KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

復興支援は終わらない

【復興支援は終わらない】

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昨年2011年3月11日に発生した東日本大震災から、今月11日で1年と8ヶ月が経過することになる。

この夏、「PEACE RUN2012日本縦断ランニングの旅PART2」で被災地を北から順番に走ってきた。



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一年以上たってもまだがれきの山があちこちに残っていたし、道路などの復旧工事のトラックやダンプは砂埃を上げながら道路を忙しく行き来していた。




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処理しても処理しても処理しきれないほどのがれき…。

津波が家や車…あらゆる物を飲み込んでただの「がれき」にしてしまった。

がれきの山の前に立ち尽くして、僕はしばらく言葉を失った。

まるで津波が昨日やってきたのではないかと思わされるような状況…。

海岸線の風景は一瞬にして見るも無残な姿に変わってしまった。



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そして福島では原発事故と放射能汚染が人々の暮らしを変えてしまった。

福島に住む人ばかりではなく日本国内に住むすべての人々に、いろんな意味で警鐘を与えるきっかけとなった。

チェルノブイリを対岸の火事のように思っていたが、決してそんなことはなかったのだ。

今も放射能警戒区域となっている地域がある。

購入したばかりの新車も、建てたばかりの新築の家も、みなそのままにしてその土地を去らなければならなかった人たちがいる。

「いっそのこと津波に流されればあきらめもついた」

と無念な思いで語られていた方がいた。



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今も復興支援に関わるさまざまな活動がいろんなところで行われている。

一人でできることもあるかもしれないが、復興のためのキーワードはやはり「絆=つながり」ではないだろうか。

最近、身近で起きているいくつかのアクションを紹介する。





《ランニング》

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今月24日、陸前高田から釜石までの約60キロを走るイベントTOMOSU RUNに参加する。

東日本大震災復興支援のためのランニングイベント。三陸沿岸沿いにある国道45号線を中心に陸前高田をスタートしゴールの釜石まで、ランナーが希望の灯りをタスキとしてリレーして、三陸の被災地と人々のココロを明るく照らす…というのがイベントの趣旨。

TOMOSU RUN facebookページ


このルートを走るのは二度目になる。

青森県八戸市から南へ下って被災地を順番に訪問したが、その際にTOMOSU RUNの主催者山本さんと一緒に、コース下見を兼ねて釜石から陸前高田(大会とは逆のルート)を走ったのだ。


復興支援とは言うけれど、まず現地の今の情況を見ることで感じるものが多くあったのは事実。

メディアが伝えない、あるいはメディアが伝え切れていないいろんなことが、実際現地では起きているし、被災地の方々も、知らず知らずの内にそれを当たり前にしているかのようにも思える。


このイベントのために100名ほどのランナーが全国各地から集まってくる。

目で見たもの、全身で感じ取ったものを、誰かに必ず伝えてもらいたいと思う。





《音 楽》



濱守栄子【国道45号線】MV


2011年8月にリリースされた岩手県大船渡市出身のシンガーソングライター濱守栄子さんが歌う「国道45号線」。

岩手県トラック協会のCMソングでもある。

東日本大震災チャリティプロジェクトCDということで売上の半額を義捐金として、陸前高田市と大船渡市に寄付している。


国道45号線は「宮城県仙台市から太平洋沿岸を経て青森県青森市に至る。陸奥国府・多賀城、日本三景の一つである松島、三陸海岸などを経由するため、東北地方における観光ルートの面もある」(以上はウィキペディア「国道45号」から」)。



この夏、太平洋岸をバギーを押しながら走った。

リアス式海岸で起伏とカーブが続くある意味でタフでハードなルート。

次の町にたどり着くためにはトンネルや峠越えが必須で、連日そんな道が続くとさすがに足に応えたが、それでも海沿いの風光明媚なルートでもある。



「いつかまたあの頃のようにあの場所で笑い合いたい…大好きなあの人が待っている海の町で…」



「今すぐに許されるならあの場所へ飛んで行きたい…大好きなあの人が眠っている海の町で…」




このPVでは彼女の出身校である岩手県立高田高等学校の被災した校舎も登場している。

自分自身が見てきた風景がいくつも現れる。

がれきの山、土台だけが残された住宅跡、津波で流され、ひっくり返って壊れてしまった車、レールが寸断された鉄道、プラットホームだけが残った駅…。

そんな場面が出ると思わず涙がこぼれる。


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かつて存在していたものが一瞬にしてなくなる…。

果てしない喪失感…。

思い出の風景は、もはや思い出の世界だけのものになってしまった。

それでも未来に希望を持って生きていくしかない…喜びや悲しみを分かち合えるのは生き残った我々だけなのだから…。


濱守さんはTOMOSU RUNゴール会場釜石中学校で行われる後夜祭のライブでこの歌を歌うことになっているそうだ。



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PEACE RUNのテーマソング“Go The Distance”を歌う励まし屋も定期的に相馬を訪ねてライヴをやっている。

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被災地支援プロジェクトResmile Projectを通じて福島県相馬市とつながりが生まれ、相馬を応援する「相馬歌」も作られた。

また、励まし屋は私の「RUN×10(ランバイテン)運動」をアレンジした「Song×10(ソング バイ テン)」を継続。

1曲歌うごとに10円貯金して東北大震災の義援金に充てるというもの。その経過は彼らの「しあわせの御縁玉」ブログで紹介されている。



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《映 画》



うたごころ2011版予告



「うたごころ」というドキュメンタリー映画が全国で上映されている。

東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県南三陸町。この町で親類5人を亡くし、自宅を流されながらも、懸命に生きる少女がいた。高校3年生の彼女は、合唱部員。失われた海際の町に、少女たちの歌声は響くのか?歌を通して、人と人がつながりあう、美しい姿を描く、珠玉のドキュメンタリー。



あらすじ

2011年3月11日に発生した、東日本大震災。879人の死者・不明者が出た宮城県南三陸町(2012年4月6日現在)で、幾多の苦難を受けとめ、ひたむきに生きる女子高校生がいた。

彼女は大津波で、親類5人と自宅を失った。背景には一家が背負った様々な苦労があった。日本の片隅で、ささやかな幸せを願って正直に生きてきた家族だった。次第に分かってくる、少女の複雑な生い立ち。

そんな女子高校生が大切にしたものが、皆がひとつになって歌う合唱部の活動だった。町中が津波と火の海と化した気仙沼で、絶望の淵にいた彼女たちの、ささやかな支えだった「合唱」。

痛みの中から生まれた少女たちの歌声は、人々の心に届くのか…。
 
やがて起きる、予想外の展開。

人間の強さと弱さ、そしてそれでも生きる希望を忘れない少女たち。

世界中に届けたい青春が、ここにある…。



出 演:

宮城県気仙沼高等学校合唱部の皆さん、宮城県南三陸町の皆さん、「human note」、寺尾仁志、ほか



監督・撮影・プロデュース:榛葉健






うたこごころ2012版予告(2013年3月公開予定)



