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KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

ランニング道~マラソン講座⑧

【ランニング道~マラソン講座⑧】

PART8:メンタル・マネジメント


怪我や故障、その他の理由で走れない日もある。

ランナーは走らない日には走ることを考える。

メンタル・マネジメントは、肉体ではなく心=精神の管理。内なる自分とどう向き合っていくかを考える術(すべ)である。

レースに出てみて、うまく行くときもあればうまく行かない時もある。それは一体なぜなのか?

肉体的な要素ももちろんあるのだろうが、実は精神面でのコントロールによるところが大きい。


マイナス思考は知らず知らずの内にマイナスの結果を招くだろうし、プラス思考はプラスの結果を導いてくれる。

これはランニングだけではないのだが、何かをするに当たってプラス思考で始めたはずなのに、いつの間にかマイナス思考に陥ってしまっていた…そんな経験はないだろうか。

常にプラス思考の自分を維持するのはなかなか難しい。だからこそ、メンタル・マネジメントは必要なのだ。イメージ・トレーニングをすることで、目をつぶればいつもうまく行く自分を思い描き、何か大きなイベントに関わる時にはメンタル・リハーサルで頭の中で予行演習をする。失敗のリスクはそれで大きく減ることになるはず…。

落ち込んだ時にも、その落ち込みを防ぐためにできることがある。常に心の平穏を維持することがメンタル・マネジメントの目的だと考えている。

いろんな専門書が出版されていて自分自身もあれこれ研究はしてきたが、以下はそういったものを組み込んで全くの自分流にアレンジしたイメージ・トレーニングである。参考になれば…。


0)リラックス&瞑想…
体を心地よい状態にする。横臥してもいいし、ソファやカウチや座椅子でもくつろげるのであればどんな場所でも構わない。車のシートがいいのならそれでもいい。

静かな場所で目を閉じて、明るすぎず暗すぎず、暑すぎず寒すぎず、適度な環境を作る。リラックスできる音楽が必要ならそれも構わない。走っている状況をイメージするなら、本番を想定ということで、ランニングウェアを着用してシューズを履くのもいい。

呼吸を楽に、全身の力は抜いて、落ち着いた自分になる。リラックスと瞑想はイメージトレーニングの一番最後にも繰り返してほしい。



1)楽しむ…
今やっていることをとことん楽しんでいるか。楽しいと自然に笑顔がこぼれてくる。心底楽しいというイメージで走る。そうすると瞳は子どものようにキラキラ輝き、心も体も軽くなって、いつまででも走っていたくなる。


2)全力…
自分自身を追い込んでいるか。マラソンだと残りの100mをラストスパート、全力疾走するイメージ。

苦しいけれどまだ力は出せる。こぶしを思い切り握り締め、歯を食いしばって、とことん追い込んで力を出し切る。全力で走ることがこの上なく心地よいというイメージをつかむ。


3)集中…
他のことは一切何も考えない。ただ、ひとつのことに集中する。

走っているのなら、腕の振りや足の運び、スピード、ペース、フォームを頭に浮かべ、全身全霊で自分の走りに集中する。

競技場ならトラックの白線を見つめている自分を思い浮かべる。邪念を取り除き、今はただそのことのためにだけ生きているというイメージ。


4)向上心…
うまくいったとしても、まだ自分に足りないものがある。失敗したとしたら「何くそ」という気持ちでその原因を追究する。

自分はまだまだこんなものじゃない。どこをどうすべきだったのか。改良できるとしたら一体何を…?どうすれば自分をもっと高められるのか?もっと素晴らしいパフォーマンスを求めるとしたら何が必要か…?

常にチャレンジし続けている自分をイメージ。


5)完成したイメージ…
上の1)~4)のサイクルを何度か繰り返してみよう。

ポイントはすべて自分自身が主人公であり、自分自身のパフォーマンスに対してすべて肯定的になること。そして、それらはすべて完成されたものとして、うまくいったイメージを頭の中でつくりだすこと。

「まあうまく行けばいいな」ではなく「絶対にうまく行く」という信念を持った自分がそこにはいなければならない。

本番に弱い人間は、いつもこの部分が欠落していることが多い。

自信は自分に対する確信。その裏づけとなるものが自分には確実にある。自分が思い描いたステップを踏んでいけば自然に成功につながるという確証を持ち続けながら、フィニッシュ・ラインを越えるところまで…。




