【アースキャラバン2016in大阪 Music Night】
国籍・人種・宗教の違いを乗り越え、戦争を無くすことを誓い合い、 その誓いを世界中に発信する世界規模のイベント、「
アースキャラバン」の中のひとつのイベントとしてMusic Nightが大阪心斎橋のJUZAで行われた。
アースキャラバンは戦後70年目の節目にあたる昨年2015年夏、広島からエルサレムまで、原爆の残り火「平和の火」を携え、世界8か国を巡礼し、平和と祈りのコンサートやイベントを行うというものだった。
京都を経て東京までの約1000kmを「ピースサイクリング」として自転車で運び、その後、空路ヨーロッパへ飛び、アウシュヴィッツなどヨーロッパの戦災遺構で、現地の人々と共に平和の祈りを捧げた。 また、今回は世界で初めて、今なお困難な状況が続いているパレスチナ及びイスラエルに、「平和の火」を届けたという。
中東の聖地エルサレムでは、世界の4つの宗教の宗教者が一同に会し、人類平和のための祈りと声明を発表。
各地で相互理解のための場の創造としてピース・コンサート、ピース・アートギャラリー、18ヶ国の人々が歌うテーマソング「Share」や4大宗教融合ソングの合唱、平和への祈りを行った。
(以上は、アースキャラバン公式サイトの概要から引用・リライト)
昨年夏は、天球ぴんぽんずが京都の会場で参加、ライヴを行い、私も短い時間だがスピーチをさせてもらった。
その日のブログは
こちら昨年の今頃、アースキャラバン東京実行委員長のニッキー・マツモトさんが、私の所属しているごろっぴあ天満満天堂を訪ねて来られ、このアースキャラバンの話をしていただいたあと、京都で開催された一本歯下駄イベントでアースキャラバン主宰の遠藤喨及(えんどうりょうきゅう)さんと、遠藤さんのお弟子さんの高山さんが参加。
いろんなつながりが絡んでいるのだけれど、今回参加された岩手県大船渡市出身のシンガー・ソング・ライター
濱守栄子さんも、最初にお会いしたのが2012年11月に開催されたTOMOSU RUN。陸前高田から釜石まで約60キロを走る3.11復興支援のためのランイベントだった。
その前夜祭で彼女が歌う「国道45号線」に心打たれ、3.11を世界中に知ってもらうためにも、濱守栄子さんに英語で歌いませんかという提案をさせてもらった。2013年3月にその英語版"Route 45"が完成するのだが、今年3月16日にリリースされた彼女のアルバム
「遠い空の上で」の最後にこの曲が収録されている。
その濱守栄子さんが、3.11のあとボランティアで東北を訪ねていたニッキー・マツモトさんがつながっていたということがつい最近になってわかったのだった。
さらには、濱守栄子さんと天球ぴんぽんずは、数年前の
ゲットステージという音楽アーティスト対象の投票式のコンテストで1位と2位になったというつながりもあったから不思議。
トップにはニッキー・マツモトさん。

音楽活動から始まってパレスチナと深い関わりを持ち、パレスチナを国家として認める活動にも従事されている。英語とアラビア語を交えた歌がメインだが、「大船渡」という曲が初めて日本語で歌った歌だという。
18歳で渡米、13年間アメリカで暮らした経験から、常に自分自身の目でこの世界を見つめ考え続ける人である。
世界平和についてできることを具現化するひとつの方法としてアースキャラバンという形を選択したということなのだろう。
続いては
濱守栄子さん。愛する故郷大船渡を歌った「私の生まれた町へ」で始まり、新しいアルバムから「キズナ」「遠い空の上で」「キセキ」。彼女のメインヒットとなる
「国道45号線」も今日はオリジナルの日本語版で。最後に歌った「キセキ」は歌詞を手話にしてのパフォーマンス。

ちょうど今日は母の日、20年前にお母様を病気で亡くし、1日たりとも忘れたことがなかった…そんな思いを歌に託されていた。
このイベントに来る直前、数カ月ぶりに実家に帰ったのだが、文句を言われながらも今もこの世で会える母がいるということに感謝しなければと思わされた。
天球ぴんぽんず、いつもながらインプロの演奏が中心で、ステージそのものが実験。
実際、ステージでは何が飛び出すかわからないし、同じものを再現しろと言われてもそれもあり得ない。
これまで何度もライヴを見てきたけれど、3人の個性が音となり響きとなり、空間を揺らがせる。音にもいろんな種類があるのだが、テンションがマックスになると、音はどんどん厚みのあるものに変わっていく。
音のシャワーは壊れたDNAをも修復する。彼らがスペースシャーマンと言われるゆえんである。

安定の最後は「凛カーネーション」。日本語の普通の歌が唯一これ。
このあと、司会のニッキー・マツモトさんから私へのインタビューの時間があり、
「PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅」について、6月スタートの
「PEACE RUN2016ユーラシア大陸ランニングの旅 ヨーロッパPART1」にもふれて頂いた。
最後は、遠藤喨及さん率いるアミナダブの演奏。
ギター、リコーダー、琴、フットベースなどを組み合わせ、アンビエントロックというニュージャンルを生み出している。
オリエンタルな薫りも漂うものの、どこか時空を越えた世界で生まれた音楽のよう。

遠藤さんも少年時代はニューヨークで暮らし、現在は浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持っているお方。
スピリチュアルな世界から多方面に渡る分野へ精神的な文化を発信することに余念がない。アースキャラバンもその活動のひとつなのだろう。
どんな世界であっても、何らかの形で宗教や政治と絡むことは少なくない。でも、ジョン・レノンが歌ったように、宗教とは本来存在しなかったもの。それも、神様が作ったものではなくあくまでも人間が創りだしたもの。
すべての違いを乗り越えてみんながひとつになるという発想。世界をわかちあう…幸せをシェアする。
そのために誰もが笑顔になれること。違いを受け入れて寛容な思いを持ってみんなが友達でいられること。

Earth Caravanのテーマ曲 SHARE!を全員で合唱
そんなこんなで、出演者のほぼ全員が何らかの形で関わり、私自身友つながっていたアースキャラバン、音楽と世界平和は相性がいいということの証明にもなっているのだろう。
確かに、音楽は世界共通の言語でもある。
私自身音楽は大好きだけど、楽器も何一つできないし、歌もカラオケで歌うくらいのことしかない。
それでも、いろんなご縁があってさまざまなミュージシャンやアーティストとつながっている(妻もその周辺もミュージシャンだらけ)おかげで、音楽に関わるイベントにもかかわらせて頂いている。
共存共演共奏…音楽分野ならそんな感覚が求められるのだろうか。
違った音色や響きを持つ楽器がひとつの音を作り出すように、さまざまな違いが融合してひとつの世界を作る…それが平和というものなんだろう。
ミュージシャンであってもランナーであっても、平和は絶対に必要なもの、自然に身近なところにあるべきもの。
それぞれが、それぞれにできることで、少しでも平和な世界を実現できるように、邁進していきたいものである。


楽屋裏で…天球ぴんぽんずと濱守栄子さん
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テーマ:今日の出来事。 - ジャンル:日記
- 2016/05/08(日) 23:59:59|
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