【京都マラソン2013】

大型の都市マラソンとしては二年目となる京都マラソンの応援に出向いてきた。
朝7時台に乗った阪急京都線の急行は普段停まることのない西京極駅に臨時停車。
大量のランナーがホームを埋め身動きの取れない状態。
駅員さんたちは必死になって声を上げて臨時の改札口へも誘導してくれていた。
駅のトイレにも行列ができていてびっくり。
さすが1万5千人ものランナーが集まるだけのことはある。
スタートとなる会場の西京極陸上競技場に、徐々にランナーが集結しはじめる。
場内アナウンスではいろんな注意事項や案内をしてくれていた。

昨年の第一回大会は、あの3.11から一周年ということもあって、東日本大震災被災地への思いをはせる様々な取り組みがあった。
ひとつは「絆」の文字が入ったワッペンをスタッフやランナーたちが胸や肩につけるというもの。
胸と背中につけるナンバーカードにも「3.11を忘れない」といった被災地への思いを込めたメッセージが記されていた。
被災地に住んでいるということが証明されるのであれば「被災地枠」ということで、東北からは約200人が無料でのエントリー。
被災地への義援金として一口500円の募金をランナーに呼びかけ、会場内でも募金箱が設置されていた。
開会式。

午前8時半、スタート時の気温が14.5度。
スタート前には、「脱水症状に注意してこまめに給水を取りましょう」といったアナウンスが流れていたが、現実はまったく予想外の展開。
スタート直前、東日本大震災の犠牲者を悼み、スタッフ、ランナー、観客全員が起立脱帽の上で黙とうを捧げる。

ペースメーカーのランナー。30分ごとの目標タイム別に時間の書かれたビブスを来て、キャップに風船をつけている。

車いすのランナー11名がまず出走。




その後、競技場内外周辺を埋め尽くしたおびただしい数(約1万5000人)のランナーがスタート。




先頭から最後尾まで20分はかかったのではなかろうか。
このあと、私は阪急電車と地下鉄で東山からゴールの平安神宮に向かっていたが、道を間違えて京阪三条に出てきてしまった。

昨年の「PEACE RUN2012日本縦断ランニングの旅PART2」で京都にゴールをした場所…。
学生時代よく出向いた新京極通りや寺町通りをぶらぶらしたあと、河原町丸太町で早めの昼食をとり、鴨川沿いを北上。


午前10時ごろから降り出した雨は時折激しくなり、冷たい風も吹き始めて、気温は下がる一方。




出町橋のあたりでシンガーのお友達で、京都在住の内田あやさんと遭遇。

鴨川沿いを歩きながら一緒にランナーたちを応援する。
35キロの手前あたりで見ていると、多くのランナーは歩きに変えて(というより足が痛くて走れない)、薄着のランナーは寒さをこらえながら、中には泣きそうな表情で必死にゴールに向かっている。
寒くて冷たくて、痛くて苦しくて辛いのに、それでもみんな立ち止まらない。
そんなランナーたちをサポートするエイドステーションのボランティアやスタッフたち。

今回は散乱するコップもあまり見られず、エイドステーションにいる人たちに「ありがとうございました」と声をかけるランナーもいたりしたのが嬉しかった。
沿道ではランナーたちとハイタッチしながら交流する人たちもいたり、女子大生らしきボランティアも「頑張ってー!ファイトォー!」と一生懸命声と拍手で応援し続けていたり…。






初めてフルマラソンを走るランナーも全参加者の約4分の1(4000人ほど)いるらしいが、こういった沿道の声援がうれしくて、次もまた走ろうという気持ちにさせられるんだろう。
今まで見知らぬ人に励まされたりした経験のない人ならなおさらだろう。
いろんな人に支えられているということが、次に自分もまた誰かを支えなくちゃいけないという気持ちに変えてくれるのかも知れない。


雨は一時小康状態になったかと思いきや、次にまた黒い雲がやってきては激しい降りにもなったり…。

6時間のペースメーカーが目の前を通過してしばらくたってから、ゴールの方へ向かうことに…。
狭い道が多い京都、最大5時間もの交通規制を敷くということは、町で暮らしている人たちにとっては大変な迷惑。
商用のトラックもある意味営業妨害を受けているにも等しい。
平安神宮に向かう際にも、ランナーの走路であるために横断できない個所も多々ある。
ランナーの群れが途切れたところで一瞬通行を許可したりする場面も見られた。


平安神宮の赤い鳥居がゴール、ランナー仲間の山口さんご夫妻と宮路さんを探していたがなかなか見つからない。


ゴール手前のところでようやく宮路さんを発見。

"THE SWEEPERS"としてゴミを拾いながら走ってくれていた。制限時間の5分前にゴールされたとのこと。
制限時間の6時間が過ぎて、大会会長の京都市長が終了宣言。
内田あやさんといったん別れた後に、山口さん夫婦を発見。

やはり寒さはこたえたといわれる。
気温が6度まで下がっていたのだ。
大会主催者側の発表では1万5070人が完走。
完走率は前回と同じ95%とのこと。
前日の土曜日が暖かい(というよりは暑い)気候で、京都の予想最高気温が20度と言われていたので、防寒対策を考えていなかったランナーがリタイアするんじゃないかと心配していたが、そうでもなかったようだ。
約43万8000人、沿道でランナーたちの走りを観戦。温かい声援を送った観衆たち…。
45万人もの人々が、京都の町でマラソンを楽しんだといっていいのだろう。
平和だからこそ走れる、平和だからこそいろんなことにチャレンジできるし、いろんなことを楽しめる。
みんなが安全で、健康で、何よりも笑顔でいろんなことを楽しめる夢のある国日本でなければならないのだと思う。
ありとあらゆることに感謝して暮らせることもまた大切だ。
ただ、タイムやスピード記録にこだわっていただけではもったいない。
競争=ただ走るだけじゃない、走ることを通じて、もっともっといろんな思いを他の人たちとシェアできるように…。
それは人々が共存することでもあり、ランナーはそんな中で「共走」する。
競争ではない「共走」。
京都マラソンでもまたいろんなことを学ばせてもらった。
感謝感激感動の一日でした。

走った夜は、一献。

京都マラソンの前日にアメリカから帰国されたばかりのJOさん(内田あやさんのプロデューサー・ギタリスト)ご夫妻を交えて楽しいひと時でした。
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~イベントのお知らせ~ *ライヴ
濱守栄子さん バースデーパーティ
日時:2013.3.17(日曜日)
場所:中目黒トライ
時間: 【ライブ】15時開場 15時半開演 【食事会】17時半
内田あやさん 4th Album「Long Road」発売記念ライブ
日 程:2013年3月23日(土)
時 間:13時5分~、16時10分~
場 所:栄広場(名古屋栄 三越北側) *講演会
4/9(火)
講演会@サローネ・デル・ロト(奈良県大和郡山市筒井町) *午後6時開場 6時半開始
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テーマ:ランニング - ジャンル:スポーツ
- 2013/03/10(日) 23:59:59|
- マラソン・ランニング
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