* * * * *




よく雨の日に、玄関の軒先で万歩計をつけて、その場駆け足をしていたが、そこでも自分はイメージトレーニングを繰り返していた。

昨年の夏の旅でも、足腰が痛くなってマイナス思考になりかけていた時に、すべての旅を終える最後の10mを心の中に思い描いて走っていた。

「無理だ」「ダメだ」「どうせ」「やっぱり」

自分を否定する言葉が実際に自分をダメにしてしまう。否定的な言葉やイメージから生まれてくるものはマイナスのエネルギー。だから、不可能と思っていてもそれを口にしない。その次には、頭の中から「不可能」という言葉・イメージを消去してしまうこと。

失敗した時にはいつもその言い訳を考えるのがマイナス思考の特徴だ。負けた時のための言い訳をあらかじめ考えるような生き方をしていれば、「言い訳→失敗→言い訳…」延々とそのループから抜けられまい。

曰く、敗者の口からこぼれるものは、ため息と言い訳だけ…。

昔何かの本で読んだのだが、あるボクシングのチャンピオンが大会の何日も前から、自分の寝室のベッドの天井に“Yes,I Can!(ああ、勝てるとも!)”と大きく書かれた紙を貼っていたらしい。

「できる」「大丈夫」「心配ない」「問題ない」「任せとけ」

常にプラスの言葉を自然に口から出せるようにする、これもひとつの方法。信頼を得られる人は、たいていこういった言葉を人に語りかけているもの。

何かことに当たる前に「よし!」とか「よっしゃ!」と口にしよう。

大きなことをする前には、誰だって緊張もするし、恐怖感もあるし、逃げたくなるような気持ちだってある。誰だって同じなのだ。商談の相手であっても、格闘技の敵であっても、マラソンで周りにいるランナーたちであっても、それは変わることはない。特に経験の浅い人ほどその気持ちは強かろう。

レース前に、スタートラインの辺りで、太ももやふくらはぎを叩く人が必ずいる。刺激を与えているのだが、ある意味喝を入れているのだ。

昔、水戸泉という関取が大量の塩をまいて、自分の頬を真っ赤になるまで両手で叩いていたのも同じ理由であろう。

「何とかなるさ」とまず思ったら、次は「何とかしてやる」と思えること。

常に思い通りに事を進めるのは、至難の業かも知れないが、強気で行けば運を引き寄せることもできるのだ。

敵を知る前に己を知る。自分自身の弱点も欠点も分かっていれば何とでもできる。

逃げることもなくひるむこともなく怯えることもなく、正々堂々と戦えばいい。

自分にとって最大の敵は、自分の中にいるもう一人の自分なのだ。


winter_forest




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テーマ:マラソン - ジャンル:スポーツ

  1. 2011/01/05(水) 17:03:30|
  2. マラソン・ランニング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<Mental Journey~PEACE RUN WINTER 2010-2011 回想 | ホーム | アースマラソン間寛平さんに贈るエール>>

コメント

明けましておめでとうございます。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

昨年そして、年末は大変な中、お疲れ様でした。
年末の件はブログを見て大変心配しておりましたが、無理をせず無茶をされているKAYさんを見て
勇気を充填させて頂きました。

今回のイメトレ、同感です。

何か変えるときは、変えた後の素晴らしい世界
をイメージすることが大切ですよね。
マーフィーの法則というものもありましたが、
私もこれに人生の正念場で助けられました。

今年も、Yes,I can!!!で行きたいと
思います。

アメリカ横断に向けて、準備等の大変さは想像
もつきませんが、準備万端、成功されることを
陰ながら祈ってます。

コメントで失礼ですが、本年も宜しくお願いします。
  1. URL |
  2. 2011/01/06(木) 12:36:15 |
  3. 9ちゃん #-
  4. [ 編集 ]

Re: 明けましておめでとうございます。

9ちゃんさん:

あけましておめでとうございます。

こちらこそよろしくお願い致します。

いろんなことが日々起こりうるものなんですね。

犬に咬まれた傷から思い出すものも多々あるということです。

古傷の痛みは忘れるな…。

これは自分の語録として残しておきます。
  1. URL |
  2. 2011/01/06(木) 18:20:44 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

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