギーを組み立て、再度荷物を積み直すということで対処。
日々起こることはすべて意味があるということを思い出した。その意味について考えることが大切なのだ。
40分出発が遅れたことに不平や不満を持たず、その事実を受け入れて、どういう意味かを考えながら8日め、62キロのスタート。
タウランガ市外に出て、ステイトハイウェイ36号線をたどる。

ハイウェイに入った時点でもう店もない。
牛やヒツジ、馬がいる広大な放牧地帯と、果樹園が広がるだけ。

お馬さん

アルパカさんたち
予想以上にアップダウンは多い。記憶しているだけで、恐らく20から30もの峠を越えたかもしれない。

最大勾配10パーセントを超えるようなところもあって、ペースは落ちる一方…1メートル進むのに1秒のペース…。果たして日没までにロトルアにたどりつけるのか?と不安にもさせられる。

路肩は概ねバギーの幅。時折狭くなるも交通量が少ないのがまだ救い。



最後の数キロで自転車と歩行者専用のトレイルに入る。

住宅街の地元の子供たち
走る距離が長いと、いろんな車がすれ違う。
好奇心旺盛なキウイ(ニュージーランド人)たちが時折車を停めていつもながらの質問をしてくる。
「今日、ハイウェイであなたを3回見た」というご婦人がいれば、4人組のネパール人はビールを差し出しながら頑張れとエールを送ってくれたり(ビールはラガーだったが)、登りのきついところでは、車の窓から「乗っていくか?」と声をかけてくれたり…。
クラクションを鳴らして応援してくれる人もいない訳ではないが、概してシャイなように見えるキウイたち…。それでも、声をかけてもらえるだけでもありがたい。
スタートから12時間、ようやくロトルアの街に入り、
スパロッジバックパッカーズホステルに到着。
オウナーのあきらさんは日本からニュージーランドに移り住んでかれこれ10年。玄関で歓迎してくれた。バギーを運び入れるのを手伝ってもらって、あれこれ話をしながら、部屋に案内してもらう。
ご厚意で宿泊料二泊分を無料にしてもらった。ありがたやありがたや!
くたくただったが、すぐ近くのカウントダウンまで食料買い出し。
今日、朝から何を食べたのか…?
スタート前にバナナとフルーツサラダ、走っている間にマフィン小2個、チョコレート数切れ、ジンジャーナッツクッキー4枚、ナッツ&ドライフルーツ、アーモンドスティックケーキ2本…大したカロリーを摂取していないが、ざっとこの程度でも62キロは走れるのだ。
夜は、チーズ&ハムサンドイッチ、サーディンの缶詰、りんご小1個、キウイフルーツ1個、ナッツ、ビールとワイン少々。
ロトルアは温泉で有名。そこらじゅうで硫黄の臭いが漂う。
モーテルもたいていスパがついていて、ここスパロッジも名前の通り、ホットスパ(温泉)の設備があるのだ。
オークランドから1週間、あっという間に過ぎてしまった。
スタート直後の数日は体もまだ走りに馴染んでいないのか、少し慣らしが必要か。
1週間で280〜300キロなら月間1000キロ達成ペース。
あくまで目安ではあるが…。
ここから先も山また山を越える旅が続く。明日はオフ、英気を養おう。
*本日の走行距離:62.86キロ
*オークランドからの累積走行距離:272.81キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/21(金) 23:59:59|
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【Day6 Omokoroa to Tauranga】

DAY6は午前7時起床。キャビンでは暖房なし。リネンは自前のを使うためファイントラックのポリゴンネストで寝ていたのだが、夜中から明け方、寒さで何度か目覚めた。気温が10度を下回っていたのだろう。エバーブレススリーピングバッグカバーで何とか寒さを凌げた。
PEACE RUNロゴ入り、ファイントラックドラウトエア…非売品ですがいずれ販売予定…
朝、キャラバンパークをチェックアウト時にオフィスで会った女性が、テプナの町のカフェのオーナーでぜひ立ち寄るようにとのことで立寄ったら、オウナーのご主人と娘さんが大層な歓迎ぶり。


カフェラッテとレモンクリームケーキとチーズ&ミンスパイをごちそうになった。


パイはタウランガに到着後ランチで頂きました!
クリスマスも近いんだな


ステイトハイウェイ2号線をたどるが、アップダウンもさることながら、交通量は多く、あまり快適なランとはいえない。
行き交う車が時折クラクションを鳴らして励ましてくれる。

歩行者禁止のモーターウェイになってしまっていたことに気づく
ハイウェイ沿いの巨木…伐採されたあとにも若木が生えていた

オモコロアから20.5キロ走って午後1時半頃にタウランガの中心部へ。


今夜泊まるバックパッカーズホステルに早く着きすぎたので、チェックインできる午後2時まで海岸沿いの遊歩道をブラブラ。




今日も快晴。風は相変わらず強く吹くけれど、気温も20度近くまで上昇。ポロシャツでも大丈夫だった。
日々よき出会いがあってハッピー!

バックパッカーズホステルのレンタサイクルを借りて、3キロほど外れにあるパックンセイヴまでお買い物。
街は便利な反面人や車が多すぎて大変。
明日はロトルア近くまで頑張ろう。
*本日の走行距離:20.52キロ
*オークランドからの累積走行距離:209.95キロ
*その他の写真は
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- 2014/11/20(木) 14:19:54|
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【Day5 Waihi to Omokoroa】
午前5時起床。自然に眠り、自然に目覚める。
旅の生活はほぼ毎日同じことの繰り返し。違うのは泊まっている宿だったり周りの環境くらいのもの。
ステイトハイウェイから結構離れた閑静な住宅街にあるとても静かで落ち着いたモーテルだった。
朝も小鳥のさえずりしか聞こえてこない。
朝食をさっと済ませ、手早く旅支度。
テント泊まりだとかなり手順が細かくなるが、モーテル泊なら大した時間はいらない。
おろした荷物を再度積むだけ。

午前6時45分出発。
今日もずっとステイトハイウェイ2号線の旅。
路肩はバギーの幅ギリギリだが、橋の上では路肩がなくなる。
長い橋はないけれど、わずか数十メーターの橋の上だけ猛ダッシュ。
後続の車に気を遣いながら、後続の車も気遣って減速してくれる。
大型のログ(丸太を輸送する)トラックがひっきりなしに通るので常にバックミラーはチェック。


レストエリアが数カ所あって、ピクニックテーブルで休憩。
走ってばかりの寡黙な時間にならないように、時折シューズを脱いでリラックス。
密室から抜け出すかのような快感…走っている間にも青竹踏みは有効。

果樹園もハイウェイ沿いに多々あって、シトラスやオレンジ、レモンなどの柑橘類が栽培されている。アボカドは5個で2ドルの無人販売もあった。

ちなみにオーストラリアではアボカドが1個4ドルで売られていたことを思い出した。
ちょうど1年前の今頃、1200キロの砂漠の平原、ナラボー平原を走り終えたのだった。
まるまる1ヶ月かけて走り切ってセデューナの街に着いた時には涙があふれた。
食べるものが限られていて、本当にひもじい思いをしたのだ。
あれから1年。今や1日1.5〜2食で済ませられるようになった。
食べなくても走れる体がじわじわと作られている。
1日40〜60キロ走る日でも昼食は不要。
朝夕も大したカロリーを摂っていないが、何ら問題はない。
ナッツとドライフルーツ、クラッカーと水だけでも生きていけるというのがナラボーで教えられた結論だ。
超高燃費の体があれば世界五大陸も楽に走れるだろうか?
お昼前にカティカティの町を通過。
川辺の公園で休憩。



