FC2ブログ

KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

びわ湖回想 PART1

【びわ湖回想 PART1】

peace_run30


燃え尽き症候群というのがあるが、今の自分に当てはめてみれば、あきらかに不完全燃焼症候群である。

琵琶湖一周を完走したものの、満足のいく走りができたというわけでもない。予定の二倍の日数がかかっているし、炎天下、ただのらりくらりと走っただけではないか。

旅のレポートを書こうとしても、一本の道を二本の脚(足)でただ走ったという記憶が残っているだけ。

「俺は一体何をしていたのだ!?」

もし自分に師匠がいて、こんな結果で帰ってきたら恐らく文句を言っていただろう。

「予定の2日で戻れずにちんたらちんたら走ってきよって、お前はそれでもいっぱしのランナーか?中途半端な修行の旅ならしない方がマシであろうが。もう一度走りなおして来い!」



確かに自分は甘かった。

暑さを理由に、いい加減をしていた。

今その反省も踏まえて、舞台裏の事実を語ろうと思う。



1)スローペース:1日平均47.5キロしか走れなかった理由

荷物なしで炎天下、気温35度のような猛暑でなければ、時速10キロは1キロ6分。ジョギングのペースである。浜大津を出てからononoさんが自転車で伴走していただいている時は時速7~8キロ。

35度前後で30~40分運動を続けていると血液の温度は確実に上昇する。血管が沸騰する…そんな危険を感じていたのは事実だが、40分走って20分休むというサイクルが、時に20分走って40分休むような横着をしていたことも反省の材料である。

コンビニやスーパーがあれば、中に入ってエアコンの涼風に当たる。そうすることで体温を急速に下げるよう努めていたわけである。長く休めば休むほど炎天下に戻りたくなくなるのは誰でも同じ。

朝5時台から走り、夜7~8時まで走っていて平均47.5キロという距離。もちろんずっと走っていたわけではないけれど、これでは歩く速度(時速約4キロ)と何ら変わらない。いかに休んでいる時間が多かったことか。




2)水分補給:脱水症状を避けるために

数えていたわけではないけれど、500ミリリットルのペットボトルに換算すれば、スポーツドリンクやお茶などの飲料を1日あたり20本(10リットル)以上飲んだことになっている。

昔、トライアスロンをやっていた頃の経験から、のどの渇きを感じてから水分を摂取するようでは遅すぎる、ということを教えられていた。10~15分に一度は水分を口に含ませること。がぶがぶ飲まない。ちびちびだけど、確実に体を冷やすのとのどの渇きを抑えることを実行することだ。




3)体重増加:走り終えてやせなかった理由

1日平均47.5キロ走り、さほどの量を食べたわけでもないのに体重が2キロ近く増えて帰ってきた。考えられるのは水分だ。一時的に水をためやすい体になったのか。まるでラクダのこぶのような機能が自分の体内にも備わったのだろうか。スポーツドリンクがメインだが緑茶や麦茶も積極的に飲む。

実は、昼食時に生ビール(中ジョッキ)も飲んでいた。ほとんど酔うこともなく、すぐに汗として流れていったように思う。昼食後はたいてい仮眠を取っていたから、その間にすすーっとアルコールも抜けていったのではないか。飲酒ランニングは心臓にはよくないので、いい大人は真似しないでください。

主に食べていたのは、間食にバナナ、プルーン、レーズン、フルーツゼリー、サンドウィッチ、ようかん、といったもの。食べた後すぐに走り出すから消化のいいものが理想的。こういう旅行では急性の便秘になることが多々あるが、プルーンはお通じが実によくなって助かっている。

昼食や夕食には、冷麺や冷やしうどんなど麺類が多かった。炎天下を走り通した後で、のどを通りやすいのはやはり麺類であろう。




4)道路事情:国道と湖岸道路

びわ湖は一周に渡って走りやすい平坦な道が多い。悪くいえば単調過ぎる嫌いもある。

特に湖西の国道161号線はトラックやダンプが多く、空気も良くない。

サイクリストと同じルートをたどって走るのがいいだろうということで、自分も大半自転車ルートを選択してきた。湖岸の県道は、風光明媚で静かではあるが、商業施設には乏しい。

大きな街ではスーパーやコンビニに不自由しないが、いったん街を出たら、コンビニはなかなか見つからない。国道沿いなら要所要所でファミマやセブンイレブンが見つかることもある。

国道はたいていの場合、湖岸の県道や農道とは離れたところにあって、その距離は近くて1キロ未満から3~5キロ。出たり入ったりを繰り返すと走行距離もぐぐっと伸びてしまう。

二度ばかりあったのは、国道のコンビニで買い物をするために2キロ走り、また走って湖岸道路に戻るというパタン。自動車なら苦にならない距離でも、自転車乗りやランナーには応えてしまうもの。

最終日、走っても走ってもコンビニが見つからず、待望のコンビニまで3時間あまりという苦しい場面もあった。飲料水と食糧だけは、そういった事態に備えてストックを携帯しておくべきであろう。




*******




非日常世界という空間で旅をする。時に、当たり前のことが当たり前でなくなることも多々ある。自分が持っていた常識を、いとも簡単にくつがえされることも覚悟しておかなくてはならない。

すべてをありのままに受け入れる寛容さ…風や陽射し暑さ寒さを、空気のようにそっと受け入れてしまう。そういった柔軟な姿勢はいついかなる時も必要であると感じている。生来の頑固者は旅には向かないものなのだ。

たとえ、不思議の国のアリスのように別世界に入り込んでしまったとしても、好奇心を旺盛にして、臆せず、ためらわず、何らかの発見を求めて旅を続ける。旅から学ぶことが、生きた学習になる。そこからいろんな学問も生まれてくる。

コロンブスやマルコ・ポーロも、そういう意味では、規模は異なるにせよ、同じような立場にあったのだろうと思う。

いつの時代にも、パイオニア(先駆者)やフロンティア(開拓者)がいて新しいものが生まれ、新しい時代が築かれる。冒険家や旅人は貴重な存在なのだと自負している。


(その2につづく)















スポンサーサイト



テーマ:旅の思い出 - ジャンル:旅行

  1. 2008/08/18(月) 23:31:26|
  2. 旅・冒険
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
<<びわ湖回想 PART2 | ホーム | “Yes, I can!”と“Damn it!>>

コメント

ビール

いやいや・・・なんにせよ凄いことですよ・・・
ボクも走るのはビールの為的なところもありますね・・・アカンってわかっているんですけどね・・・だから最近は三ツ矢サイダーでごまかしてます。。。
今年は何とか自走びわ1を成し遂げたいと思ってます・・・先生のこの行動がそれをより強くさせちゃいました^^(しかし・・・出来るかどうか・・・がんばります)
・・・ビールは大人の特権ですからね・・・止められません・・・
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 00:07:21 |
  3. G-ベイブ #-
  4. [ 編集 ]

Re:ビール

ビールは大人のスポーツドリンク…っていうのは拡大解釈しすぎてますかね。

暑いさなか、風呂上りの冷たい一杯がいいんですね。

自走びわ一、頑張ってください。200キロを越えると体が思い通りに動かなくなってしまいそうですね。

  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 06:02:05 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

がんばり屋さんお疲れ様でした!

琵琶湖1周完走おめでとうございます!
私にはよく分かりませんが、まだ不完全燃焼なんですね、どれだけ前向きなんでしょう・・・!
すごすぎてびっくりデス~!
ところで同窓会のハガキ来ましたか?
羽曳野高校が西浦高校と統合されて、なぜか新設だった西浦高校の名が残るということですね。
残念です。
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 08:44:59 |
  3. 南すぴか #HwDRl306
  4. [ 編集 ]

Re:がんばり屋さんお疲れ様でした!

南すぴかさん:

同窓会?

まだ葉書が届いてませんが、近々来るのかな?

楽しみです。

羽曳野高校の名前は残して欲しいですね。

母校が消えてしまうのは、自分の人生の一部が消滅してしまうようで悲しいものがあります。

同窓会はいつでしょう?

ぜひ都合をつけて出席したいですね。

同窓会でお会いしましょう。
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 10:25:28 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

すごいですよ。

KAY.Tさんの師匠はこころの中の自分でしょうか?
ずいぶん厳しい師匠ですね。
琵琶湖を2本の脚で走っただけでもすごいことです。 僕なら例え感想できなくても「挑戦してみた」というだけでも感心してしまいます。
僕の心の中の師匠は甘々です(^^;)
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 13:13:12 |
  3. ウエストパレス #EBUSheBA
  4. [ 編集 ]

Re:すごいですよ。

ウエストパレスさん:

走り終えた時点では、半ば満足気味でしたが、よくよく考えてみれば、まだ物足りないのですね。

挑戦する以上は結果が欲しい。結果も求める以上のものを出したい…そんな欲深さがあるのです。

オリンピックに出場するアスリートたちに一般国民が求めるのもやはり同じではないでしょうかね。参加することに意義がある…といいつつも、参加する以上はメダル、それも金色のヤツを…。

  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 17:18:22 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

