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KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

ランニング道~マラソン講座⑩

【ランニング道~マラソン講座⑩】

*PART10:がむしゃらに走る生き方


「フォレスト・ガンプ」(予告編)

たびたびこのブログでも紹介してきたトム・ハンクス主演の映画「フォレスト・ガンプ(Forrest Gump)/一期一会」

正月年明け早々、怪我をしていて養生中の身であったので、久々に部屋でこのDVDを見た。

もう何十回と見ている映画…。恐らく自分の生涯において、一本の映画で一番見た回数が多いのが間違いなくこの映画だろう。

最初に見たのは1994年、アラスカ北極圏からカナダを自転車で横断している最中、トロントの街の映画館だった。

カナダ旅行中にも既に4回見ていた。もちろん字幕なしでそのまま…。


1991年に初めてアメリカ大陸横断自転車旅行をした時から密かに考えていたことを、フォレスト・ガンプは既に映画の中で実現していたのだ。

「走ってアメリカ大陸を横断することはできないか…」

ある意味、それは衝撃的だった。

映画館のスクリーンの前で、自分は拳を握り締めて茫然としていた。

フォレスト・ガンプが、ロッキーを、大平原を、砂漠を、かの大陸を、駆け抜けている…。





旅人のまなざしで、ずっと遠くにあるものを見つめながら…ガンプは走る。

昨年夏、自分が日本縦断で走っていた場面がフラッシュバックする。


いまだにあの場面を見れば涙が自然とこぼれてくる。

フォレスト・ガンプは、実は自分の中に隠れていた自分自身の分身だった…。あるいは、自分が彼の分身だったのか…。

そう考えてもちっとも不思議なことではなかった。



この映画から学べることがいくつかある。

ひとつはがむしゃらに走りつづけること。

無我夢中でひとつのことに打ち込むガンプの生き方が、周囲にいる人々までを感化させ、それがガンプにチャンスとなってフィードバックされてくるということ。

ガンプはいつも全力で走っていた。

足の矯正器をつけていた幼少期、いじめっ子たちから逃げるために走り出して、逃げている間に、彼の矯正器はバラバラになって壊れ、二本の脚から完全に取れてしまう。

このシーンも感動的だった。ガンプは、自身の二本の脚で走るという完全なる自由を手に入れた。それまでこの矯正器のために自由を奪われていたのだから…。

あの矯正器は、あらゆる可能性をダメにしてしまう、自分自身に対する固定観念の象徴だったのだろうか。



それ以降も、ガンプは全力で走り続ける。フットボールの世界でも、ベトナムの戦場でも…。戦争で負傷した後には卓球でも能力を発揮する。

フットボールではナショナルチーム入りし、ベトナムでも勲章をもらい、卓球でもアメリカを代表して中国を訪問する。戦友のババの遺志を継いでエビのビジネスも成功させる。

ミセス・ガンプ(ガンプの母親)が幼いガンプに常々言っていたのは、「お前は普通の子なんだよ。他の誰とも何ら変わらないんだよ」という言葉。ところが、実は、ガンプは様々な能力を持った、並み(普通)以上のスーパーヒーローになるべき人物だったのだ。


富も名声も得たはずのガンプだったが、ガンプにはまだ「何か」足りないものがあった。

ある日突然、訳もなく走り出したくなって家を飛び出したのは、その「何か」を求めるためだったのだろう。

がむしゃらに走り、走りぬいたその結果、アメリカ横断を何往復もしてしまい、また世間から脚光を浴びてしまう。



もうひとつは、一生懸命に努力することを決して忘れないガンプの生き方…。

知能指数が足りなくても、母のミセス・ガンプに愛され、励まされ、ガンプ自身も純粋な心で真っ直ぐに生きていく。

いじめられても、ののしられても、馬鹿にされても、ガンプは負けず、挫けずに黙々と走り続ける。まるで走るために生まれてきたかのように…。走ることが人生そのものであるかのように…。

スクールバスで最初に出会ってから、愛するジェニーへの一途な思いも決して変わらなかった。

"Run! Forrest, Run!!(走って!フォレスト、走るのよ!!)"

ジェニーの叫びが自分の耳にこだまする。

ガンプはジェニーの言葉通り、いじめっこからも、ベトナムの空爆からも、必死になって走って逃げるのだ。

そのひたむきさ、がむしゃらな生き方が多くの人々の心を打つ。



現実がどうあろうとも、世の中の流れは自分の行動や考えとは別の次元で勝手に動いていくもの。それにあえて逆らって生きていこうとしてもどうにもならない。

あるがままに、ありのままに、ひたすらひたむきに生きることの意味をガンプは静かに訴えているのだろう。



ガンプがバス停のベンチで、バスを待つ他の客に淡々と自分の半生を語り出す。その話に彼ら/彼女たちが耳を傾けようが傾けまいが、おかまいなしにガンプは語り続ける。淡々と語るその半生記は、波乱万丈の、時には聞く者の想像を絶するような場面であったりもする。




ラストシーンで一枚の羽が風に乗って宙を舞って行く。

あの羽は我々の運命の象徴なのだろうか。

最後にたどり着く場所は誰にも分からない。運んでくれる風に身を任せるしかない…。

最初にこの映画を見た映画館で、このエンドタイトルが流れると多くの観客が目を潤ませていた。



「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」

ミセス・ガンプが言った言葉通り、人生はチョコレートの箱。

最後の最後に何が自分を待ち受けているのか、それはその時になってみないことには誰にも分からない。まさに、運命のみぞ知る…ものなのだ。


自分の人生のチョコレート・ボックスも、ふたはまだ閉じられたまま。

期待と希望は常に忘れず…。何が入っていても驚きも喜びもせずに、ありのままに、あるがままに受け入れる覚悟はできている。


さあ、中に何が入っているのだろうか。

開けてみるのはもうしばらく先に…。



*お知らせ:

先日のJACC(日本アドベンチャーサイクリストクラブ)の新年会の様子が中西大輔さんのブログでも紹介されています。

またネットラジオ「JOBBB RADIO ボラボラ大冒険」でも、パーティに参加されたDJの馬場哲平さんが紹介してくれています。


当日参加した世界一周中のスペイン人サイクリスト、サルヴァさんは現在東京に向かって寒空の下走っています。

また、新年会の翌日に中国から大阪南港に着いた同じく世界一周中のスペイン人サイクリストでピエロのアルバロさんも四国を現在走っているとのことです。

中西大輔さんのブログでも二人が紹介されています。
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テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/01/14(金) 16:52:53|
  2. マラソン・ランニング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<幸せあれ… | ホーム | 寒空の下で…>>

コメント

 日本縦断をしている最中、ブログを通じての、毎日毎日何十キロも走っている姿は
まさにガンプと重なって見えました。日本人にもこんな人がいるんだな~と。
そんなKAY.Tさんは、やっぱりは地平線のかなたへと続く道に、走り出すんですね。
陽が昇り日が沈む、永遠のかなたへも続くかのような道。気分いいだろうな~。
 
  1. URL |
  2. 2011/01/15(土) 18:09:09 |
  3. 匿名希望さん #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

お名前が忘れられていましたが…さん:

ガンプ号と言う名前をベビーカーにつけたのも、フォレスト・ガンプにちなんでのこと。

故障はしてもきちんとリレーをしてつないでくれました。

青春ドラマではないけれど、地平線を見ると駆け出したくなりますね。

夕日をバックに走る姿が似合うオヤジになります…。
  1. URL |
  2. 2011/01/15(土) 22:09:28 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

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