すぐそばにバックパッカーズホステルがあった。
どこにも立ち寄らず、何も買わず、ただ写真だけを撮って立ち去る。

ジェットコースターのような坂がいくつもあって、上りはもはや押し歩き。
風も時折強く吹き、太陽が照っていないと肌寒い。
雲が空を覆うと雨がパラパラ。雨具を出すほどの雨ではないのが幸い。

午後3時過ぎ、オモコロアのキャラヴァンパークに到着。
愛想のいいおばさんがまた迎えてくれる。
今宵の宿は固定されたキャラバン(キャンピングカーの中)。
クイーンベッドひとつにシングルベッド2つ。キッチンが付いている。

シャワーとトイレは共同。
一番近いスーパーマーケットまで4キロというので今日は買い物はあきらめた。
買い置きがあるので何とでもなる。
ビーチが近いが、この寒さではビーチを見に行こうという気にもならない。
明日はタウランガまでのショートラン。
このあと、ロトルアとタウポに向かう。じわじわと北島の中心部へと向かっていく。
*本日の走行距離:45.36キロ
*オークランドからの累積走行距離:189.43キロ
*本日の写真は
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- 2014/11/19(水) 14:23:04|
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【Day4 Ngatea to Waihi】

午前5時には起床。熱めのシャワーを浴びて朝食。10時間以上寝たお陰で体はリセットされた。
気温が低く、筋肉も硬直しやすいので、十分に体が温まってから走り出すのが理想だ。
これはレースではなく、酔狂な旅人の単なるランニングの旅。あせることもあわてることも必要ない。
その日の内に、その日決められた地点まで走ればいいのである。
出発までに荷物をまとめてバギーにセットするまで10分未満で終えれば上出来。

泊まっていたNgateaのモーテル
6時45分頃スタート。曇り空。
パエロアまで約20キロ。そこからステイトハイウェイ26号線で南下。
情報によれば、その26号線に並行したトレイルがあるとのことだ。
風は概ね追い風、時折西からの風。


パエロアの町の公園で休憩。
マクドナルドがあるというだけでやはり大きめの町。
黒い雲が近づいてきていたが幸い雨にはならず。

タウラキレイルトレイルは鉄道廃線跡のトレイル。
サイクリストとウォーカー(ランナー)のための遊歩道。車が一切入ってこないのはうれしいしありがたい。
ステイトハイウェイは時折路肩が狭くなって、後続車に気をつけないといけないので非常に居心地が悪いことがある。
トレイルには時折地元のサイクリストが入ってくるくらいのもので、一切煩わしいことはない。

オヒネムリ川

1キロほどのトンネルは、かなり暗くじめじめしていて不気味だったが、お利口なiPhoneのライトが役に立った。

オヒネムリ川とステイトハイウェイ26号線

名も知らぬ花が咲き乱れる春のニュージーランド。


金の製錬所あと


予定していた43キロはステイトハイウェイ上のルート。トレイルを使ったためその分距離はプラス4キロほど。
ワイヒの町もまずまずの規模。ハイウェイから少し離れていたが、ゴールドマインモーテルはすぐ分かった。
午後3時半頃チェックイン。オウナーのおばさんがまた面倒見のいい人で、カウンター越しに世間話…。自分の旅の話のあとは、モーテルの設備やら町のあれこれについて延々と話が続く…どうしていつもこうなのだろう?
モーテルの名前で分かる通り、1800年代末期にはゴールドラッシュで栄えた町。
今も金鉱のあとを記念した博物館があったり、金鉱のあとも見学できる。
1キロほど歩いてカウントダウンへお買い物。
モーテルがあるところには必ずスーパーもあるので、買い物は少なめに。
ニュージーランドには砂漠の平原はないので飢えて死ぬことはないと思えば安心。
気温もそう上がらないので水は1.5〜2リットルあれば十分。
45キロ前後走るだけなら、シリアルバー2本とチョコレートバー1本で大丈夫。
ここ数日も昼食はとっていない。朝、トースト2枚(ベジマイトとピーナツバターにスライスチーズ)とミューズリー(プルーン2個とひまわりの種とかぼちゃの種)にミルク、バナナ一本とキウイフルーツ1個。コーヒー1杯。辻子谷龍泉堂の紅参とエイチ・エス・アシストのこどもの未来(サプリメント)4錠。
夜もトースト2枚、ツナ缶1個、ナッツ少々、オレンジ1個、りんご1個、バナナ1本、野菜スープ。オーストラリアで食べていたものとそう大差はない。
食べずに走れる体…とはいうものの、必要最小限食べれば十分に走れるということを実践できればいい。
栄養を摂ることよりも、自らの身体で栄養を作り出せるような体の機能をつくりだせれば言うことはない。
シャワーのあとは10分間青竹踏み。あとは軽く真向法(まっこうほう)。テーピングは今までしたことがないしするつもりもない。連日40〜60キロ走ってもそれは変わりなし。
今日も、楽しい走りだった。大地に、宇宙に、感謝。
人と出会うことは少なかったが、大地との会話を楽しめた。明日につなげよう。
*本日の走行距離:47.32キロ
*オークランドからの累積走行距離:144.07キロ
*その他の写真は
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- 2014/11/18(火) 15:27:34|
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【Day3 Ngatea】
午前5時に目覚めたが、あまりの疲れにアラームを止めたまままた眠りに落ちてしまった。
小鳥のさえずりで7時過ぎに一度目覚め、最終ベッドから出たのが午前8時。
昨夜、9時頃には床に就いたはずなのに…。
太ももの側面、ふくらはぎ、アキレス腱とかなり筋肉痛。
それ以上に上半身…首、肩、背中もガチガチ。
朝起きた時に拳が握れないほど…。前腕部も筋肉痛。
これは、上りの際にバギーのハンドルを握りしめていたから…と同時に、下りでバギーが暴走しないようにしっかり腕で支えていたから…。
バギーを押しての走りをすっかり忘れてしまっていた。
上りではふくらはぎ、くだりではスネに相当な負担がかかるので、決してストライドを広げたりせず、ピッチも抑えめに、スピードは控えめに。
最初から張り切ってがむしゃらに走るとこうなるもの。
たいてい二日目から三日目に筋肉痛のピークがやってくる。バギーを押してのランニングの旅とはそういうものだ。
オフにすることにして、オフィスで連泊の手続きへと。
オウナーはインド系の女性。日本も一度訪ねたことがあると言っていた。
終始笑顔で話し続け、支払いが終わった後も10分以上しゃべっていた。
よほどその時の日本滞在が楽しかったのだろう。日本人に久しぶりに会ったことでいろんなことを思い出して、ひとつひとつのエピソードをていねいに話してくれた。
「泊まりに来てくれてありがとう、ありがとう」を連発してくれた。
「何か足りないものある?必要な物は?」
と、まるでひとり暮らしをする息子にあれこれ気遣う母のような口調で何度も聞いてくれた。
宿のオウナーはある意味下宿のおばさんのような存在だ。
部屋に戻って程なくして、滝のような雨。
この時間走ってたら、間違いなくシューズの中まで浸水していたことだろう。
ころっと急変する天気…急変というよりは豹変。
一日だらだら雨が降るという天気はこちらでは珍しいのか、降った雨もたいていすぐ上がってしまう。雲が次から次へと風に乗って移動し続けているからだろう。
今日は事務作業日和。
体を休めながら、のんびりと過ごすことにする。
雨も上がって、夕方、ダウンタウンをぶらり。
ダウンタウンといっても、メインストリートが恐らく100メートルばかりあって、その両サイドにたいてい必要な施設が揃っているNgatea(ンガテア)の町。

人口は恐らく1000人程度だろうか?
*ウィキペディア
"Ngatea"で調べたら2013年の人口は1248人!