一番の原因は

予定では2日だったのが実際には4日もかかってしまったあたり、
KAY.Tさんが不完全燃焼と言っているのがなんとなくわかるような気がします。
昔の自分だったらという気持があるのでしょうか。
でも、睡眠時間の平均が3時間にも満たないような今の生活でそれを望むのはやっぱり無理のような気がします。
それどころか、ある日突然眩暈におそわれるとか・・・
気力だけではどうにもならない時期が来る前に何とかならないものかと・・・
余計なおせっかいかもしれませんが。
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 21:06:52 |
  3. ゴジュウカラ(かず) #TnW9PGDE
  4. [ 編集 ]

Re:一番の原因は

ゴジュウカラ(かず)さん:

そうですね。そんな生活もきっと原因しているんでしょうね。走りながらも眠くなってくるいい加減な生活がマイナス要素かも知れません。

節制しなくては…といいつつも、この仕事をしている限り改善は難しいんでしょう。

しかし、目標は常に現状打破(「なにくそ」と読みます)。

今ある自分でベストを目指したいと思います。

お気遣いありがとうございます。
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 22:02:30 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

とかく世は・・

何のためにやるか・・それは、理由(わけ)なんかありませんよ!でも、それはやろうという気力と体力に裏打ちされているからです。やり通せるという、確信があるからです。その行動の中から、何か創造的なものが見い出せるのでしょうか?それにしてもこんな猛暑の中、無謀(不合理)なこと・・失礼!・・にチャレンジするのでしょうか。それは、人間だからなんですね。暑さはやる気を失せさせます。寒さは、一つ間違うと命を奪います。かつて植村直己は、極寒のロッキー山脈に挑み還らぬ人となりました。何か、生き方・死に様の“美学”みたいなものを感じました。
何事も損得勘定の価値観が趨勢を占めるご時世で・・しんどいか楽かという選択支も有り・・こんな“やんちゃ”なことにトライする御仁もおられることに、驚きと新鮮さを覚えずにはいられません!!
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 23:07:49 |
  3. mid-tail #-
  4. [ 編集 ]

Re:とかく世は・・

mid-tailさん:

おっしゃるとおりです。

不合理さの中にも美学があるのだと信じています。

無理無茶無謀さを越えた所に自分の人生哲学があるのかも知れません。

人として正しい生き方ができるよう教え子たちには語り続けていますが、ただ平々凡々と生きるのがいいか、冒険に挑んでから生涯を終えるか、常に正しい(後悔のない)選択ができる人であれ…ということも自ら示していければいいですね。
  1. URL |
  2. 2008/08/19(火) 23:47:36 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kaytaka.blog35.fc2.com/tb.php/351-41768f13
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2カウンター

プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

メールフォーム

ご意見・ご感想お待ちしております。

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅

無料メルマガ「週刊PEACE RUN」

高繁勝彦 on facebook

高繁勝彦 on TWITTER

"THE SWEEPERS"

地球にいいことしませんか?

One-Tooth Geta Club

カレンダー

10 | 2020/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

カテゴリー

QRコード

QR

amazon.co.jp

楽天市場

PEACE RUN公式スポンサー

finetrack

Thule

MCMのめぐみ

MCMのめぐみ

TRUME

ALTRA

ALTRA

ALTRA

KLYMIT

Fun・Running関西

FunRunning関西

辻子谷龍泉堂株式会社

ARUCUTO

YMANOVA OUTDOOR COFFEE

ヤマノバアウトドアコーヒー

The Social Tea House

The Social Tea House

CACAZAN

CACAZAN

Gofield

Gofield

Progear Vision

Progear Vision

オートサイクルベンリー

ECOMARATHON

才能はかり売りマーケットごろっぴあ

うちのダンナは冒険家

#招福ハレルヤ

励まし屋

内田あや 青い空blog

JOBBB RADIOボラボラ大冒険

PEACE RUNプロモーションビデオ

PEACE RUNテーマソング "Go The Distance"

励まし屋"Go The Distance"

PEACE RUNテーマソング “Go The Distance”収録

PEACE RUNテーマソング“Go The Distance”CD絶賛発売中!!

PEACE RUN SUPPORT SONG "MY GOAL" PV

内田あや“My Goal”

PEACE RUNサポートソング “My Goal”収録

内田あや Long Road ~J country ver.~

濱守栄子【国道45号線】MV

RUN×10(ラン・バイ・テン)運動

runx10_logo

JACC 日本アドベンチャー・サイクリストクラブ

シール・エミコ支援基金

旅RUN×(kakeru)

旅RUN×

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード