FC2ブログ

KAY'S BLOG

独行道~Lonesome Road of Running

人を育てる

【人を育てる】


王監督引退の知らせを聞いた。

昭和の野球界においてスーパースターといえば、まずON(王・長嶋)。

長嶋引退後もOH(王・張本)の時代があった。

昭和・平成と半世紀以上もプロ野球界にいて、人徳者としても知られる王さんが引退をする。

アマチュアには引退がないが、プロには引退がある。

引き際が肝心…とはよく言われること。

最近でも、相撲協会理事長を引責辞任した北の湖親方、政界から引退すると宣言した小泉元首相と、いろんな人が第一線を退いていく。

その世界での影響力や貢献度が大きければ大きいほど、多くの人に惜しまれて辞めていく。

あるいは、ただ権力の座に就くだけでさほど貢献もせずに辞めていく者も…。



教職についていて、人を育てることがいかに難しいかということを思い知らされる。



問題を起こしたり、人の話を理解せずに、気分や感情だけで動きがちな生徒たち…。

感情を抑え、理性的に教え諭すことが大切だと分かっていても、こちらも人間。ついつい感情が入ってしまうことも(私自身も相当の未熟者ではあるが)…。



コミュニケーションが何よりも必要だ。

それも、徹底的に話を聞いてやる。こちらが話をするのは、彼/彼女が言いたいことをすべて言ってしまってから。

同僚の中には、一人の生徒に3時間も4時間も話を続ける者がいる。

その忍耐力には恐れ入ってしまうが、相手が話を理解できるまでは決して話をやめない・妥協しない。

これもまた教育なのだ。



間違ったことを間違っていると教えること。そして、なぜそれが間違っているのかを話して聞かせること。

「ちょっとぐらい…」と思って間違った行動に走る者がいる。

たとえちょっとでも悪いことは悪いこと。

大の大人が間違ったことを平気でするような事件も世間では起きている。

子どもも大人の真似をする。いいことも悪いことも…。

そして、いいことをしたら思い切り褒めてやる。人は褒められて決して悪い気はしない。



教育の現場ではありとあらゆることが起こりうる。

日々、頭を悩ませながら、成功もするし失敗もする。むしろ失敗の連続の方が多いのだが…。

「俺はやっぱり教師になんか向いてないのではないか…」

そんな風に感じることもしばしば。


20年以上教師をしてきても、時代の流れとともに子どもたちの様相も変わって来る。

25年前、初めて教壇に立った時に教えていた生徒たちが、今高校生を持つ父親や母親になっているのだから。



人を育てる…親という仕事(職業ではないが)もまた同じ。子どもたちの一番身近にいて、「しつけ」というものを施すべきポジションにいる大人たち。

離婚した関係でたった7年しか父親を経験できなかったが、子どもというのは親次第でもどうにでもなるものだと思わされた。

可愛がるだけでは親ではない。教えることで自分自身も学ばなければならない。

「親は子の鏡」と言われるように、親のあり方そのものが子どもにそのままコピー&ペーストされるもの。

「この親にしてこの子ありき」と言われるのも最もなことなのだろう。



教育者の端くれとして、教育の現場にいるけれども、いまだに毎日が試行錯誤なのである。

子どもたちも生身の人間であるがゆえに、その時々でいろんな顔を見せる。性格も個性も様々に異なる。

そんな多様性を受け入れながら、カンと経験を頼りに「当たって砕けろ」的な日々を送っている。

自分自身忙しすぎて、誰かに相談したりという時間もほとんど持てない。

同じ教員をやっていて、うつで退職したり入院したりした仲間も何人か見てきた。

そう、教師とはある意味孤独な職業かもしれない。

自分を犠牲にする覚悟でなければ、人は育てられないのだろう。

聖職者と言われる所以(ゆえん)である。



だが、教え子たちが、10年20年経って再び会いに来てくれた時に、その立派な姿に感動させられることもある。

自分が蒔いた種が美しい花を咲かせた時のように、この上なく嬉しい気持ちにさせられるもの。

恐ろしいほど時間はかかるけれど、結果が出るまではじっと辛抱しなければならないのだろう。