こんな町でも人々は一生懸命毎日を生きている。
人がいるところには人の暮らしがある。お互いがお互いのためにいろんなケアをしてシェアすることが必須となる人々の暮らし…。
そうなのだ。社会とは、そこに含まれる(所属する)人無くしては成り立たない。

生きる目的って本当に必要なのだろうか…とふと考えてみる。
あれこれ理由をつけて人に生きる理由や目的を求めてくる人たちもいる。
物事は追求すればするほど深みにハマるものだし、それを楽しめるのであればそれでいいと思う。
ただ生きて、何かに一生懸命になって楽しめたら、人生は完結するんじゃないかと最近感じ始めている。
一生懸命は悪いことじゃないけれど、目的を見誤った一生懸命は虚しいし悲しい。
求めるものと進んでいる方向がズレてしまっている場合だ。
心や体はもちろんのこと、魂が喜ぶ人生のあり方…それは宇宙レベルで自分自身を考えることなのだろう。
心や体を自分のものとしてとらえずに、宇宙の一部だと考えれば、痛みや悲しみ、苦しさ・辛さなんていうのはとるにたらないもの。
私たちは、宇宙の一部であるがゆえに、いろんなものをシェアし合える仲間であるということ。
愛も平和も、同じ空の下、同じこの地球に暮らす人間であるからこそ、シェアし合うことができる。
生きて走って旅をして、得られるものは多い。そんなものをこの地球に暮らす同胞たちとシェアしていこうと思う。
それもまた自分自身のミッション。大きなことはできなくても、小さなことの積み重ねがきっと大きなものを生み出すはずだから…。
どんな大木も、もとはちっぽけな種子から始まっている…ということだ。

*本日の走行距離:0km
*オークランドからの累積走行距離:96.75km
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- 2014/11/17(月) 13:25:02|
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【Day2 Bombay to Ngatea】
午前5時起床。
6時に朝食をお願いしていたのでキッチンへ。
Sharonが既に待機、かなりヘビーな朝食を用意してくれた。

コーヒー、トースト二枚、目玉焼き二つ。
ソーセージ二本と、カリカリのベーコン。ベーコンは地元産の豚を使っているらしい。
あれこれ話をしながらのんびり食事。気がつけば30分をとっくに過ぎていた。
ソーセージ二本が食べきれずにお昼用にパックしてもらう。
準備に時間がかかって結局午前7時過ぎ出発。
朝方、通り雨があったが青空が広がった。
昨日のような雨嵐は今日はないだろうということだ。

Sharonとハグをして、出発前に写真を撮影してお別れ。
とても素敵なB&Bだった。

敷地の中で放牧されていたヤギ…笑っているのか?

ゲートから建物まで約400mあった

敷地内には池もあり、ブラックスワンが泳いでいた

数キロ元のルートに戻り、アップダウンをいくつか超えて、ステイトハイウェイ2号線に入る。
歩道なし。路肩はバギーの幅ギリギリのところが大半。
車は時速90〜100キロで往来。
特に大型のトレーラーにはバックミラーで要注意。


途中にあったカフェ
勾配のきつい坂は最初だけだったが、工事をしている箇所が数カ所。
砂利を積んだだけの道は強烈な砂ぼこり。

走り旅ではトイレと休憩場所がなくて困ることが多々ある。
オーストラリアでは原野の中でトイレはたいていどこででも済ませられたが、ニュージーランドではどこも有刺鉄線を張った個人の敷地なのでうかつに入り込めない。


レストエリアも今日は二箇所あったもののトイレはない。ゴミ箱とピクニックテーブルがあるだけだ。もちろんテントを張れるほどのスペースはないし、テントを張ったところで警察が来て立ち退きを要求されるに決まってる。
途中、スーパーがあってミネラルウォーターを購入。
おばさんが話しかけてくれた。
結構車の運転が荒い人がいるので注意するようにとアドヴァイスを受ける。


Ngateaの町に入った。
午後5時過ぎ、55.01キロ走ってNgateaの町のモーテルにチェックイン。雨も降らず概ね青空の下走ることができた。
ただ、上り下りの連続…走り方に注意しないと、バギーを押しての走りは、上りではふくらはぎ、下りではスネにダメージが大きい。上りも無理にストライドを広げずに、下りでは小刻みなピッチで無理にスピードを出さないこと。
現在、右足のふくらはぎがパンパン。オーストラリアの旅から9ヶ月経って走り方を忘れてしまっていたことを反省。
タイガーバームを塗って、青竹踏みと真向法で何とか対処。
月1000キロ超を難なく走るためには、肉体を自分のものと思わず、宇宙の一部と感じることなのだ。
要は、痛みも辛さも苦しさも「気」のせいと思えること。

Ngateaの町のスーパーマーケット4スクエア
*本日の走行距離:55.01キロ
*オークランドからの累積走行距離:96.75キロ
明日の予定ルートは
こちら
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- 2014/11/16(日) 15:51:54|
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【Day1 Auckland-Bombay】

午前5時起床。コーヒーを飲んでシリアルとフルーツの朝食。
モーテルを午前6時半頃スタート。曇り、12度。
食料を買い込みすぎたか、積むスペースも限られてしまった。
いつになってもミニマリズムといいながら余分なものばかり持ってきているようにも思える。
旅のスペシャリストなら、もっと身軽に、もっと荷物を極限まで減らすことができるはずなのだが…。
町はほぼ途切れることなく続いているが、30キロも走れば、牧草地や畑が一面に広がる風景に変わっていく。

羊や牛を見るのも久しぶりだ。
途中の公園で何度か休憩。
「ニュージーランドに平坦な道なし」
確か20年前、自転車で走った際にもそんな言葉を誰かから聞いたような気がする。
いくつもの小さな丘を越えるため、小刻みにアップダウンが続くのだ。
自転車のイベントが行われていたのか、何度かサイクリストに出くわす。

途中で歩道がなくなり、自動車の制限時速は100キロに…。
カントリーロードになると、当然のように歩道はない。
田舎だから車も少ないとはいえ、猛スピードで往来する車には十分注意が必要だ。
最後の5キロは雨嵐。
とはいえ、シューズの中まで濡れることなくゴール。
午後1時半頃、BombayのPetshari Lodgeに到着。
広大なファームの中にある一軒家が今夜のお宿。
オウナーのシャローンが出迎えてくれた。
ちょうど彼女の仲間10数名が集まってパーティの真っ只中。
サーモン(鮭)のバーベキューと鮫の燻製をごちそうになった。
メンバーの大半は60歳以上。
孫がいるおじいちゃん・おばあちゃんたちの中では自分は少年みたいなもの。
陽気なキウイたちと過ごすハッピーな時間…これもまた旅の一場面。

明日は雨嵐が収まってくれることを祈るばかり。
飲んで食べて…もう限界。
旅の初日もハッピーエンド…明日につなげよう。
*本日の写真は
こちら*本日の走行距離…41.74キロ
*本日のルートは
こちら
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- 2014/11/15(土) 14:30:20|
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【Auckland111414】

オークランド滞在4日め、同じモーテルにもう一泊して、明日の出発に備えることにする。
旅の日常に必要な大抵のものは揃った。
今回はアルコールストーブを使用するため、メチルアルコールが必要。
キャンプもする予定なので、最低お湯を沸かせる程度のクッカー(調理器具)も持参している。
朝夕は寒いので、野宿の際に暖を取ることもあるかもしれない。

オークランドを出たら、大きな街はこの先しばらくないだろう。
オーストラリアもそうだったが、小さな町がいくつも点在して、スーパーマーケットというよりはこじんまりしたよろずやのようなグロサリーストア(食料雑貨店)しかない場合がほとんどだと思う。
砂漠がないし、町から町の区間が100キロとなるような僻地もないはずなので、そうたくさんの食料や水を運ぶ必要はないはず。
ただ、いざという時に備えて2〜3日分の食料は携帯しておいた方がいい。

旅人として日々を送るには、ほとんど直感で行動するようにしている。
旅をする上では、自分自身の思考や行動にあまり理屈は要らない。変に理屈があればそれがマイナスになることもあり得る。
時に、過去の経験もあてにならない場合がある。何が起こっても不思議ではないと割りきって考えることも大切なのだ。
何が起こってもいつでも冷静に。パニックになればよけいに変なことになる。
基本的な哲学は、あせらずあわてずあきらめず…ゆったりまったり。
誰に教えられた訳でもないのだけれど、江戸時代の武者修行をしていたサムライたちも、ひょっとしたらそんな風に感じていたのではないだろうか。
あらゆるものに対して寛容に。すべてはなるようにしかならない。
楽しもう!ケ・セラ・セラ!!
そんなこんなで、さあ、明日、早朝スタート。
舞台は旅の空の下、この地球という惑星の上、多くの方々の注目が集まる(と勝手に思わせて下さい・笑)中で、どんな旅が繰り広げられるのだろう?
一切シナリオのないドラマをリアルに演じる一人の旅人の走りに乞うご期待!!
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- 2014/11/14(金) 13:44:36|
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【Auckland111314】
*現在地:Mangere
朝早くからオークランド市内へ。
昨日出会ったVineshが、早朝仕事で市内に行くというので車で送ってもらった。
クイーンストリート近くのアルバート・パーク前で降りて街をぶらぶら。


スカイタワーが見えた。
20年前、自転車で訪ねた際にちょうど着工して1997年に完成したという328メートルの街のシンボル…
スカイタワーの192メートルの高さから時速約85キロで約14秒落下し、着陸直前の数メートル前で速度を落とし着陸するスカイジャンプなるアトラクションも行われていた。

マクドナルドを見つけて、1杯3ドル70のカフェラテを買ってネットワークに入れてもらう。
ところがここは容量制限があって、1時間もたたない内に電波は途切れた。たいした作業もできぬまま店を出て、次はダウンタウンショッピングセンターへ。

ラッキーな事にフードコート内でいくつかWi-Fiの電波が見つかった。
街を歩く人は、日本同様スマートフォンやタブレットでネットサーフィンをしたりしているが、店内のWi-Fiは電波が弱く、ダイヤルアップなのか通信速度が遅い。断続的にオン&オフラインの繰り返し…。ウェブサイトの写真も表示に時間がかかって仕方ない。
…とはいえ日本も昔はそうだった。文明が進むと人はせっかちになるものなんだろうな
これはでやはり、オーストラリアの時と同様、ネット難民になってしまう。
オーストラリアでも最初はマクドナルド等のネットワークを使っていたが、東に向かうにつれマクドナルドは見当たらず。主要な都市にしかないのだから。
走りだしてから数日して、オルバニーという街でWi-Fiルーターを購入したのだった。
地図を購入。ロードアトラス(道路地図)が欲しかったのだが、北島と南島が別のものになっていて結構重く値段もはる。北島南島合冊版はさらに重く大きい。
結局、トラベル&ツーリングマップ(6ドル99)を購入。ネットが繋がればグーグルマップで何とかなるだろう。
昼過ぎ、現在ニュージーランド在住の元教え子のかさまくんが会いに来てくれた。
私が最後に勤めていた高校を4年前に卒業。2年前、私の二度目の日本縦断時に彼の実家がある京都で応援に出向いてくれて以来の再会。
昨年、ニュージーランドに移り住んで、英語を学びながらこちらでアルバイトもしているという。
彼の案内でいくつか店を訪ね、結局VodafoneのWi-Fiルーター4Gを購入。SIMカード込で228ドル95。

情報発信・受信のためには欠かせないものだから、これくらいの出資は仕方ない。
何よりも、これでネット受難から何とか解放されるのだ。iPhoneに接続してみたところ、サクサク動く!
その後、グロリアジーンズコーヒーへ。

程なくして、お友達ランナーの娘さんゆきこさんがやってきた。彼女はワーキングホリデーで約1ヶ月前にニュージーランドに来たばかりで、語学学校に通っているのだという。

娘や息子のような若者二人とカフェで過ごす時間…あれこれ話に花が咲く。日々よき出会いに恵まれている。
かさまくんはその後仕事へ。ゆきこさんと私はその後まだあれこれ話をして5時過ぎ店を出る。
幸いにも、ゆきこさんのホームステイ先が、私のモーテルと同じ方向だったので、同じバスで帰途につく。
海外でバスや電車にのるのはなかなか簡単なことではない。乗り間違えたり、料金体系が複雑だったり、切符一枚買うのに相当苦労したこともない訳ではない。
降りるべきバス停の名前もわからないので、グーグルマップでモーテルの住所を入力。バスの運転手さんに近づいたら教えてもらうように頼んでおいた。
帰りにスーパーに寄って買い物をして帰る。
まだ走り出していないのだけれど、旅の最初の一週間は環境に慣れるまであれこれ気を遣うもの。
ぴあぴにたびたび言われるけれど、大切なのは楽しむこと。
別にインターネットをするためにニュージーランドに来ている訳じゃないし、辛い思いをするために走って旅をする訳でもない。
ネガティヴな気持ちにならないように、楽天的になろう。
楽しいことだけ考えて、楽しい時間の使い方をしよう。
旅も人生も、基本は同じ。今を楽しく生きることなのだ。
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- 2014/11/13(木) 23:59:59|
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【Auckland111214】
*現在地:Mangere
初日滞在したモーテル
オークランドでの2日目。午前6時前起床。肌寒いけどいいお天気。
昨日は結構な雨になった。このモーテルは本日空室無しのためチェックアウト後、3キロほど南にあるモーテルへバギーごと移動することに。
諸々の準備でもう2〜3日オークランド滞在。
午前9時半頃、いったんモーテルをチェックアウトして、お友達から依頼のあったメドウバンクスクールへ。泊まっていたモーテルから北東11キロほどの距離。

ニュージーランド版100円ショップ

フェイスブックのお友達鎌田さんからのご依頼で、息子さんがメドウバンクスクールで26年前に植樹したとされる桜の木の写真を撮影するというミッションを果たしてきた。

学校に向かう途中まだ残っていた桜…


学校に到着して事務所を訪ねる。女性の方の案内で、小学部の方の事務室へ導かれて、そこにいた女性に桜の木の話をしたところ、一番古くからおられる女性のポウリーン先生に会っていただくことになった。
四半世紀も昔のことで、その女性も植樹のことは何ひとつわからないようだった。
ただ、学校の敷地内で植樹されたと思われる桜はメインゲートそばの一本。
上の写真の右手…
高さ3メートル、幅2メートルほどの木…剪定されてあまり横には広がっていない。
10月なら花もまだ見れたのだろうが、訪ねた時には青葉のみが残っていた。
ポウリーン先生のクラスを訪ね、少し授業風景を見学させてもらって写真を一枚撮らせてもらった。

