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これでいいのだ

【これでいいのだ】

笑いと酒の人生、これでいいのだ 赤塚不二夫さん
2008年8月2日23時50分 asahi.com
  

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 戦後ならではの笑いをつくり出したギャグの王様、赤塚不二夫さんが亡くなった。72歳だった。

 伝説の漫画家アパート「トキワ荘」に入ったが、売れていく仲間たちのアシスタントを務めることが多かった。少女漫画しか発表できなかった初期の苦悩を振り払うように、爆発したナンセンスギャグの数々。とりわけ高度経済成長期の日本人に、忘れ難い笑いを提供した。

 赤塚漫画の特徴は、キャラクターがユニークで、なぞめいている点にある。代表作「天才バカボン」のパパは、バカなのか天才なのかわからない。わき役も光った。「お出かけですか」が口ぐせの「レレレのおじさん」、父はイヌで母はウナギという「ウナギイヌ」......。「赤塚漫画はわき役こそ面白い」と評されもした。

 アシスタントや編集者との共同作業でマンガのアイデアを出したり、作画を分業制にしたりするなど、プロデューサーとしての手腕も光った。広い度量を慕って才人が集まり、アシスタントから多くのヒットメーカーが輩出した。「釣りバカ日誌」の北見けんいちさん、「ダメおやじ」の古谷三敏さん、「総務部総務課山口六平太」の高井研一郎さんら、漫画界の第一線で現在活躍する漫画家が顔を並べる。

 酒場などでの交友関係も多彩だった。まだ無名のころの森田一義さん(タモリ)、映画監督の山本晋也さん、"ゲージツ家"の篠原勝之さんら多彩な人物を啓発し、才能の開花を助けた。しかし、みずから「アルコール中毒患者」と呼ぶほど酒を愛し、体をこわした。

 98年暮れから翌年にかけて食道がんで入院、00年8月には、硬膜下血腫で開頭手術を受けるなど入退院を繰り返した。06年7月には、フジオ・プロダクションの社長で、赤塚さんを献身的に看病した妻の真知子さんが56歳で亡くなった。





*******



尊敬する漫画家の一人だった。

小学校時代、単行本の「おそ松くん」は全巻揃えた。少年サンデーと少年マガジンは毎週買っていたし、「天才バカボン」も「もーれつア太郎」も「ひみつのアッコちゃん」もリアルタイムでアニメを見ていた。

あまりに漫画を読みすぎていて、漫画の入った段ボール箱ごと母親に捨てられて悔しい思いをしたことも今は懐かしい。

赤塚漫画に惚れ込んで、将来漫画家になろうと思い、赤塚氏に手紙を出したことがある。

紙にいくつか4コマ漫画を描いて、赤塚氏の弟子にしてもらいたいという内容を便箋数枚にしたためて氏のオフィスに送った。自分が小学校5年生の頃だ。

うれしいことに、赤塚氏は返事を送ってくれた。

「手紙を読ませてもらった。漫画も見せてもらった。なかなかセンスがいい。でも、君を弟子にすることはできないよ。まだ小学生だからいろんな可能性を持っているし、これからいろんな体験もしていくだろうし、漫画で食っていこうなんていうのはギャンブルみたいなもの。恵まれた才能を持っていたとしても、それがみんなに認めてもらえるのはごくひと握りの人だけだ。中学・高校と一生懸命勉強して、それでもまだ漫画家になりたいという気持ちがあったらまた相談してください」

確かそんな内容だった。

何度にも渡る引越しでこの手紙がどこに行ってしまったかは分からない。

ひょっとしたら大阪の実家のどこかにこの手紙が残されているかも知れない。

母親もこの手紙を見て、

「赤塚さん、わざわざあんたに返事くれるとは立派な人だね」

と感心してくれた。

それを機にますます赤塚漫画に惚れ込むようになった。



あれから40年近く歳月が流れた。

あいにく自分は漫画家にはなっていない。高校で英語を教える仕事に就いている。

絵を描くのは今も好きだ。漫画こそ描いていないが、幼きあの頃に描いた漫画のことは今もはっきりと覚えている。


たくさんのすばらしい作品を残してくれた赤塚不二夫氏、漫画に登場してくる多彩なキャラクターも大好きだった。

おそ松くんに登場してくるキャラクターだけでも、イヤミやチビ太、ハタ坊にデカパン、ダヨーンのおじさんと個性的な顔ぶれがいっぱい。主役よりもむしろ脇役の個性が強烈で、いつも脇役が主役を淘汰してしまう傾向があった。

バカ田大学卒業の経歴を持つバカボンのパパも、実は天才だったのだ。

「青島幸男が国会で決めたのか?」のセリフもたびたび登場してきて笑わされた。

ハジメちゃんという天才赤ちゃんも、バカボンのパパのDNAを少なからず受け継いでいるはず。

登場人物の一人ひとりには赤塚氏の魂が宿っている。きらきらと輝く個性を放ちながらいつまでもファンの心の中に生き続けている。

「すべてこの世はこともなし」

そんな気持ちでバカボンのパパはいつも口癖のように言っていた。


「これでいいのだ」


日本の漫画界を牽引した赤塚氏の冥福を祈ります。


合掌



赤塚不二夫(ウィキペディアから)

おそ松くん(ウィキペディアから)

「シェー」(「ウィキペディア」から)

テーマ:ニュース・社会 - ジャンル:ニュース

  1. 2008/08/03(日) 17:52:08|
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三重県伊賀市にある某私立高校で英語を教える傍ら男子寮の寮監も勤める。冒険家、マラソンランナー、サイクリスト、旅人、詩人、クリエイター、アーティスト、ナチュラリスト…。クールでハードボイルドな生き方を求める48歳。楽天ブログから移転してきました。メインページ“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。

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