教師という生き方(あえて「職業」とは呼ばない)は、人を教えることを通じて、自分自身を成長させる道。

自分は決して人格者ではないが、真理を追究する求道者ではありたいと願っている。

教えている人間に教えられる、その教えこそ尊いのだと思っている。




*******






大抵の人間は他人の短所と自分の長所を比較している。
  
それでは人は伸びないし育てられない。

人間は自分の短所と他人の長所を比較することで
  
自分の課題が見えてくるもの。




全力ism(全力主義)
「何くそ」と思う気持ちが向上心。「まあいい」と思う心に進歩なし。

 

スポンサーサイト



テーマ:子供の教育 - ジャンル:学校・教育

  1. 2008/09/28(日) 21:03:40|
  2. 教育
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<7年ぶりの映画館 | ホーム | 旅の空>>

コメント

人を育てる(子育ても含めて)は自分をも成長させるのでしょうね

私の職業も、自分の感情を抑えて接しなければいけません

でも私は中々理想通りには行かず

『向いていない』と思うことは多々あります

体を壊し入院を勧められた事もあります

通院で何とかなりましたが…

その当時やはり相談できる人がおらず、自分の中で消化不良を起こし体に出てしまったのです


先生も身近な方に話せる誰かを是非是非作ってみてくださいね

  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 22:12:24 |
  3. ももすけ #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

忍耐・我慢・辛抱

世の中のすべての人が、忍耐・我慢・辛抱をできる人ばかりだと、世の中はそう辛いものではなくなるんでしょうね。

世の中に、わがまま・自己中心的・身勝手な人がたくさんいるから、辛くなる人が出てくるのでしょう。

相談できないのは辛いこともありますが、自己解決能力もやはり大切ですね。

砂漠の一人旅と同じです。ラクダやガラガラヘビに相談したくてもできないわけですから(笑)。
  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 22:26:56 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

子は親を選べない

最近、給食費を払わない親が増えてるそうですね。
小学校教師の友人が嘆いてます。
給食費どころか学級費も・・・
今は引き落としの時代ですから、引き落とし前日になると必ず、生徒達に「明日は引き落としの日だとお母さんに言って下さい」と「お願い」するそうです。
すっかり時代が変わったようです。
昔は貧しさゆえに給食費が払えない家庭の子がいたそうですが、今は親が贅沢や娯楽の為に払わない、自分とこだけじゃない、払わないからといって給食を食べさせないなんてことはない、義務教育だから給食費もただにするべきだ・・・
めちゃくちゃなこと言うわけですから、めちゃくちゃな子が増え続けてるそうです。
これはね、もう学校だけじゃどうにもならない問題ですね。
教師だけの力ではどうにもならないですよ。
昨今の先生方には本当に深く同情いたします。
体壊して休職する先生、特に鬱病になる先生が非常に多いとか・・・
上手に周りとコミニュケーションを取れない子が多すぎるようですね。
最低限度の常識、マナー、そんなこと家庭の躾の中で自ずと覚えていくものなのに、一から学校で教えるって、そんなバカな・・・

何が悪いかなんてこと私もよく分からないんですけど、確かに今の日本はおかしくなってると思います。
私よりもはるかに年上の人でもおかしな論理を掲げて子育て論をぶちまけてるのを聞くと「???」だらけ。
教職を退いていく先生方の気持ちが分かる瞬間です。。。
子供は親を選べないのが可哀想ですね、ホント!
  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 22:47:26 |
  3. パリジェンヌ #-
  4. [ 編集 ]

自分との戦い!

KAY.Tさん、いつもご苦労様です。
人は自分も含め、なかなか思い通りにはいかないものですね。少なくとも、自分自身を御しきれたら、かなり気持ちが楽になりますが・・それが、これからも大きな課題なのですが・・恵まれた社会が、人間を小粒にしてしまい、ハングリーなものが失せてしまいました。
ここ最近、子どもらと“人生”について語り合う事が皆無になってしまいました。寂しい限りです・・
  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 22:51:59 |
  3. mid-tail #-
  4. [ 編集 ]

Re:子は親を選べない

戦後の教育が抱える問題点はさまざまですが、民主主義を「何でもあり」と履き違えるのだけはご免被ります。

個人主義を利己主義ととらえ違えるのも当たり前になってしまっているのでしょうか?

教育熱心なのと学校に文句ばかり言うのとでははるかに違いますよね。

世の中の歪は必ず問題となって生じてきます。

親のむちゃくちゃが子どもに、教師のむちゃくちゃが学校に、学校のむちゃくちゃが社会に…。

日本が崩壊するシナリオが既にできあがっているのかも知れません。

我々教師はそれを最小限に食い止めるためのミッションを担っているのですね。

子どもは親を選べないけれど、やはり我慢。

子どもは教師も選べないし、教師も子どもを選べません。これも我慢。

辛抱強く生きることを教え続けたいと思います。
  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 23:13:47 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

Re:自分との戦い!

mid-tail さん:

熱く人生を語る…たとえ高校生を前に語ったとしても、あのオヤジ何か言ってるぜ…くらいにしか聞いてくれないでしょうね。

それでも、たった一人でも耳を傾けてくれるならば、繁華街で一人歌うストリートミュージシャンのように、語り続けたいものですが…。

昔、青春ドラマに憧れて教師になりました。
熱血教師と呼ばれる教師も今は天然記念物でしょうか?

サラリーマン教師ももちろんいます。

人の生きる道を示すために「先」に「生」きているから先生なのですね。

たとえ悪い見本であっても、それが子どもたちに何かを教えることができればいいのかも知れません。

ホンネで語り合える先生と生徒、人生の先輩としてできるアドヴァイスはしてあげられたらいいのではないでしょうかね。
  1. URL |
  2. 2008/09/28(日) 23:24:35 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kaytaka.blog35.fc2.com/tb.php/399-be69e71f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2カウンター

プロフィール

KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断ランニングの旅(3,443km)「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2(3,482.3km)」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

メールフォーム

ご意見・ご感想お待ちしております。

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅

無料メルマガ「週刊PEACE RUN」

高繁勝彦 on facebook

高繁勝彦 on TWITTER

"THE SWEEPERS"

地球にいいことしませんか?

One-Tooth Geta Club

カレンダー

10 | 2020/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

カテゴリー

QRコード

QR

amazon.co.jp

楽天市場

PEACE RUN公式スポンサー

finetrack

Thule

MCMのめぐみ

MCMのめぐみ

TRUME

ALTRA

ALTRA

ALTRA

KLYMIT

Fun・Running関西

FunRunning関西

辻子谷龍泉堂株式会社

ARUCUTO

YMANOVA OUTDOOR COFFEE

ヤマノバアウトドアコーヒー

The Social Tea House

The Social Tea House

CACAZAN

CACAZAN

Gofield

Gofield

Progear Vision

Progear Vision

オートサイクルベンリー

ECOMARATHON

才能はかり売りマーケットごろっぴあ

うちのダンナは冒険家

#招福ハレルヤ

励まし屋

内田あや 青い空blog

JOBBB RADIOボラボラ大冒険

PEACE RUNプロモーションビデオ

PEACE RUNテーマソング "Go The Distance"

励まし屋"Go The Distance"

PEACE RUNテーマソング “Go The Distance”収録

PEACE RUNテーマソング“Go The Distance”CD絶賛発売中!!

PEACE RUN SUPPORT SONG "MY GOAL" PV

内田あや“My Goal”

PEACE RUNサポートソング “My Goal”収録

内田あや Long Road ~J country ver.~

濱守栄子【国道45号線】MV

RUN×10(ラン・バイ・テン)運動

runx10_logo

JACC 日本アドベンチャー・サイクリストクラブ

シール・エミコ支援基金

旅RUN×(kakeru)

旅RUN×

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード