KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

初めてのフルマラソン

【初めてのフルマラソン】

imgab27fbd5urnoow_20160307212727585.jpeg 


私のランナーとしてのデビューは1986年、ちょうど30年前の篠山ABCマラソンだった。

日本で第一次ランニングブームが起きていた頃。テレビでは宗兄弟や瀬古選手がマラソンを走っていた時代。

大きなマラソン大会と言っても東は青梅マラソン、西は兵庫県の篠山ABCマラソンくらいしかなかった。

この当時、フルマラソンというのはエリートランナーが走るものというのが一般人の頭には少なからずあったのだ。

そして、私にとって生まれて初めてのフルマラソンがこの篠山ABCマラソン。

参加するきっかけとなったのも、当時私が勤めていた某大阪府立高校の陸上部顧問の先生から

「高繁先生、フルマラソン走ってみませんか?」

とお声かけいただいたことが始まりだった。PEACE RUNも、同じようにある方のひとことが始まりだったけれど…(笑)

それが1985年の9月頃のお話。翌10月から5ヶ月計画でトレーニングに取り組むことになる。


当時、まだインターネットもなく、ランニング関連の情報は「ランナーズ」や「シティランナー」といった雑誌のみだった。

あるいは、大会に出向いた先でお友達になったベテランランナーさんとの交流の中で得られる情報も大いに役立っていたかと思う。

「月間300キロ走ればフルマラソンは完走できる」

どこからか忘れたがそんな話を聞かされて、とりあえず毎日10キロ走ろうと努めた。

一度に無理でも朝5キロ夕方5キロ。あるいは朝昼晩と約3キロずつ。

調子が良ければ一日12〜15キロ。しかし、日を追うごとに足は悲鳴を上げ始める。

それまで、剣道や自転車で下肢はある程度鍛えられていたと思っていたが、それでも連日の10キロは(マラソン未経験者にとっては)決して楽なものではなかった。

最初の1ヶ月、足を痛めながらも何とか300キロを突破。整骨院でマッサージを受けたり、常に消炎鎮痛剤を使いまくり、食べる量も格段増えた。ランナーとしての体が作られていったのだ。


海の物とも山の物ともつかないフルマラソンにチャレンジする時がやってきた。

ペースもロクにわからない。とりあえず前半はスローで、30キロまでは無理なく。

止まると辛くなるからゆっくりでも前進し続けること。

そんな助言を陸上部顧問の先生から受けていざ本番へ。

当時1万人近くが参加していた篠山ABCマラソン。マラソン大会の会場の雰囲気を初めて経験。仲間数名と参加。ナンバーカードをシャツにつけて、スタートラインへ。陸連登録者と一般参加の2つの部門があることもこの時初めて知った。

スタートは団子状態。トップがスタートしても後方にいる我々はなかなか前に進めない。

最初の3キロは満員電車の中を走っているかのようだった。

5キロを過ぎてようやく周りに空間が見え始める。

10キロから20キロは自分のペースで決して無理のないスピードを維持。

ところが25キロ辺りで足が重くなり始める。そして、予期しなかったのは空腹感。

異常なくらいお腹が減って、めまいがしはじめる。低血糖状態だ。

沿道の私設エイドステーションでおにぎりを出してくれていたので無我夢中で2つほど貪るようにしていただいた。

30キロを過ぎたあたりからペースが落ち始める。マラソンのカベだ。

復路の飛曽山峠では歩きこそしなかったが、足はもつれそうにヨタヨタ。

残り10キロ。走れるのか?

辛くなってきて完走とかもうどうでも良くなり始めるが、周りで必死で走っているランナーがいる限りは自分もやめる訳にはいかない。

篠山城址の公園内に入り、いよいよゴールが見えてきた。

ゴール!

3時間33分。当時はすべてストップウォッチでの計時だったのでグロスタイムやネットタイムという言葉もない。

スタートがもっと前の位置にいれば3・5時間を切っていたはず。

ゴールして深呼吸をしようとしたら胸が張り裂けそうに苦しかった。覚えているのはそれだけだ。

太ももの裏が強烈に痛み、まともに歩けない。しばらく地べたに座り込んだまま。

ウェアに汗の塩分が吹き出していた。

これがフルマラソンなのだ…と実感した。


生まれて初めてのフルマラソンが篠山ABCマラソン。

そして生涯記録としてこの2年後(1988年)自己ベスト2時間52分35秒を出した(トップ写真)のも篠山ABCマラソン。


何だかんだで30年走り続けてきた。

この30年でランニングの世界もガラッと変わってしまった感があるが、走るランナーはいつの時代も生身の人間。

GPSなどのデジタルツールや高機能シューズなど様々な優れものが世間のランナーの間では氾濫している。

そういったツールに決して依存することなく、ありとあらゆるものと共存しながら走れるのが理想だ。



基本ランナーには一本の道と二本の脚があればそれでいい。

大会に出て走ることはもちろん楽しく、それなりに価値あるものだと思うが、広い意味で、生涯スポーツとして走ることをとらえた時、速く走るよりも、永く(いくつになっても元気で)走れることがランナーとして幸せなのではないかと最近感じている。