ドキュメンタリー映画「うたごころ」公式サイト 

*イオン×「うたごころ」のチャリティー上映会は、この後も全国各地で開催。上映スケジュールはこちらで確認できます。


うたごころfacebookページ




この映画を各地で見られた方々の感想やメッセージを見ていると、やはり見ずにはいられない作品であることが分かる。

11 月18 日(日)  イオンモール堺北花田 イオンホール (大阪)で、初めてこの作品を鑑賞させていただく予定だ。



監督の榛葉健(しばたけし)さんは、テレビ番組プロデューサー、ドキュメンタリー映画監督として優れた作品を過去に製作されている。

初めて彼の作品を拝見したのは、『with…若き女性美術作家の生涯』

2000年に国内で初放送し、「日本賞・ユニセフ賞」「アジアテレビ賞」「ニューヨーク祭優秀賞」「上海テレビ祭」など数々の賞を受賞した。

こちらは阪神・淡路大震災後の被災地の人々の生き方をモチーフにした、同じくヒューマン・ドキュメンタリー。

もう一度、個人的に見てみたい作品の一つでもある。



「うたごころ」はまだまだ成長途上です。皆様のお力をお借りしながら、主人公の少女とともに成長していきます。


という監督のコメント通り、今後この映画がどんな風に育っていくのか興味津々である。





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《自転車》

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競輪選手の左京源皇(さきょうみなもとのすめら)さんは、私が「PEACE RUN2012日本縦断ランニングの旅PART2」で淡路島を通過中に応援に来て頂いた。

高松競輪からの帰りということでわざわざ立ち寄ってくれたのだ。

何日か前に電話を頂き、11月にオフの期間があるので東日本大震災の被災地復興支援サイクリングをやりたいということで、旅のルート等についての相談を受けた。

左京さんは2011年震災直後にも現地にボランティアに出向かれている。

今回復興支援サイクリングを思い立ったのも、「被災地の現状を風化させてはいけない。(被災地以外の方々にも)現地に目を向けてほしい」という目的を今一度再確認するという目的があったからだと言う。

11月3日に豊橋をスタート、現在福島県内を走行中。

行く先々で支援物資や義援金を届けに回るとのこと。

左京さんの最新情報は競輪選手会愛知支部のブログで…。







《PEACE RUN》

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私、アドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦が提唱する「RUN×10(ランバイテン)運動」は2011年3月14日のツイッターから始まり、今も継続している。

被災しなかったランナーが1キロ走るごとに10円を貯金して、まとまった額になれば被災地に義援金として送るというシステム。

多くのランナーが共鳴してくれて、今も#runx10のハッシュタグをつけてツイッターでその日の走りを記録するランナーがいる。

一時期はメディアでも取り上げられYahooの辞書に新語として登録されるまでになったが、今は話題に上ることもほとんどない。

「もうこれでいいだろう」

ということはないのだと僕自身は思っている。

被災地が元の姿に戻るまで、被災地の方々が完全に復興したと言えるまで、続けていく必要があるのだ。

今後行われるランニングイベントでもぜひ「RUN×10(ランバイテン)運動」を連動してもらいたいし、個人レベル、日常のランの中でも導入していただければありがたい。

昨年の「PEACE RUN2011アメリカ横断ランニングの旅」と今年の「PEACE RUN2012日本縦断ランニングの旅PART2」では僕自身も「RUN×10運動」に関わり、自分の走りを応援していただける個人・企業には「PEACE RUN×10」をお願いしてきた。


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今後続いていく「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」でも(来年はオーストラリア+ニュージーランド)当然「RUN×10」連動で走っていくつもりだ。




*****




それぞれがそれぞれにできることがある。

ランナーは走ることで、シンガーは歌うことで、被災地のために、ほんの少しでもいいから、その支援を継続していくこと。

直接現地を訪ねてみればいいのだろうけれど、そうすることができない人もたくさんいる。

仮に、自分自身が被災していたとしたら、あるいは今後被災する可能性について考えてみれば…。



今できることを、少しずつ、ずっと続けていこう。



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左京さんのfacebookウォールからお借りしました。



PEACE RUN公式スポンサー「ジョイフルログ」のサイトでもアドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦のインタビュー「高繁勝彦、PEACE RUN 2012を語る」が掲載されています。


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テーマ:東日本大震災支援活動 - ジャンル:福祉・ボランティア

  1. 2012/11/08(木) 12:02:28|
  2. 日常
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  4. | コメント:0
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プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
冒険家:アドヴェンチャー・ランナー、NPO法人“PEACE RUN”代表、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー
旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。

大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト
「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」
“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。

プロフィール詳細はこちら

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断3,443kmランニングの旅「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。

2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。


2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。

現在まで3つの大陸で16,637キロ走破。残り三大陸で23,363キロを走ることになる。

東日本大震災から3日後に「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。

2013年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。

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