子どもたちの笑顔に癒やされながら学校を後に…事務所の女性にも礼を言っておいた。


オークランド市内を走るモーターウェイ(高速道路)
帰り道、激しい雨嵐に見舞われるが雨宿り。
そしてまた別の出会いが…。
バギーを押して走っていたら、車が一台止まって、中から出てきたのは中東系の男性Vinesh。
バギーが気になったらしくて、赤ちゃんが乗っているかなと思ったものの、荷物が積んであったことで旅人であると認識してくれたようだ。
名刺を交換して、あれこれ質問を受けた。カウチでよかったら泊まりに来ないかとも言われたが、モーテル二泊分をすでに予約していたので残念。
たまたま、今夜、TOAST MASTERという話し方講座のセミナーがあるのでよかったら来ないかとの誘い。
これも引寄せの法則と思い快諾。いったんモーテルにチェックインして、午後6時半、彼のお友だちの車でお迎えに来てもらった。
2時間ほどのミーティング、人前で話すノウハウを身につけるための講座。元教師や、実業家、主婦、イギリス人、中国人、オーストラリア人、地元キウイ(ニュージーランド人)…経歴も国籍もさまざまな12名が集まった。
前もって決められたテーマで話すパートと、テーブルトピックスということで即興で決められたテーマで話すパートの二部構成。
誰かが話した後、評価をする人がいて、それぞれスキルアップしていこうという取り組み。
出会ったVineshも学生時代はすごくシャイで人前で話すことが大の苦手だったそうだが、フォトグラファーの仕事でクライアントと向き合い、話をしない訳にはは行かない。TOAST MASTERでやっていることがじわじわ生かされているとのことだ。
午後9時半ごろ終了。私もスピーチする場面があって、PEACE RUNの取り組みを紹介させてもらった。
英語圏で話すのはやはり緊張する。だが、ここで出会えた方々とも一期一会のご縁。出会いは宝…すべての出会いに意味がある。
モーテルに戻り、遅いディナー。買い物ができなかったので、昨日買った雑多なもので済ませる。オーストラリアのナラボー平原での食事を思い出して妙に懐かしい気分に浸った。
水とクラッカー、ナッツとドライフルーツだけでも人は生きていける…そう思えたら、何を食べても文句は言わない。食べるものがあるだけ恵まれていると思える。
このモーテル、フリーWi-Fiのはずだが、室内では電波が届かない。
仕方なしに今オフィスの外で作業中。
気温12度くらいでかなり寒い。それでも写真のアップロードもやたら時間がかかる。
明日は市内でWi-Fiルータを買おう。
本日は25キロほどのラン。慣らし走行。思ったより気温は低く、まだ早春という感じ。
という訳で二日目も無事終了。
毎日起こるあらゆるできごとに感謝!
テーマ:より良く生きる! - ジャンル:ライフ
- 2014/11/12(水) 23:59:59|
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【そしてニュージーランド入り】

現地時間11日午後4時半(日本時間12時半)ごろオークランド国際空港に到着。
入国審査も荷物に関してもスムーズにクリア。
日本との時間差はプラス4時間。
小雨がぱらついて少し肌寒い気候。フリーダイヤルで宿泊先のモーテルに連絡を入れたらフリーシャトルが迎えに来てくれた。
しばらくインターネット接続がなかったのでまるまる16時間ぶりのオンライン。
明日以降3日くらいは準備に当てるとして、買い物や情報収集に忙しくなる。
異国の地にひとりやってきて、今からこの国を駆け抜ける酔狂な旅人、それがアドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦。
3ヶ月3000キロの旅、まもなくBack on the road again!
ニュージーランド到着後最初の買い物はPAK'nSAVE。

オーストラリアほどではないにせよ、やはり物価の高いのはこたえるのである…。
ちなみにニュージーランドドル1ドル=89.40円。

シャンプーやリンスを含め写真の食料一覧で58ドル=5185円って…。
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- 2014/11/11(火) 17:36:38|
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【関空〜中国広州】

芝田吾朗さんとぴあぴに見送られ、関西国際空港へ。

初めて利用する中国南方航空。チェックイン時はいつもドキドキ…。
今回も荷物の重量制限2キロオーバーで、バッグを開け、機内持ち込み荷物とする。
今まで経験のなかったことだが、ライターや電池類は預けられないという。
仕方なしにバッテリーライトやソーラーチャージャーのリチウム電池はすべてバッグから出して、ライターはぴあぴに持ち帰ってもらうことに。
超過料金を払わずに済んだのは幸い。
スタバでコーヒーを飲んで、軽い食事を済ませて、いよいよ搭乗口へ。
3ヶ月間の異国での暮らし…オーストラリアの半年に比べればまだ短い。
何せオーストラリアに比べれば、旅のタフ&ハードさも格段イージーなのである。

それでも、やはりぴあぴとはオーストラリア帰国後から9ヶ月、ほぼ毎日24時間一緒にいたのだから、再び離れ離れになるというのは辛いもの。
まあ、すぐに慣れるのだろうけれど…。ニュージーランドのどこかでまた応援に来てくれるのを楽しみに待つばかり。
二人に見送られていよいよ出発。
午後2時、離陸。
3時間半のフライトでいったん中国広州へ、乗り継ぎのため7時間空港で滞在。
ただ行き交う人たちを観察しながら、時間を過ごす。
いろんな国のいろんな人がいる。そんな人たちを載せて世界中に飛行機は飛ぶんだな。
地球も、ひとつの乗り物なのかも…。

そして、深夜0時のフライトでいざ南半球ニュージーランドへ。
機内ではただじっと座ってぼうっとしていた。
映画も見ず、音楽も聞かず、周りでは中国語が飛び交う中、機内食を綺麗に食べる。
これまでの旅を振り返りながら、これから先の旅についてあれこれ考える。
時間はただ流れていく。
平和な気持ちに浸りながら、これから訪ねて行くどんなところでも人々の笑顔に出会えるように、いつも笑顔でいようと思った。
長い長い16時間…まどろみながら、夢と現実の世界を行き来するのもまた楽しや…。
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- 2014/11/10(月) 23:59:59|
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【そして、旅立ち】

みんなが笑顔になれるっていい。
笑顔でつながる仲間っていい。
素敵な仲間に支えられて、また素敵な仲間に出会いに行く。
見知らぬ土地で、見知らぬ人たちと、笑顔でつながるように…。
僕らはみんな一人じゃない。
みんなとつながる。みんながつながる。
本当はもともとつながっているはずなのに、今はそのつながりが弱くなって見えなくなっているのかもしれない。
この惑星にいる人たちとつながっていることを確かめに行こう。
旅は終わらない。旅はなおも続いている。
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」第2.5章が始まる…
いざ、ニュージーランドへ!!
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- 2014/11/10(月) 05:29:40|
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【堅田高校講演会その後…】

先日講演会で呼んで頂いた滋賀県立堅田高校2学年の学年主任のT先生からメールが届いた。
講演を聞いた生徒たちの感想をまとめて頂いたのだという。以下は、頂いたメールから(原文のまま引用)
「生徒の受け止めは非常によいものでした。今の生徒は自分を肯定的に見ることができず、夢を持ちづらい状況に囲まれ、夢を持つ自信がないのだと思います。
高繁さんのお話は、そのような生徒に勇気を与えてくれたと思います。
この点で、様々な学校でも、子どもに夢を持ち、自信と勇気を与えるお話をする価値がとても大きいと感じた次第です」そして、以下は生徒たちの感想…
*すごくよい話を聞かせてもらえました。感動しました。高繁さんを見習って、自分の夢に向かって一生懸命頑張りたいです。
*なんか人生、つまらんなあ、とか色々考えたりしてたけど、とりあえずなんかがんばらなあかんなあ、って思いました。形はどうあれ夢を叶えたいです。
*「自分にちゃんとした夢があり、それに追い続ける途中で困難なことがあると思いますが、苦しいことを楽しいと思えたらできる」という言葉がとてもよかったと思います。
*すごい人だと思った。夢を叶えたい!!かっこいい!!あこがれる!!頑張ってほしい。
*夢はみるだけじゃなく追い続けるものなんだということ、前向きにポジティブに生きることが大切なんだと学びました。
*すてきな生き方だなと思った。
*「つらいことを楽しむ!!!!」今を大切にポジティブに考えていこうと思いました。
*自分の夢をかなえるといのはすごいと思った。ポジティブって大切だと思った。話が聞けてよかったと思った。自分も夢のために頑張ろうと思えた。
*すごいよい話をして下さったなあと思いました。教師を3回も辞めて世界を走っているなんて、本当にすごいと思ったし、チャリティー活動も兼ねていると知って、おどろきました。何事もポジティブに考えることも大事だと思いました。
*「夢はみるものじゃなくて、叶えるもの」今までこれがしたいなとかやってみたいなと思ったものも、あきらめていたことが多かったけど、高繁さんのお話を聞いて、これからはもっと頑張って夢を追っていきたいなと思いました。
*何歳になろうとも、どんな状況でも夢を追い続けることの大切さを感じた。僕はネガティブになる事が多いので、なるべくポジティブに生きていきたいと思いました。
*こんなに真剣に話を聞いたのは初めてでした。本当によかったです。
*夢に向かって頑張ろうと思いました。Keep smiling,Keep shining, Keep dreaming!
*大きな夢やったら、あきらめそうになったりもするけど、それに向かっていく高繁さんはすごいと思いました。見習いたいし、元気もらえました。頑張ろうと思います。
*今、新たに挑戦しようとしていることがあるので、とても自信になりました。ニュージーランドがんばって下さい!!!ポジティブになれました!夢のために頑張ってみます!!!よい言葉を沢山ありがとうございました。
*(ニュージーランド出発の)予定をずらしてまで講演してもらえて、内容も普通の講演ぽくなくて、おもしろかったです。ニュージーランドでもケガなく頑張ってほしいと思いました。
*夢はあきらめてはいけないこと。どんなにきつくても、つらくても。
*高繁さんのお話を聞いていたら、とても 困難なことにチャレンジをして夢を叶えている姿を見て、私もとても勇気をもらいました。私も夢に向けて頑張りたいと思います。
*何事も前向きに取り組めるようになりたいなと思いました。人との出会いを大切にしていきたいし、最後まであきらめずに挑戦できる人になれるように頑張りたいです。辛いことがあっても、笑顔でポジティブに乗り越えられるような人になりたいです。
*今日の話を聞いて、ただ、すごいなあーと思いました。自分にもこんなに大きな事ができるのかなと考えさせられました!!何事も否定をしない!という言葉は最高だなと思いました!!
*ニュージーランド、がんばってください!色々な人に「愛」をおくってください。
*一人で友達もいない アメリカやオーストラリアに行って、旅をするその勇気、そしてあきらめない心を知ることができてよかったです。人との出会いは大切だと思った。
*今の状況、自分にぴったりのお話でした。夢はお金がなくて、誰にも言えずにいます。自分でどうにかできる方法を探そうと思いました。
*一人で何万キロも走って旅をするのはすごいことだなと思いました。つらいことがたくさんあるのに、続けていくことは大変なことだと思います。悩み事などがあっても「これでいいのだ!」という言葉で乗り切っていけばいいと言うことを聞いて、元気が出ました。
僕自身、37年ほど前は、とりたてて自慢できることも大してない普通の高校生だった。
これまで積み重ねてきた経験が自分を変えてくれたし、自分の考え方や行動規範となるものをつくり出してくれた。
50歳になってから新たなスタートを切ったけれど、年齢なんて特に気にするほどのものでもない。
今の自分にできるベストで何かに夢中になれたらそれでいいのだと思う。
夢は大きければ大きいほど叶えがいがある。
見ているだけの夢もあるのだろうけれど、どうせなら、すべての夢は実現されるべきなのだ。
そのために、今できることに必死になって取り組む。その必死…というのはできるなら楽しめるものであるべきだ。
時間やお金、いろんな制約はあるに違いない。ただ、本当に価値のある夢は必ず実現されるはず。
今回、講演を聞いてくれた生徒たちが、今後どんな風に変わっていくだろうか。
彼ら/彼女たちの将来が楽しみである。
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」まであと1日、いよいよ明日出国!
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- 2014/11/09(日) 15:44:34|
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【出発二日前】

最終調整のために、私の旅のパートナーChariotCX2‘VIENTO号’で大阪城公園を走ってみた。
これまでこのバギーで環瀬戸内海一周とオーストラリア横断、計6000キロを走行。
オーストラリアから帰国後、このバギーを提供して頂いている、
プレザントさま(大阪市福島区)でリフォームと整備をしてもらった。

カバーを交換。とてもきれいな緑色が映える。ホイールも後輪は赤色に変更。
サスペンションを取り外したおかげで軽量化も実現。
ニュージーランドではさほどたくさんの水や食料を積んで走る必要はないので、後部についていたバスケットも取り外している。
ジョイフルログさま提供のガーミンe-Trex30…バッテリーは24時間近く持ちます。

タンナスのタイヤは、
オートサイクルベンリーさま提供
途中、PEACE RUNTシャツを着た池田さんと遭遇!
1時間ほど走って、帰宅。バギーを分解してキャリーバッグに収納。
3ヶ月で3000キロ。快適な走りを楽しめることを期待している。
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」まであと2日。
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- 2014/11/08(土) 23:59:59|
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【講演会@滋賀県立堅田高校】

11月6日、
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」出発直前の講演会。
自転車仲間の小野さんが勤務されている学校。オファーを頂いたのがかなり早い時期で、当初11月1日にはニュージーランドに出発するつもりだったけれど、これもまたとない機会。ましてや学校。自分が長く関わっていた高校という場所。そういったこともあって快諾させて頂いた。

最寄り駅は湖西線の堅田駅。
琵琶湖に近い湖西の町。大津市堅田にある昭和23年(1948年)創立、6年前に創立60周年を迎えた歴史ある県立高校。

小野さんはウェイトリフティング部の顧問もされているが、今年長崎で開催された国体では3年生の生徒が105キログラム級で準優勝するという華々しい結果も残している。
今回でこの学校を訪問するのは三度目。
最初に訪問したのは2008年、PEACE RUN2008琵琶湖一周ランニングの旅をしていたさなかのこと。
この時にも小野さんを訪ねている。現在は退職されているが、同じく自転車仲間の中尾さんがこちらで教員をされていた。お二人ともウェイトリフティング部の顧問をされていたのだ。
*
その日(2008年8月12日)のブログ先月には二度目の訪問、今回の講演の打ち合わせを行った。
人権ホームルームの一環ということで、高校二年生約200名が対象。
会場は体育館。6時間目、午後2時半からだったが、午後1時には学校へ。
体育館内にプロジェクタとスクリーンを設置。演台とマイクを用意してもらって音響関係のチェックも済ませ、暗幕を閉じて、あとは生徒たちが入場するのを待つばかり。

5時間目終了のチャイムが鳴ってほどなくするとぽつぽつと生徒たちが入場。
「こんにちは」と元気な声で挨拶…こちらも負けじと挨拶を返す。
担任・副担任、学年団の先生方も次から次へとあらわれる。
ありがたいことに、6時間目始業のチャイムが鳴るまでに全員が入場完了。

学年主任の先生の挨拶で始まり、私の紹介があって、すぐに講演スタート。
今日の題目は「LOVE&PEACEで夢をかなえよう!」。




前回の打ち合わせの際に、学年主任の先生から、高校2年生ということで、将来に向けての自己実現のモチヴェイションアップとなるようなお話をしてもらえたら…というお話を聞いていた。
もう一つは、人権ホームルームとして何かプラスになる内容を盛り込むということ。


毎回、私が話している内容として「いかにしてアドヴェンチャー・ランナーが誕生したか?」という項目がある。子供の頃からの経験がすべて今につながっているということ、好きなこと・興味あることに一生懸命取り組んできたことがそれなりの実を結ぶという話だ。
加えて、旅をする中で、この世界ではあらゆる人やモノがつながっているということを教えられてきた。すなわち、いろんなものを、この世界にいる我々がシェアしあうということがいかに大切であるかということも。
思っていた以上に、静かに聞いてくれた。こちらも、授業の延長のような感覚だったが、いつもより砕けた語り口で、始終笑顔で穏やかに話せたと思う。
数年前までは、同じ学校という現場で、生徒たちに怒鳴ったり説教していた自分がいたということがまるで嘘のような気持ち。
あの頃は、教師対生徒という意識が常に働いていたんだろう。
今なら、人対人という感覚…。みんな自分の息子や娘のような気持ち。

実質40分程度の話であっという間に時間が過ぎてしまった。
生徒たちは退場。教室で感想・アンケートを記入してくれることになっている。
機材の片付けをして、学年主任の先生と校長室へ。
今回の講演のチャンスを頂いた小野先生にお礼を言って、握手をして別れる。
車で駅まで送って頂いた。外は雨がぱらついていた。
さすがデジタル世代…帰りの電車でツイッターを開いたら、講演を聞いてくれた生徒たちの何人かがフォローをしてくれたり、私のツイートをリツイートしてくれたりしていてびっくり。
彼ら/彼女たちのツイートで書かれた感想のいくつか…(原文のまま)
「ピースランの話すごく良かった。今の自分の言葉にぴったり」
「PeaceRunの話めっちゃよかった」
「ピースランのやつむーっちゃ感動してんけど(笑)」
「いい話聞かせてもらってありがとうございます!」
「高繁さんのお話凄かった。頑張ろうと思えたな、何になろうと思ってる訳でもないけどとりあえずなんか追いかけてたいな(・∀・)ノ」
ニュージーランド応援します!
「いつもはちょっとざわつく堅田高校生も真剣に話聞くほど良いお話聞かせていただきました。ありがとうございました(^^)Ran×10の素晴らしさもわかりました!PEACE RAN無事達成して笑顔を拡散してください(^^) 」意気盛んな10代、自分自身が高校生の頃をよく思い出すのだけれど、あの頃は自分なりに大人だと思っていた。大人になって、教師になってみて、いかに自分がガキだったかを思い知らされるのだけれど、この世代って、一生懸命大人になるためにもがき苦しむ時期なんだってことをあらためて知らされる。
四半世紀ばかり教壇に立っていた経験から、生徒たちが目を輝かせて自分の話を聞いてくれれば何よりも嬉しい。
「よかった」「いい話だった」
とその場で言ってもらうよりは、今から10年、20年、30年経って、今日の話を思い出した時に、彼ら/彼女たちが何かアクションを起こしてくれるならもっと嬉しい。
途方に暮れてどうしようもなくなった時、打ちひしがれてネガティヴな境遇に陥ってしまった時、苦難や試練にぶつかって前に進めなくなった時に、今日の話がポジティヴな自分に生まれ変わるためのきっかけやヒントになるはずだから…。
旅や冒険・チャレンジを通して学んだことが、少なからず自分の人生を切り拓くための鍵になっているということは間違いない。
意気盛んなティーン・エイジャーたち、恐れや不安もあって然りなのだろうけれど、ほんの少しでも、彼ら/彼女たちが夢と希望と勇気を持って、一歩前に踏み出してくれることを祈りたい。
そこで初めて、教師という仕事に関わってきた自分のミッションが活かされるという訳だ。
今回は堅田高校の皆さんに話をしたけれど、これから先も、いろんな学校を訪ねたい。
若者たちに伝えるべきメッセージがあるから…。かつて若者だった自分自身だからこそ伝えられる何かがあるから…。
いろんな世界をみて欲しい。いろんな人と出会って、いろんな刺激を受けて、自分自身を磨いて欲しい。
何よりも、自分がやりたいことを見つけて、やりたいことが見つかったら、とにかく無我夢中になって一生懸命、精一杯取り組んで欲しい。
うまくいかない時もあるかもしれない。
でも、うまくいくこともきっとあるはず。
最後までやり遂げた時にきっとやっていてよかったと思える瞬間に出会うために、今、自分のベストで楽しみながら頑張って欲しい。
堅田高校2年生の皆さん、話を聞いてくれてありがとう!皆さんの将来に幸多かれ!!
堅田高校ホームページアドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦の講演依頼に関しましては
こちら…

写真は講演会後、小野先生と…
そんなこんなで、
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」まであと3日!
テーマ:教育 - ジャンル:学校・教育
- 2014/11/07(金) 11:37:04|
- 教育
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【マイクの休日@大阪】
昨年の「PEACE RUN2013 オーストラリア横断ランニングの旅」で、西オーストラリアのノースマンを訪ねた際にお世話になったNorseman Railway Hotelのオウナーマイクは10月半ばに来日。
*その時のブログは
こちら自転車で東京から福岡までを走っている道中、名古屋で先月26日に再会。
そして、今月4日と5日には大阪滞在ということで、4日の夕方に大阪城公園、5日には天神橋筋商店街を観光。2日間に渡って私のガイドで大阪の街を楽しんでくれた。

夜の大阪城…ライトアップされてたのに真っ白け…(笑)

たい焼きを買って食べています

毎日大安売りのスーパー玉出
CDショップの前でサブちゃん(北島三郎)と…
創業1776年の刃物屋さん
彼が興味を示してくれたのが、100円ショップ。天神橋筋商店街にも4つの100円ショップがあってすべて訪ねてみたが、どの店でも目を輝かせていろんな品物を手にとっては研究していた。
私の影響かどうか知らないが、「作務衣をおみやげに買いたい」というので実際に店頭で作務衣を見ていたが、今回は荷物になるので東京に戻った際に浅草かどこかで購入するとのこと。
「日本人はとても礼儀正しくて親切。日本は食べ物が美味しいし、いい人ばかりで本当に素敵な国。オーストラリアから移住したいくらいだよ」とマイクは言う。
彼の故郷の町、西オーストラリアのノースマンは東西に1200キロ広がる砂漠のナラボー平原の西の入口。
かつては金鉱があって栄えた街だったが、今は金鉱も閉山。観光以外目立った産業はなく、どんどん活気もなくなっていっている様子。
これまで自転車でいろんなところを彼も走っているが、福岡から台湾経由でタイやベトナム、ミャンマー、カンボジアなどアジア諸国を訪ねるそうだ。
奥さんのTheresaも現在日本入りしていて東京に滞在。
近い内にまた会えるといい。大阪から神戸、四国を経て九州福岡まで自転車で進んでいく。
安全と健康第一でいい旅を…GOOD楽駆!

「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」まであと4日!
テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記
- 2014/11/06(木) 21:57:56|
- 日常
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【旅をすれば…】

旅をすることで洗練された自分になりたい。
あふれんばかりの好奇心でいろんなものを見聞きしたい。
誰かと出会うことでもっと人を愛せる自分になりたい。
旅をすればするほど人はやさしくなれる。
いろんなものに対して寛容になれる。
ふるさと地球を心から好きになれる…。
「PEACE RUN2014 ニュージーランド縦断ランニングの旅」スタートまであと5日!
テーマ:より良く生きる! - ジャンル:ライフ
- 2014/11/05(水) 18:05:47|
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【走ることは出会うこと】

走ることは移動すること、移動することは旅をすること、旅をすることは出会うこと。
世界中を走り続けることで70億人余りもの人々と出会うことだってできるのだ。
70数億人…それがどんな人種や民族であれ、どんな肩書や経歴を持った人であれ、僕がこれから出会う人々は同じ惑星に暮らす人々。
今回の東北の旅でも素敵な出会いがありました。
そして、今日も明日も、同じ空の下、同じ惑星に暮らす皆さんにも良き出会いがありますように…。
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- 2014/11/04(火) 14:00:56|
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【TOMOSU RUN第三章〜その2】
*その1をまだ読んでいない方はこちら峠越えのさなかにはトンネルもある。

今回のルート上のトンネルはそんなに長いものではないけれど、歩道もなく、路肩が狭いとやはり恐ろしいものがある。
車の排気ガスの臭いと砂ぼこり、トンネル内にこだまする騒音はまだしも、大型車がほんのわずかのスペースを開けて暴走するような場面ではヒヤヒヤもの。
過去に5000メートル級のトンネルを経験したが、幅のあるバギーを押してちんたら走っていれば、うしろには交通渋滞が起こったりもする。
やっかいなのは、歩道があっても幅50センチ程度のケース。
そうなればバギーの片側車輪がはみ出てしまう。結局のところ車道を走る訳で、気の優しい大型車のドライヴァーなら決して私を追い越すような真似はしない。
TOMOSU RUN第一章では今回と違うコースを走っていた。記憶が正しければ、国道45号線上でトンネルは3つ。その内一つがかなり長いもの。
いずれにしてもトンネルは旅人には鬼門。アメリカやオーストラリアではほとんどなかったけれど、山がちな地形の日本ではどこに行ってもそこら中トンネルだらけなのだ。

工事中の防潮堤

登りが延々と続く…

紅葉も見頃…

絶景!

やっと峠だ!!

長い登りのあと峠を越えてダウンヒル…


なおも拾活は続く…
三陸鉄道南リアス線の駅めぐり…

まずは綾里(りょうり)駅


続いて恋し浜駅


甫嶺(ほれい)駅

三陸駅

残り20キロあたりで走力別第三グループが恋し浜駅で、残り17キロで第四グループが綾里駅でゴール。
最初は第二グループと走っていて、拾活したり、おしゃべりしたりしながらのんびり走っていたけれど、三陸駅で第一と第二のグループが合併。みんなで最後の吉浜駅を目指すということで走り出す。
残り7キロを一時間で…。時間内に吉浜駅に着かなければ、みんなが乗っている三陸鉄道に間に合わない…。
そして、ラストを走っていたはずのスイーパー山田さんが気がつけば後ろに…(笑)。

写真は山田氏撮影
「ゲストランナーのスイーパーをするなんてありえないでしょ〜」と檄を飛ばされる始末。
まあ、スイーパーとも共走できたのでよしとしよう(笑)。

何とか時間内(残り約10分)に吉浜駅でゴール…
最後はみんな結構なペース。マラニックと呼ぶには速いペースに足もガクガク。
ここから三陸鉄道の貸切列車で平田(へいた)駅まで
何と、大船渡出身のシンガー濱守栄子さんの車内ライヴが…

平田駅から少し歩いて、スーパーみずかみの駐車場から約4キロをゴールの陸中海岸グランドホテルまで走る。

そして59キロのゴール。実質は60キロあったようだが…。


日も暮れ、グループごとに手を取り合ってゴールが続く。
ゴールしたランナーをハイタッチで出迎えるのは既にゴールした他のランナーたち。
見知らぬ同士がゴールにはもう仲間になっている…これが共走の魅力なのだ。


そして、走り終わったランナーはホテルへと。

午後6時半からは後夜祭。

陸前高田から運んできた希望の灯りをキャンドルに分灯…これがTOMOSU RUNのしめくくりだ。


会場はホテルのコンベンションルーム
なぜか、今回は挨拶する場面が多すぎたような…(笑)・
大阪から、ぴあぴと芝田吾朗さんが36時間かけて日本海周りで車でやってきてくれた。

後夜祭の
Q[ku:]のライヴはまた盛り上がった。
セットリストは「れれららのうた」「僕の宇宙」「くるくるマシーン」。
抽選会もあって、豪華景品があたって跳んで跳ねて…疲れてクタクタのはずのランナーがなぜか元気すぎるというのも不思議な話…(笑)。

実行委員長山本さんの挨拶で終わり!
後夜祭終了後、打ち上げは釜石市内の某店で…。午前0時頃まで宴たけなわ…。
その後、私は吾朗さんとぴあぴとともに車で大阪へと…。
前日準備、前夜祭、TOMOSU RUN本番、後夜祭ととってもとっても楽しく充実した時間でした。
お世話になったスタッフの皆さん、ランナー&ゲストの皆さん、地元の皆さん、仮設住宅や商店街の皆さん、"THE SWEEPERS"の皆さん、本当にありがとうございました!
記録よりも記憶に残る走りを楽しめました。
何度でも走りたいので、またTOMOSU RUNにやって来ます。
TOMOSU RUN
テーマ:ジョギング・ランニング - ジャンル:スポーツ
- 2014/11/03(月) 23:59:59|
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【TOMOSU RUN第三章〜その1】

午前3時半には起床。荷物をまとめ、午前4時20分には出発。会場の米崎小学校へ。
午前5時、当日受付を含めランナーたちが体育館に集まり始める。

5時45分開会式。スタッフ、ゲストランナー紹介。

そして、全員で記念撮影後、校庭へ。

マイケルも走る…
早い時間から仮設住宅の皆さんが、ランナーたちを見送りに外で待ってくれていたのだ。
今年3回目のTOMOSU RUN…3年続けて旗を振って見送ってくれていたおばさんたちのたくさんの素敵な笑顔がそこにはあった。

午前6時、約80名のランナーがスタート。


今回のマラニックは最長約59km、最短約37km。走力、当日の体調により走る距離を選択できるというもの。
4つの三陸鉄道の駅…綾里(りょうり)駅、恋し浜駅、甫嶺(ほれい)駅、三陸駅…に立ち寄り、そのいずれかの駅で三陸鉄道に乗る。吉浜駅から平田(へいた)駅間は全員三陸鉄道に乗車(貸切列車)。平田駅からゴールまでの約4キロは全員走る。列車の時間があるため、駅ごとに関門が設けられている。
走力に合わせ4つのグループに分かれて走る。
トップグループは最終の吉浜駅まで59キロを目標。残り3つのグループは37キロ,44キロ,52キロ地点にあるそれぞれの各駅がゴールとなる。
前夜からの雨は止み、気温もさほど低くはなかった。
霧が立ち込めていたけれど、日が差し始め、天気は回復。


それにしても平坦なところがほとんどないルート。峠越えも数え切れないほどある。
拾活する”THE SWEEPERS”として活躍するのは川畑さんと阿久津さん。
川畑さんは燃えるゴミ担当、阿久津さんは空き缶やペットボトル・ビン担当。それぞれ分別を考慮しての取り組み。

このグループの他のメンバーと私も一緒に拾活しながら前へ前へと…。人口の少ない町を通過する割に意外にも道路上にはゴミがたくさん。車窓からのポイ捨てのせいだろう。


3〜7キロごとに設置されたエイドステーションでは飲み物・食べ物も充実。
水、お茶、スポーツドリンク、コーラやサイダーなどの炭酸飲料、そして、梅干しやあんぱん、チョコレート、キャンデーなどオフィシャルの食べ物の他に、地元の方が用意してくださったそばやおにぎり、いなりずし、つみれ汁などもあって、お腹が減ることもほとんどないまま終始走り続ける羽目に…。
最初のエイドは小友小学校
第二エイドおさかなセンター


いたるところに盛り土が…

第三エイドはおおふなと夢商店街。

商店街の皆さんの温かいおもてなし…ありがとうございます!
何と、ここで私を待ち受けていたのは、昨年、リヤカーでオーストラリアを徒歩横断した岩田さん。

数週間前、名古屋で初めてお会いしたが、同じ時期に、お友達の車で京都から東北を訪ねて、オーストラリアで集めた復興支援の義援金を届けに来られていたのだ。

さいとう製菓前のエイドではかもめの玉子も…


津波の爪痕が要所要所に今も残っている…


8mもの高さまで津波が到達していた…


第四エイド赤崎商店街のさんまの天ぷら入りそばは絶品!


美味しいおそばをありがとうございます!
リアス式海岸のつづら折りの道、海が見えたかと思えば山に入り、山を抜けたら海が見えてくる…町と町の間には必ず峠越えがあるというのも特徴的。


(
その2につづく)
この日の写真は
こちら TOMOSU RUN
テーマ:ジョギング・ランニング - ジャンル:スポーツ
- 2014/11/02(日) 23:59:59|
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