アドヴェンチャー・ランニングというジャンルを2011年に提唱し始め、一本の道と二本の脚がある限り、自分自身のペースで、心と体の声に耳を傾けながら走るということを自らのライフワークにしてきた。

そして、今般、私の生涯を賭けたチャレンジ「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」第三章ユーラシア大陸の第一弾「PEACE RUN2016ヨーロッパ周遊ランニングの旅」が始まる。

毎日40〜60キロを走れる脚と体を30年かけてつくりあげてきた。それはランニングだけではなく、その体力ベースとなっているのは中学時代からやっていた剣道でもあったし、学生時代に取り組んでいた自転車でもあった。

「マラソンは一日してならず」

記録をつくることに必死になっていては見えないことも多々あるのだということも教えられた。

怪我や故障することは何があっても避けたい。そのために強靭なメンタルをつくり上げること。



まだまだ修行中の身ではあるけれど、日々気付きと学びから得られるものを大切にしたいと思うのである。


img288dadcezik4zj_20160307212729398.jpeg 

*お知らせ

readyfor2.png


クラウドファンディングスタートしています!



「元教師の"走る冒険家"高繁勝彦。世界五大陸4万キロ完走に挑む!」


私アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦が生涯を賭けたチャレンジ「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」第三章ユーラシア大陸の第一弾「PEACE RUN2016ヨーロッパ周遊ランニングの旅」に向けて、60日で200万円を集めています。

ぜひとも皆さんのご協力が必要です。よろしくお願い致します!

詳細はこちら



「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」公式サイト




スポンサーサイト

テーマ:よく生きる - ジャンル:ライフ

  1. 2016/03/06(日) 23:59:59|
  2. マラソン・ランニング
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<すべての夢はかなえられるためにある | ホーム | HERO(ヒーロー)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kaytaka.blog35.fc2.com/tb.php/3394-30fa02d1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2カウンター

プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
冒険家:アドヴェンチャー・ランナー、NPO法人“PEACE RUN”代表、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー
旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。

大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト
「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」
“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。

プロフィール詳細はこちら

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断3,443kmランニングの旅「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。

2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。


2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。

現在まで3つの大陸で16,637キロ走破。残り三大陸で23,363キロを走ることになる。

東日本大震災から3日後に「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。

2013年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。

講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

メールフォーム

ご意見・ご感想お待ちしております。

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅

無料メルマガ「週刊PEACE RUN」

高繁勝彦 on facebook

高繁勝彦 on TWITTER

"THE SWEEPERS"

地球にいいことしませんか?

One-Tooth Geta Club

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリー

amazon.co.jp

楽天市場

PEACE RUN公式スポンサー

finetrack

Thule

エイチ・エス・アシスト株式会社

エイチ・エス・アシスト株式会社

ALTRA

ALTRA

KLYMIT

Fun・Running関西

FunRunning関西

ARUCUTO

The Social Tea House

The Social Tea House

Tyrell

ジョイフルログ

CACAZAN

CACAZAN

Gofield

Gofield

久光製薬

久光製薬

アシスト設計

株式会社アシスト設計

昭文社

昭文社

MEROS

MEROS

アンプラージュインターナショナル

アンプラージュインターナショナル

Progear Vision

Progear Vision

オートサイクルベンリー

才能はかり売りマーケットごろっぴあ

うちのダンナは冒険家

励まし屋

内田あや 青い空blog

JOBBB RADIOボラボラ大冒険

PEACE RUNプロモーションビデオ

PEACE RUNテーマソング "Go The Distance"

励まし屋"Go The Distance"

PEACE RUNテーマソング “Go The Distance”収録

PEACE RUNテーマソング“Go The Distance”CD絶賛発売中!!

PEACE RUN SUPPORT SONG "MY GOAL" PV

内田あや“My Goal”

PEACE RUNサポートソング “My Goal”収録

内田あや Long Road ~J country ver.~

濱守栄子【国道45号線】MV

RUN×10(ラン・バイ・テン)運動

runx10_logo

JACC 日本アドベンチャー・サイクリストクラブ

シール・エミコ支援基金

旅RUN×(kakeru)

旅RUN×

ベビラン(BABY RUN)

月別アーカイブ

QRコード

QR

ブログ内検索

RSSフィード