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独行道~Lonesome Road of Running

ホラー考

【ホラー考】

shura



最近は凶悪犯罪が日常茶飯事のように起きていて、

殺人事件にしても、凄まじいほど残忍で、

対象も身内や肉親にまで及んでいるというありさま。

命の重さというものが、今の時代の人々にどうとらえられているのだろうか。


昔は、「嘘をついたら閻魔(えんま)さまに舌を抜かれる」とか

「悪いことをしたら地獄に堕ちる」といった教えがあった。

善悪の価値観も、子供は子供なりに自然に身に付けていくのが

普通だったように思う。


今はどうだろう?

「ちょっとくらいなら悪いことをしてもいいだろう」

「悪いことをしてもばれなければ…」

「みんながやってるから…」

そんな甘い考え方があるがゆえに、青少年の犯罪も一向に減らないのではないか。



生まれて初めて見た洋画が「エクソシスト」(1973年)。

ホラー映画の走りである。




怖いもの見たさで見てしまったが、やはり夜は一人でトイレに行くのが怖かった。

何年か前に「スパイダーウォーク」が新たに追加されたディレクターズ・カット版も上映されていたのを思い出す。


テレビや映画の世界でも「訳の分からない無気味さ」、「得体の知れない怖さ」

というものがあって、1960~70年代の様々な作品に象徴されていたのではないか。





映画「シャイニング」(1980年)はご存知スティーヴン・キング原作。

性格俳優ジャック・ニコルソンの若かりし頃の名作。

かつてHMVが行った「最も怖い映画」の調査で

「エクソシスト」に次いで2番目に選ばれた作品でもある。

迷路に逃げた母子がおかしくなった作家の夫に

斧を持って追いかけられるという設定もハラハラドキドキもの。




「ウルトラQ」(1966年)も怖かった。




円谷プロのウルトラシリーズでは、たいていヒーローがいて、

そのヒーローが人類を守ってくれるものだったが、

唯一この「ウルトラQ」ではヒーローがいない。

ウルトラマンやウルトラセブンがいれば、安心して見ていられるのだが、

人類の持つ叡智のみで、異星人や怪物に立ち向かっていかないといけない。






「妖怪人間ベム」(1968年)は人間になれなかった妖怪人間が、

人間になるために悪と戦うという設定。

「悪は必ず滅びる、正義に滅ぼされる」という教えを、子供心に自然に教えられたアニメであった。






水木しげるの「悪魔くん」(1966年)は少年マガジン連載のマンガが実写化されたもの。






アニメよりも実写版の方が不気味なのは「河童の三平」(1968年)もしかり。



「悪魔くん」は、オープニングテーマもエキゾチックで、

聞いているだけで鳥肌が立ってくる。メフィストと呼ばれる男も、

怪しげなマジシャン風。

ファウスト博士をあの浜村純が演じているというのも興味深い。






「怪奇大作戦」(1968年)は円谷プロダクション製作の怪奇ドラマ。

「現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦するSRI(科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く。

物語は純粋な怪奇現象を扱った番組ではなく、怪奇が人間の手によって引き起こされた犯罪の一種であり、

これに立ち向かう正義の科学チームという図式で構成されているのが特徴。

同時に社会に疑問を投げかかるような重いテーマもあり、その話のクオリティの高さからも、

いまだ根強いファンを持つ作品である」(以上ウィキペディア から)



特撮を得意とする円谷英二氏のさまざまなテクニックが、今見れば笑えるかも知れないが、

当時としてはやはり「無気味」で「得体の知れない」恐ろしさが随所に漂っていたのだ。


こちらは時代がだいぶ新しくなるが、「分かりやすい恐怖」を明確にしたお手本というべき、

マイケル・ジャクソンの「スリラー」(1983年) 。

「スリラー」が初めて世に出てから今年で25周年。

四半世紀も前につくられたプロモーションビデオだが、

その完成度の高さは今も評価が高い。

何よりも整形手術を趣味とするマイケルの顔が今と全く違って見える。

狼男やドラキュラ、フランケンシュタイン、その他多くのゾンビが墓地から蘇り、見事なダンスを披露する。

夢と現実の区別が分からなくなるストーリー構成も楽しめるものがある。




死を正しく受け入れるためには、正しく生きること。

悪事を働けば、死後神に裁かれて、やはり地獄に堕ちると信じている。

正義は必ず最後に勝つ…

そんな安心感が薄れてしまってきているというのが今の時代背景。



正義は常に正しく、悪はいつの世も悪でしかない。

そんなシンプルな命題を、いつもいつの時でも忘れずにいたいと思う今日この頃…。



(Illustration: "shura" by Kay.T)

 



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テーマ:昭和文化 - ジャンル:サブカル

  1. 2008/01/13(日) 11:05:49|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
<<運命(さだめ) | ホーム | 若さだよ、ヤマちゃん!>>

コメント

キューブリックの「シャイニング」は、これまで市場に出回っているDVDのほとんどが2時間以内に短縮されたなんとかバージョンで、しかも画面がスタンダードサイズなんですよね。本当は2時間20分以上の映画なのに、映画マニアに人気の高いキューブリック作品がなぜそんな扱いになるのか理解できません。

あまり人が知らない僕のおすすめホラー映画を挙げると、「リング」の中田秀夫監督のデビュー作「女優霊」。「リング」は恐いだけでなく面白かったんですが、「女優霊」はただ恐いだけなのが余計恐かったです(笑)
  1. URL |
  2. 2008/01/13(日) 13:43:35 |
  3. 天神橋5丁目 #AePYmke.
  4. [ 編集 ]

天神橋5丁目さん:

そうでしたね。オリジナル版は今出回ってないのでしょうか?

「リング」や「らせん」は何度見ても怖いものがあります。

「女優霊」一度チェックしてみますね。
  1. URL |
  2. 2008/01/13(日) 14:42:39 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

残念ながら

今の日本では正義は必ずしも勝利しないし、悪事を働いても勝てば官軍のような現状。。

子供たちも当然そういう現状を見ているから、正直者は馬鹿をみると思ってしまう。。

無責任な政治家、破廉恥な役人、手段を選ばない経営者、、そして声を上げない我々国民、、

いったいこの先日本という国はいつまで今のような生活をすることができるのでしょうか。。

  1. URL |
  2. 2008/01/13(日) 23:04:58 |
  3. 腰痛おやぢ #-
  4. [ 編集 ]

エクソシスト

 僕の中で「エクソシスト」はホラー映画では一番の傑作でこれを越えるホラーは今後でてこない気がしますね。
 まずあの不安な気持ちを掻き立てるテーマ曲が秀逸で、なんでもない日常がだんだん非日常になっていくストーリー展開。 
 なんの説明もなく無力な少女が犠牲になっていく不条理さ・・・そしてあくまで”祈る事”でしか悪魔に対抗できない人間の非力さ・・・
 また久しぶりに観たくなってきました。
  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 00:33:33 |
  3. こんち #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

Re:残念ながら

腰痛おやぢさん:
今の中高生も、そんな時代の中で、善悪の価値基準がかなり曖昧模糊としたものになりつつあるように思います。
親が、教師が、大人が、いいことをしたら褒める。悪いことは悪いと面と向かって言ってやることなんでしょうね。
本当に相手の立場を考えた言葉であれば、本人の中に入っていくはずだと信じていますが…。
  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 06:03:22 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

Re:エクソシスト

こんちさん:
「エクソシスト」のテーマ曲は「チューブラーベルズ」というマイク・オールドフィールドの曲です。
プログレッシブ・ロックというジャンルに属するんでしょうか。映画では短くアレンジされたヴァージョンでしたが、原曲は何十分というかなり長いものなのです。昔CDを買いましたが、最後まで聞いたのはたった数回しかありません。
映画も「エクソシスト2」「エクソシスト3」まで続きましたね。こんちさんは全部見られましたか?

  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 06:08:22 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

福岡の飲酒運転の判決では

正義はいったいどこへいったのだという気がしてならないです。
裁判員制度で私が選ばれその事件を担当したら、危険運転致死傷罪を適用します。

いや、そもそも裁判官にああいった適用をさせる法律そのものがいけないのでしょう。
飲酒運転で人を死なせたら最低25年牢屋にというくらい厳しくないといつまでたってもバカなドライバーによる被害者はあとをたたない気がします。

飲酒運転だけ厳しくしても・・・という声もあるのでしょうが、これについてはまたの機会にします。
  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 17:05:58 |
  3. Magnum160411 #-
  4. [ 編集 ]

ホラー映画は観ないようにしています。
リングは恐かった、、、、、!
何年も恐怖心を引きずりました。
シャイニングも恐かった、、、、、!
でもスリラーは大のお気に入りです。
KAY.Tさんの楽天ブログに確か恐い写真があったと思いますが、あれだけでも目をそむけましたよ。ただの目次的な写真だけでブルブル状態に突入したほどです。

正義、それに見合う自分なのか常に点検中です。

  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 21:44:45 |
  3. 鯉口のおせん #-
  4. [ 編集 ]

Re:福岡の飲酒運転の判決では

Magnum160411さん:
お久しぶりです。
飲酒運転はいつの時代もなかなかなくならないですね。近くを走っていて、しょっちゅうビールや発泡酒の空き缶が落ちているのを見ます。
いざ事故を起こしてから後悔するのは目に見えてますね。
正直者が馬鹿を見る社会にだけはしたくありませんね。荒れる成人がまだこの国にはいるようですから…。
  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 22:23:41 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

ホラー映画

鯉口のおせん さん:
自分もあえて見ようとは思わないんですが、
話題にのぼると見たくなりますね。
しかし、今の時代、現実の方がホラー映画よりも怖いことがありますから…。
むしろそちらの方こそ目を背けたくなります。
  1. URL |
  2. 2008/01/14(月) 22:26:50 |
  3. KAY.T #-
  4. [ 編集 ]

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KAY(高繁勝彦)

Author:KAY(高繁勝彦)
走る旅人:アドヴェンチャー・ランナー、サイクリスト(JACC=日本アドベンチャーサイクリストクラブ評議員)、ALTRA JAPANアンバサダー、 YAMANOVAコーヒーアンバサダー、ARUCUTO一本歯下駄アンバサダー、旅人、詩人・アーティスト、クリエイター、ナチュラリスト…。元高校教師(英語)。  
大阪府松原市生まれで、現在、大阪府富田林市に在住。妻はミュージシャンでかつてぴよぴよ名義で「らんま1/2」エンディングテーマ「虹と太陽の丘」を歌っていた。

楽天ブログ時代(2006.4.2)からノンストップブログ更新中。公式サイト 「PEACE RUN 世界五大陸4万キロランニングの旅」“KAY’S WORLD”もよろしくお願いします。 プロフィール詳細はこちら。 

二度の日本縦断(「PEACE RUN 2010日本縦断3,443kmランニングの旅「PEACE RUN2012 日本縦断ランニングの旅 PART2」で実質の日本一周ランニング6,925kmの旅を完結。 

2011年はPEACE RUN 2011アメリカ横断5,285kmランニングの旅を138日で完了。 2013年9月から163日で「PEACE RUN2013オーストラリア横断ランニングの旅」5,205kmを走破。 

2014年11月から2015年2月、83日でPEACE RUN2014ニュージーランド縦断ランニングの旅2,796.6kmを走破。 2016年7月〜11月、110日間で7カ国3,358.8キロ、「PEACE RUN2016ヨーロッパランニングの旅」を走破。 

2017年9月〜10月、「PEACE RUN2017四国一周ランニングの旅」1000キロ走破。2018年5月「九州一周ランニングの旅」で約900キロ走破。 

2019年夏にヨーロッパ続編となる「PEACE RUN 2019 ヨーロッパランニングの旅PART2」を予定している。

2011年3月14日、東日本大震災の3日後、「RUN×10(ラン・バイ・テン)運動」を発案・提唱、全国に展開させる。 

2012年末、facebook上の公開グループ、平和的環境美化集団"THE SWEEPERS"を発足、活動を展開中。 

2014年、一本歯下駄で世界平和をめざすfacebook上の公開グループ「一本歯下駄クラブ」を発足、活動を展開中。 講演・セミナー・取材などの問い合わせ・依頼は下のメールフォームでお願いします。

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